2017年7月20日 (木)

23才の「シンクロ号」逝く・・・人間なら110歳ほど

4169【脚を踏ん張り、姿勢の良かった生前のシンクロ号、性格温厚】

 関東地方が梅雨明けした朝、種鳩鳩舎でシンクロ号の異変に気付きました。超高齢のため♂であっても♀鳩鳩舎で生活させてました。珍しく立たないで腹這いなので私は手にとって飲水器に近づけるとゴクゴク水を飲み大丈夫かなと思いました。その後、広い巣房に入れ一羽にしてましたが、2時間後に行くと目を閉じ、私が置いたままでの姿で大往生でした。
 
 現実には多くのレース鳩が生後1~2年内に猛禽の餌食になる時代に、ずいぶん生き延びました。「シンクロ号」の特徴は肌触りの感触がきめ細かいシルクタッチでした。
 
P1030168【血統は英国ジェフハント系×米国フランクキタ系】
 
 この鳩について、20年ほど前、私は申し訳ないことをしてしまい今でも悔んでます。でも、その代わり、レース鳩としては日本一かもしれないほど超高齢まで私の鳩舎で生き延びたことで、その罪は補えたかなと思ってます。
 
 「シンクロ号」はイヤリングで秋500Kまで飛翔し、翌春、100K~900Kまでレースに参加し、中距離で1回ほど入賞したことがありますが、今でも脳裏に焼き付いてることは距離930Kある北海道羽幌町からのチャンピオンレースです。
 
 当地では翌日レースとなり、朝7時頃までは帰還してないことを確認し、トラップを開けたままにして私は当時の勤務校である県立前橋高校へ向かいました。この頃の記録機は手動のいわゆる鳩時計であり、鳩が帰還しても人間がいないと記録できない時計です。現在、使われてる自動入舎機は未だ普及してない頃です。
 
Dscf0624【津軽海峡を渡るには下北半島か津軽半島をめざす】
 
 このため「シンクロ号」が帰還したとき私は留守中で、折角、北海道北部から海風吹く津軽海峡を自力で横断し、恐怖の中、一泊、どこかで仮眠し、翌日、群馬高崎の古巣へ帰還したのに主人がいません。故に帰還時刻が公式に記録されませんでした。
 
 結局、私が学校から帰って来て記録したのは午後6時頃で、もしかすれば、午前中、早めに帰還してたこともありえた思うと、遠方からよく帰って来たシンクロ号に申し訳ない気持ちでいっぱいでした。レース結果は連合会でも最下位ほどでしたが、900Kレースでは未帰還の鳩が多かったです。
 
 ところで、ニュースによると偶然にも現役医師・日野原重明先生が超高齢105才で天寿を全うされました。全国を巡られ子供たちに「命の教育」をされたことに私は深く感銘してます。先生は「よど号」ハイジャックのとき客として搭乗されており、人質になってしまった方です。その体験から命は貰ったもの。今後の自らの命は「人のためになるよう生きる」とおっしゃってました。
Photo【高度ある舎外をめざす】
 
 その後、「シンクロ号」は種にし、近年では19才頃、ブラックサハリン号系と交配を試みましたが、血が入りません。その後、茨城の高塚鳩舎作「稚内ブルー号直仔」と交配したところ血が入り、2羽の雛が生まれましたが、驚くことに、鳩舎に大きなアオダイショウが入り、飲み込まれるという悲劇が起こりました。
 
 このとき、私は鳩舎内でバタバタ鳩が音を立ててるので中に入ると、1.3mほどの蛇が外に出ようと頭をあちこちに揺らしてるのです。私はすぐに高枝バサミを思い出し、挟んで持ち上げようとしても長いアオダイショウは思ったより重くて持ち上がりません。結局、蓋付きのバケツを持ってきてやっとのことで捕らえ、烏川に運んで放しました。
 
 このため、シンクロ号の直系は現在いないかもしれません。血を引いてる種鳩がいるかどうか作出原簿を調べてみます。
 
P1010607 【個人訓練として積みこむ】
 
 ところで、真夏の訓練は今春生まれの雛にとって重要です。「鉄は熱いうちに打て」はレース鳩の雛にとって当て嵌ります。過保護にし過ぎて訓練しないと良い先祖から受け継いでる帰巣本能が蘇り難くなると考えられます。
 
