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2007年1月21日 (日)

発信型でいきたい

  ピアノを始めたのは比較的遅く高校二年です。家にピアノもオルガンもありませんでしたので、学校で練習しました。本来ならば中学生の頃から始めれば良かったのでしょうけれど、その時はバスケットボールに明け暮れました。

 今まで最も回数多く弾いた曲は「ショパンのノクターン第1番」でしょう。どう言う訳かメロディーが私の気持ちにしっくりくるのです。第2番は余りにも有名ですが、断然、この第1番に惹かれます。初めはこんな模様のような音符の曲が果たして弾けるかと弱気になりました。左手と右手がきちんと合わない楽譜で、左右別々に弾き進み集合地点で合わせるのです。左手の動きはオクターブ以内に留まらず、中指をコンパスの針のようにしてハープの音のようなオクターブを越えた広い分散和音になってます。これはショパン独特の伴奏の動きで、指で弾くというより左の腕を柔軟に動かすものです。しかも、調性は変ロ短調でフラットが5個もついてます。でも人間とは不思議なもので慣れると黒鍵が多くてもその動きに身体も覚えんですね。まだ、余りお聴きになってない方には、ぜひお薦めの1曲です。

 今までこの曲は自分の結婚披露宴や父の告別式などで弾きました。現在、自宅で行ってる演奏会では定番曲となってます。何回弾いても飽きがこないのは、まるで、乗れば乗るほど味の出るいすず117クーペのようか。おっと車に行っちゃった。

 これからもピアノを媒介にして私の喜怒哀楽を表現したり、大作曲家の音楽の一端に触れてみたい。

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