 私が考える効果的な帰巣本能を陶冶する方法は最初の訓練で、涼しい早朝に5K~7Kほどを集団訓練し、5日ほどして次に15Kほどを集団訓練した頃です。今度は単羽訓練です。距離は5~7Kと少し戻り、一羽でなく2羽が適してます。時間はかかっても、姿が見えなくなってから次の2羽を放し、以下順に放します。楽しいので思ったほど時間はかかりません。
 
 力のつく訓練にするには、常に行う集団訓練より遥かに実力がつくでしょう。猛禽出現の確率は同じです。本来の1羽で放す単羽訓練はもっと距離を伸ばした頃、狙った中距離レースや長距離レースの前です。このときは帰還コースを頭に入れ、それに近い見晴らしの良い「高い地点」から放鳩し、本来の1羽による単羽訓練です。これを狙ったレースの直前に2回します。
 
P1020006【蛇口を捻れば水が出て、栓を抜けば下水に】
 
 いよいよ本格的な夏の到来と同時に、レース鳩には身体のすべての羽が徐々に抜け換わる換羽という生理現象が11月頃まであります。このための栄養素は飼い主の力量です。動物調教は餌ですが、栄養不足でも栄養過多でもなりません。鉱物飼料は3種ほど混ぜるとバランスがいいです。
 
 水浴は飼い主が面倒に感じない構造がポイントです。この時季の水浴は新しく生える羽の健康にとって、可能であれば回数を多くしたいものです。 
 

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2017年7月17日 (月)

藤の蔓の剪定は7月に終え、夏は水やりを徹底

P1030161【植木鉢の藤に水遣り】

 音楽の世界ではアフタクトがあり、これは1小節前の最後の拍の音やパセージです。合奏や合唱では、これがしっかり合うと次の強拍がきれいに奏でられるものです。多くの音楽にはアフタクトがあります。
 
 植物の世界でも、開花時や開花間近のみ世話では、特に花木のきれいな花は期待できないことが多く、年間を通じて剪定や水遣りが欠かせません。
 
 P1020806【前の道から見やすくした今春の藤の開花】
 
 ところで、鉢植の良さは移動できることです。上の写真の如く総重量100Kほどあっても「てこの原理」を使えば持ち上がり、良い場所への移動は思ったより簡単です。しかも、植木鉢の底は丸いので転がしながら移動できます。
 
 一方、植木鉢の場合、もう一つの利点は他の植物の根に栄養を奪われず、栄養を一人占めできることです。これは以前に記述した通り、地下では常に植物の根同士による戦いが行われてます。樹勢の弱い植物は養分が失われ、葉が萎んでしまったり、枯れてしまい、これでは来春の開花は望めません。
 
 これを未然に防ぐのは人間の知恵であり、それぞれ植物が平等に根を張れるよう直植えの場合は特に気を配る必要があります。人間の社会に似てます。
 
P1030156 【今朝撮影のサルスベリ】
 
 自己の持味を最大に誇るかの如く、いよいよ濃厚な赤になってます。まだ、蕾の方が断然多いことから、七分咲きと言ったところです。三週間前に外来種と想われるカミキリムシに幹の一部をやられましたが、それを上回る私の朝夕の水遣り(?)の成果でしょうか、昨年より枝が広がりを見せ、東西6mほどになってます。
 
 サルスベリでは多くの場合、毎年、秋に剪定するようですが、たまたま庭の中央に植えてあるので、私は剪定せず自然な樹形を追求し、ふっくらした樹形にしてます。サルスベリへの水遣りはほぼ一年中です。根元は水か溜まる池のようにしてあり、ポンプで汲み上げた井戸水を豊富に与えてます。サルスベリも水を与えるとどんどん成長し、花の色は濃くなることを経験してます。
 
 ところで、植物の開花状況と人間の脳の成長は似てると感じてます。花を咲かせるのは一時的であっても、残された11ヶ月ほどの期間の積み重ねではないでしょうか。多種の植物を育成しつつ、私については、英単語ボキャブラリーを増やすことと、ピアノ演奏は一年間の積み重ねです。いくら本番でしっかり演奏しようとしてもとんでもないことです。
 
Dscf0471
 
 植物も人間も、結局は日々の手当てや集中した積み重ねであり、この基盤があってこそ、本番につながるのではないでしょうか。現在、ショパンの遺作ハ短調に挑戦してます。ヒポクラテスさんに聴いて戴きたい。
 

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2017年7月13日 (木)

インドで鍛えた筈だが、熱中症に苦しむ

P1030137【大分開花したサルスベリ】

 生まれて初めて熱中症と診断され、既に2週間ほど調子が悪いです。食欲がありません。身体がだるく、汗ものように身体のあちこちに痒い症状が出てます。平熱35.5度の私が37度台から下がりません。
 
 特に大好きなお酒が全く飲みたくなく、少し飲んでも「お酒って何でこんなにまずいのか」という状態で、好きだったビールも然りで、飲み友達のヒポクラテスさんには「バク」へご一緒できず申し訳ない気持ちです。
 
 昨今いわれるように、熱中症対策として「こまめな水分補給」「時々エアコンを使う」を順守しても、なかなか回復せず、健康に自信を持っていたのに情けないです。病気であっても食事の買い出しや準備をしなくてはならず、このようなとき、一人暮らしは惨めです。娘が二人いますが、それぞれ仕事や子育てで多忙であり、実家で父を看ることなど頼めません。
 
 私の生活信条としても「高齢者は人に頼らない精神が基本」であり、すべて自ら創意工夫してます。お陰さまで、2週間経ち、どうやら辛かった状態を脱しつつあるようです。
 
P1030140【紫君子蘭=agapanthus】
 
 若き日、日本人学校教員としてインドで暮らしてたことから、午前11時に42℃の暑さに慣れてる筈ですが、それ以来、半世紀も経過すると、当時インド人化してた私はもうすっかり日本人の身体になってるのでしょう。
 
 実は6月に風邪で苦しみ、7月は熱中症になり、泣き面に蜂の如く歯も悪くなって、長いこと歯科にも通ってます。しかし、熱中症も歯ももうすぐ回復の兆しと思います。
 
 ところで、健康対策の一つは就寝中がポイントと思ってます。無意識の状態なので深夜に寒くなっても、そのままであり、今回も気が付いたら気管に変調を来たしてました。
 
P1030139_2 【梢の部分はよく咲いてるサルスベリ】
 
 一方、夏季は脱水=dehydrationになりやすいことから、水分補給=water supply or rehydrationは、こまめに行い、私はスーパーやコンビニで購入し、いろいろ試して飲んでます。
 
 実は先日、近くの内科で熱中症のために点滴を受けました。医師曰く「内容はビタミンが主です。」 とのことで、昨日から自宅でもビタミンが主である飲み物にしてみました。そしたら、何と便秘であったのが嘘のように解消です。予想外の効果が起こりました。
 
P1030143 【レモンを絞ったような色】
 
 これを飲用したら身体が潤い、大腸まで言葉以上に調子がよく、やはり、その病気に相応しい飲物があるものです。暫くはビタミンを補給して元の身体に戻りたいです。
 
 タイトルにあるように、一人暮らしはこれからますます増えます。女性の方が圧倒的に多いでしょうが、もちろん男性も推定2割ほどでしょう。女性は一人暮らしでも食事に関して不便しないでしょう。しかし、私のように男の一人暮らしは、病になったとき三度三度の食事を中心とした生活が誠に困難になります。
 
 この状況から文科省は平成六年度より高校男子に家庭科を必修にしました。元気な時から「人に頼らない気構え」及び「強靭な体力を養って」おきたいものです。
 

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2017年7月10日 (月)

天敵クビアカツヤカミキリの仕業か、サルスベリ

Photo【群馬県農業技術センターより】

 2週間ほど前に書きましたが、サルスベリの根元に開けられた穴は、当初、人間によりドリルで開けられたのではないかと疑うほど大きな穴で、それは人の小指が入るほどの直径でした。発見したときはショックで、大切に育てたサルスベリは今後、丈夫に育つか心配でした。
 
 直ちに穴に木工ボンドを入るだけ詰め込み、その後、同じ太さの枝を切り取って、金槌で入るだけ叩き込みました。
 
 ホームセンターではカミキリムシ用殺虫剤があることを後で知りましたが、ボンドを入れ穴を密閉したので、中に卵や幼虫がいたとしても窒息の状態と想われますが、繁殖力旺盛のクビアカツヤカミキリのこと、今後も観察を続けることにし、併せてカミキリ虫用殺虫剤を常備します。
P1030130【蕾を多く持ち樹勢は頗る良好のサルスベリ・・・拡大してください】
 
 ところで、クビアカツヤカミキリの原産地は中国、台湾、朝鮮半島、ベトナム北部といわれ、木材が輸入された時点で幹の中の幼虫がいっしょに上陸したと考えられ、繁殖力は在来のカミキリ虫の数倍で日本各地で被害が報告され始めてるとのことです。
 
 実は、私のサルスベリが被害にあった2~3日後、地元紙・上毛新聞にクビアカツヤカミキリの記事が掲載され、私はサルスベリの被害もこの虫の仕業かと思い当りました。
 
 それによると群馬県農業技術センターは6月に群馬県の東部地区において桃、スモモ、梅の果樹園でクビアカツヤカミキリによる被害が確認されたと発表し、果実そのものは影響はないが、多数の幼虫が樹木内に寄生すると樹木が衰え、枯れる場合があるという。
 
 群馬県内では館林の桜で初めて確認され、県は被害拡大の恐れがあると注意を呼び掛けてる記事です。こんなことから6月に発生とのことで時季が同じ我が家のサルスベリの被害もこの外来種カミキリではないかと結びつきました。
 
P1030128【ちらほら咲き始めてるサルスベリ】
 
 ところで、人間も含め、自然界にはそれぞれ天敵が存在します。60年飼育してるレース鳩の天敵は地上にあっては猫やイタチ、蛇です。一方、大空を飛翔中では毎日のように鷹や隼など猛禽類に追いかけられ、時々餌食になってます。それは飼育してる羽数が次第に減ることで分かります。空を飛ぶいわゆる選手鳩は良い成績を残しても、いつかは猛禽類の餌食になる宿命です。
 
 当舎では稚内市から1000K以上飛んで帰還したモザイク号は帰還直後、胸に引っかき傷があり、血が滲んでました。大変な恐怖に遭遇し、命からがら切り抜けて来たことが分かります。
 
 おそらく、すべての動物には天敵があり、人間の場合も例外ではありません。それは癌を初めとした難病や、核ではないでしょうか。難病については医学の進歩で一歩一歩前進であり、また、後者においては各国のリーダーが絞り出す知恵ではないでしょうか。こちらは必ず打ち勝つことができると考えます。
 
 カミキリムシに戻りますが、実はネットによると世の中にはこの外来種クビアカツヤカミキリをペットとして飼ってる人がいるとのことです。もし逃げたら繁殖力旺盛なことから日本の農業に大きなダメージを与えることになるでしょう。
 

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2017年7月 6日 (木)

現行暦7月7日の七夕は月齢七を考えてない

P1030081【筆者による簡略図・・・本来の七夕の天体】

 日本では明治6年1月1日より太陽暦が採用されたので、現代では旧暦の日程による催しものは難しくなりました。このため、太陽太陰暦から太陽暦に切り替わり145年経過しても、特に七夕の日程については天文と合致せず、不正確になってます。現行暦である太陽暦7月7日の七夕では、主役である織女【ベガ】と牽牛【アルタイル】の位置が東に低くあり、鮮明度は殆ど期待できません。
 
 一般的に星の鮮明度については、地平線近くでは空気の層の厚みによりぼんやりし、頭上を中心とした位置であれば空気が澄み鮮明に見えます。
 
 しかも、現行暦7月7日の七夕では本州の大部分は梅雨の最中であり、梅雨が明けた沖縄本島、宮古島など南西諸島では経度は東京より10°以上も少ないため、主役である二つの星は東に更に低くあり、先ず見えないでしょう。
 
Image result for 7日目の月画像
【月齢七】・・時間とともに右側が下がり、織姫星と彦星が年一回、出会うため天の川を渡る舟の形になる。
 
 太陽太陰暦であった江戸時代は、庶民は月の満ち欠けにより、その日が幾日であるかを知り、例えば新月は1日、三日月なら3日、写真の如く半分より少し小さければ7日、満月は15日、いざよいの月は16日で、おそらく現在のようなカレンダーは普及しておらず、月の満ち欠けが日にちの判断基準であったと想われます。
 
 当時の夜空は現在より澄み、季節によって変化する星座の位置や月の満ち欠けについて、庶民は現代人より敏感であり、天体の変化が生活に結びついてたと想われます。
 
 以前のブログでも記述した通り、七夕という文字の由来について、星ではなく、月の満ち欠けが「七」日目の「夕」方を指し、丁度、上の写真の月の形です。北半球では午後8時頃、西の空にあって右側が光る上弦の月です。
 
 それほど明るくない7日目の月が出た晩、天の川を跨いだ位置にある「こと座」のベガ【織姫】と「わし座」のアルタイル【彦星】に秋の気配を感じつつ庶民は縁台に座り、この星たちに願いを込め、短冊に気持ちを表したのでしょう。
 
 ところで本題ですが、本年2017年7月7日の晩は、もし晴れても月明かりが強くて、主役の星たちは先ず見えないでしょう。それは月齢12.4だからです。しかも、月の位置と主役の星たちの位置が東の空で接近してます。これでは山岳地帯を覗いて天の川ははっきり見えないでしょう。
 
2017【国立天文台による8月28日の夜空】・・・偶然にも土星も木星も「さぞり座」のアンタレスもオンパレード・・・拡大してください。
 
 結局、現行暦7月7日の七夕は月の満ち欠けを無視してるので、七夕本来の姿である織女【ベガ】~天の川~牽牛【アルタイル】~月齢七の月である年一回のコラボは、現行暦7月7日では不可能です。
 
 その点、現在でも太陽太陰暦【旧暦】を生活の中に取り入れてる例えば、内モンゴルなどアジアの一部地域では、七夕は昔の日本と同じ本来の姿であり、しかも、高原であることから星座は降るように見えます。太陽暦でこの日は今年は8月28日です。この日、日本でも、同様に見えます。現在、日本では地域により七夕の日程はまちまちです。おそらく商業主義に結びついているのでしょう。
 
 未来ある子供たちへの教育的見地から、天文学的に間違ってる現在の七夕の日程について、いつの日か本来の正しい日程に変更されますよう関係機関にお願いしたい。
 

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2017年7月 3日 (月)

今年の中間は7月2日正午頃・・・半夏生の頃

P1010500【半夏生に咲いてるサボテン=cuctus】

 「一年の真ん中がいつであるか」を考えると平年と閏年では異なります。日にちを計算すれば例年7月1日か2日頃です。拙い考えでは1月1日午前0時に、つまり除夜の鐘が鳴ってるとき、真南に輝く一等星は全天で(太陽を除いて)最も明るいシリウスです。
 
 逆に「正午にシリウスが真南に来る日時」を知れば、その瞬間がその年の真ん中と私は考えます。下図は私が描いたものです。
 
P1030109【1月1日は太陽~地球~シリウスの順に並ぶ】【7月2日は地球~太陽~シリウスの順に並ぶ】
 
 暗黒の宇宙の中に浮かび、北極星側から見て反時計回りに秒速約29㎞で公転してる地球は、常に太陽光が当ってる面が昼間であっても、半年経過するとその面の向きは逆になります。
 
 前述の通り、1月1日午前0時にシリウスは南中し、半年後は地球が公転軌道上を半周することから、シリウスは正午に南中することになります。
 
 このブログの右下にある国立天文台による「今夜の星空」を調べると、1月1日午前0時のシリウスは南中してます。拡大してご覧ください。
Photo
 
 半年後、地球から見てシリウスは7月2日正午に南中してます。実際は眩しくて見えません。
 
Photo_2
 
 この両日、太陽、地球、シリウスの3つの天体は直線でなくても、方向はまっすぐに並んでます。
 
 実際、地球が太陽を一周する時間は365日5時間48分46秒と計算(観測)されてることから正確な時刻は別としても、今年の真ん中はシリウスが南中する7月2日正午頃ではないかと考えます。
 
 ところで、タイトルの如く今年の7月2日は七十二侯の「半夏生」に一致してます。昔からこの日は農家にとって作業の節目であり、特に田植えはこの日までに済ませる目安と言われます。半夏生の半という字は、一年の半分と関係してるのかと思いましたが、元来はハンゲショウという植物名からで、この時季に葉が半分白くなる植物です。
 
 一方、七十二侯は古代中国で作られ日本に来たものといわれ、二十四節気の中を更に三分割した日であり、およそ5日ごとに変わります。私は七十二侯の日についても地球から見た太陽の赤経がそれぞれ0分、20分、40分によると考えます。
 
 つまり、二十四節気は春分の太陽の位置0°から始まり、15°ずつ東へ移動した位置で、天の経度、つまり赤経では1hです。このため春分は0h、夏至は6h、秋分は12h、冬至は18hで、七十二侯はhの三分の一であり、h以下は60進法なので、例えば半夏生の太陽の位置は6h40′です。
 
P1030101【半夏生に咲いてる紫君子蘭=agapanthus】
 
P1050451【半夏生に咲いてるねむの木=silk tree】
 
 いよいよ、これから夏本番です。涼しいうちに勉強や仕事に精を出し、健康維持のため運動も涼しい時間帯に「心拍数が105ほどに上がる有酸素運動、及び筋肉トレーニング」のバランスを取り、スムースな血液循環をお互い心掛けたいものです。
 

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2017年6月29日 (木)

カミキリムシに蝕まれても蕾をつけるサルスベリ Crape mytrle was undermined by a longhorned beetle, but has buds

P1030086【地上から10㎝の所に掘られた穴】・・・拡大してください。

 7月初旬から10月初旬まで約100日間にわたり開花を続けるサルスベリを楽しみに毎日,水遣りしてます。購入した4年前に比較し、枝ぶりは東西直径5メートルにも成長し、紅い花弁は年々濃くなりつつあります。
 
 ところが、この期待を裏切るかの如く、2日前の朝、根元を見て驚くと共に落胆してしまいました。それは誰か人間がドリルで穴をあけたのではないかと思うほど大きな丸い穴が掘られてるのです。大切に育ててるサルスベリであることから一体何事が起こったのかと冷静ではいられない心境です。直径8mmから1㎝の大きさで人の小指が入るほどです。穴は深そうで、根元に屑が落ちてます。
 
P1030092【サルスベリの梢に近い枝】
 
 このまま処置しなければ朽ちてしまうと判断した私は、すぐに処方しました。穴があいてるままでは内部に雨水が入り、腐ると考え、すぐに木工用ボンドを出口まで注ぎこみ、その後、穴と同じ太さの枝の一部を切り取って穴に差し込み、これ以上入らない奥まで金槌で叩き入れました。
 
 何故この穴が開いたか調べたところ、今までに体験したことのないことが起こったらしいのです。それは子供のころ見たことがある「カミキリムシ」=long-horned beetleの仕業と思いつきました。しかし、前述の通り、人間にドリルで開けられた程の大きさなので、こんなことが本当に起こるだろうかと疑うほど狼狽です。
 
F0073398_21534740【カミキリムシ】・・・図鑑より
 
 調べてみると、日本には多種のカミキリムシが生息するので今回の犯人が写真のものかどうかは特定できませんが、写真のカミキリムシは子供の頃、何度か見たことがあります。
 
 一方、藤の幹にも近年、同じような穴があいてるのを発見しましたが、中に虫殺しの薬を入れただけです。しかし、その後、毎年良く咲いてるのでこちらは大丈夫です。
 
 サルスベリがカミキリムシにやられることは防御の手立てがないけれど私は考えました。どんな不利が降りかかろうと、それに勝る栄養を施すことで乗越えられるのではないかということです。そのためには幹がもっと太くなるよう、いっそう水遣りを徹底し、サルスベリの体力を増強する考えです。
 
P1030102【根元に水か溜まりやすいクレーター】
 
 ご覧のような水たまりに毎日、朝夕2回、井戸水で施してます。水は20分ほどで浸み込みます。特別な植物を除いて水をやり過ぎることはなく、多くの植物は生き返り、見る見る成長することは西洋シャクナゲなどで体験してます。果たして、大きなサルスベリはカミキリムシの餌食にならず、今夏も見事な開花を見せるでしょうか。開花が待ち遠しいです。
 
P1040006【写真は以前に撮影】
 
 実は今年はこの写真より一回り成長してます。樹齢7~8年と若いと考えられることから、我が家のシンボルツリーになりつつあります。その点からもカミキリムシや、小さい赤蟻にく蝕まれぬよう、常に樹皮を点検し、何か起こったら直ちに処置する心構えが肝心と思います。
 
 ところで、先般記事にしました「根と根が地中で戦う」root competitionにより、やられた西洋シャクナゲが相手の根を切り取ったことで、すこぶる元気になっています。それは葉の勢いで分かります。こちらは来春からずっと見事な開花を見せそうです。
 
P1020851 【元気を取り戻した西洋シャクナゲ】
 
 植物は私たち人間にどれほど貢献してるか計りしれません。季節になれば開花し、それ以外の期間は青々した葉を見せ、年間を通じて樹形を味わわせ、心に平穏を与えてくれます。
 
 なかんずく、植物は光合成=photosynthesisによって酸素を生じ、これにより私たちは生きていられることを平素忘れがちです。これからも多くの植物に水を与えつつ、一人暮らしの寂しさはあっても、植物の開花やピアノ演奏を通じ、未来へ希望を持ち続け、高齢になると陥りやすいマイナス思考=negative thinkingとは縁のない生活でありたい。
 

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2017年6月26日 (月)

宇宙はどこまでも暗黒

Photo【夏の星座】スタディースタイルより転載・・・拡大してください。

 最近、太陽系の動きを考察したり観察して、特に実感することは「宇宙はどこまでも暗黒」であることです。夜間、光が全く目に入らない山岳地帯で星空を眺めた通りです。この暗黒の中に地球は浮いてます。人類が誕生した遥か以前より、そして何百億年後の未来永劫、宇宙は暗黒のままです。
 
 若き日、ネパール・カトマンズ滞在や中国・内モンゴルの大平原に行ったとき、標高が高いうえ、たまたま新月のため星座が手に届くかの如く煌めいていたことが今でも脳裏に焼き付いてます。日本でも電燈がなかった石器時代から江戸時代までは空が暗く、おそらく星は降るように見えたことでしょう。
 
 明治以前まで、庶民にとって星を見ることは現代人より身近であったと推測します。西洋では紀元前より、黄道十二星座が決められ、一年が12ヶ月である起源になりました。
 
 一方、中国や日本でも昔から夏の大三角を流れる天の川を挟み【彦星アルタイル、織姫星ベガ、そして小舟を連想させる上弦の月】のコラボは天の絵巻物として庶民は年1回のこの天体現象に自らの恋の夢を重ねたのでしょう。
 
 七夕である三つの天体の組み合わせは現在も当時と不変で一年に一回のチャンスです。今年は八月二十八日【旧暦7月7日】の夕刻です。ぜひ、江戸時代と同じ配置の三つの天体を今年は確認してください。七夕の七とは星のことではなく、月の満ち欠けが【七】日目の【夕】方を指します。
 
P1030081【筆者による作図】
 
 なお、七夕の日は江戸時代以前から現在まで必ず【先勝】と決まってます。昔も今も恋は先手必勝なのでしょう。肖りたいものです。
 
 ところで、宇宙が暗黒であることは、このブログの右上にある国際宇宙ステーション=ISS=International Space Stationのリアルタイム画像でも確認できます。私はときどき見てますが、宇宙ステーションは一日に地球を16周するので、日本列島上空を通過することがあっても、天候不順なことが多く、なかなか鮮明な映像のチャンスに恵まれません。いつの日か日本を400km上空から見たいものです。
 
 また、私が住んでる群馬県を見たいですが、何しろISSは地球1周90分で、つまり毎秒7キロの速さで西から東【実際は北西から南東へ、あるいは南西から北東】へ移動してます。ですから新潟から東京まで25秒ほどで横断してしまいます。なお、ISSは北極や南極上空は通過しません。
 
P1030082【本日日本時間午後6時】
 
 これは国際宇宙ステーションからの中央アジア付近の映像です。この映像を見ても地球は青く美しいですが、宇宙は暗黒であることが分かります。広大な闇の中に地球はポツンと浮いてます。地球がいかに生命力に満ちた溢れた星であるか分かります。人間はこの地球をいつまでも大切に維持しなくてはなりません。同じ地球人は絶対に争ってはなりません。
 

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2017年6月22日 (木)

ピアノの音色を包む漆喰壁とカリンの床

P1030059【旧バクの室内に似てるピアノの部屋】

 今住んでる家屋は21世紀と共に建設し、特に拘ったのがピアノの部屋の壁と天井、そして床の素材です。折角,練習して弾いてもホールと同様、反響が芳しくなければ豊かなピアノの音色は生まれないと思ったからです。音楽は奏でる場所そのものが楽器の一部になると思います。このことは特に声楽家にとっては大切な要素と考えます。
 
 下の写真で見やすいですが、天井はアーチ型をし、素材はすべて漆喰です。周囲の壁も漆喰にしたことから最近の建物としては珍しいでしょう。建設中、果たしてピアノがよい響きになるか心配しましたが、流石、請負主である経験豊富な大工さんにより、響きは良いと感じてます。
 
 私はここでソプラノサックスも吹きます。演奏は上手くないですが、まあまあ気に入った響きに聞こえるので、やはり演奏する部屋の内壁は重要です。こんなことから今ではこの18畳の部屋は音楽を奏でる上で気に入ってます。
P1030061【天井のアーチが見える】
 
 一方、床はかなり硬い中国製カリン材を敷き詰めてます。これも音の反響にプラスしてるようです。窓はペアガラスを二重にしてあるので、外部との音の遮断は四重です。このため、プロの楽器演奏家が練習しても大丈夫ですが、私が使うのでは折角の部屋が物足りないと感じてるでしょう。
 
P1030066【床は硬いカリン材】
 
 ところで、以前は半年に一回ほど「ピアノによるホームコンサート」を開いてました。ブログでも予定を発表したことで、ブログをご覧になって聴きに来られた方もいました。その後、8年ほど行ってません。今後、生活としての環境が整ったら再開したいです。しかし、それにはかなりの時間を割いて練習に明け暮れなくてはなりません。精神力と体力が心配です。
 
 音楽とは、聴く人にとって音を聴いて「ホッとする音色」こそ演奏家が養うべき感性と思います。作品は作曲者の創造でも、現実の音質は演奏家の創造です。「音色に豊かさと深みがある」ことに傾注し、その響きが鑑賞者の心奥に触れることではないでしょうか。
 
P1030064 【小生が生涯をかけて取組むテンペストの第1主題と第2主題】
 
 現在はピアノ練習に時間がたくさんあり物理的な障害はなくとも、毎日一定の時間「テンペスト」などに取り組むには一人暮らしは精神的に欠けるものがあります。こんなことから、今のところホームコンサートの実施はすぐにはできません。しかし、未来に夢を持ち、聴いて下さる人たちの前で「テンペスト」を奏でる日が来ることを望んでます。
 
P1030058【インド象やインド絵画と共にあるピアノの部屋】
 
 高齢者の仲間になりつつある現在、両手の指をそれぞれ独立させて弾くピアノは脳の活動と身体の動きにプラスになると思います。現在の家庭環境に負けず、精神的に強い人間になりたい。
 

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2017年6月19日 (月)

夏至の早朝、珍しく下弦の月と金星がランデブー

P1030041【私のウォーキングコースの一つ藤岡市竹沼・・・本日午前中散策】

 今年の夏至の瞬間は日本時間で6月21日午後1時24分です。これはUTすなわち世界標準時で午前4時24分と発表されてるからです。このように夏至とは瞬間のことであり、これは公転軌道上を毎秒約29㎞の速度で反時計回りに移動してる私たちの地球から見た太陽の中心点が瞬間的に「夏至点」を通過することに因ります。
 
 ところで、この「夏至点」とはどこにあるのでしょう。春分点、秋分点、冬至点などと同様に天空にはその印はありません。しかし、これらは天の位置を表す赤緯、赤経で表されます。実際にはそれぞれは黄道十二星座の近くにあるのでそれを頭に入れておくと夜空を見た場合に理解しやすいです。
 
 例えば、春分点【赤経0h赤緯0°】はインドの形に似てる「魚座」近くであり、秋分点【赤経12h赤緯0°】は1等星スピカで有名な「おとめ座」近くにあり、夏至点【赤経6h赤緯23°26′.】は「おうし座」と「ふたご座」の中間にあり、冬至点【赤経18h赤緯-23°26′】は「射手座」と真夏に南の空から睨みをきかす「さそり座」との中間にあります。
 
 6月21日、太陽は夏至点を通過します。ここは真冬に日本上空に巨大に現れる「冬のダイアモンド」の中です。有名なオリオン座の少し上(北)であり、多くの星が塊のように見えるスバル星団の左(東)です。真冬に巨大なダイアモンドを見たとき中央に夏至点があると認識したいものです。
 
Hosizorawinter480【巨大な冬のダイアモンド】
 
 ですから、もし、日中に星が見えれば上図のような位置関係と考えます。このまま太陽は刻々と東(左)へ移動するかの如くですが、前述の通り、その動きは私たちの地球が北極星側から見て反時計回りに公転してることに因ります。2週間経過した7月7日は小暑です。このとき太陽は「双子座」の中【赤経7h】に入ります。
 
Photo 【冬のダイアモンドにある双子座・・・ウィキペディアより転記】
 
 ところで、表題のとおり、今年の夏至は夜明け前の午前3時半頃から4時過ぎにかけて、東の空に「下弦の月」と「金星」が寄り添って見えそうです。このような偶然の一致はまさにOnce in a blue moonであり、とても珍しい現象でしょう。
 
Photo_2【私の想像図】
 
 Barryさんお住まいのニュージーランドや、逍遥さんお住まいのオーストラリアなど南半球で見る場合、金星が下になり月が上になり、月は右側が光ると考えられます。実際はどうでしょうか。
 

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