ジプシー民謡「花の季節」のよう
子供の頃の思い出として桜は4月8日頃開花した記憶があります。小学校入学の記念写真では背景に満開の桜が写ってます。当地でも昔に比べ10日ほど開花が早まってます。
私の父は草花が大好きでした。庭にチューリップやダリア、クラジオラス等を始めとして多種多様の花を咲かせ、母も草花が好きでしたのでその点は二人の共通項でした。父は遠方の種屋さんから毎年新種の種を導入しては草花を咲かせ、夏は一所懸命水やりをした姿が思い出されます。それは両親ともに80歳を越えても変わらなかったように思います。今思うに当時の私は若くてあまり植物には興味がなかったようで、父とは植物のことが共通となって話はしなかったように思います。
ところが遺伝でしょうか。両親とも88歳で亡くなってからの私はどうしたことでしょう。花木に物すごく魅力を見出すようになり自分でも驚くほどの変貌ぶりです。埼玉の花園へは高速を使って毎週日曜日に見に行くようになり、結果的にかなり多種の花木を手に入れました。
きっかけは「日本シャクナゲ」の魅力に取り付かれたのです。西洋シャクナゲも含めますとその色彩が多様で燃えるような赤あり、優しいピンクあり、紫あり、白あり、これらの色の中でもまた微妙に異なる色彩があって、言葉では表現できない豊かさです。今では庭に10本の種類の異なるシャクナゲが開花宣言するかのごとく蕾を膨らませてます。開花はもうすぐです。中でも大きな西洋シャクナゲのピンクは女王のようです。
どうしたことか、シャクナゲの次には花桃に興味を持ち始め、群馬の森の近くの植木屋さんにあった羽衣という「しだれ桃」に何とも魅力を感じてしまい、とうとう植木屋さんにトラックで搬入してもらい、庭の真ん中に築山を作って植えていただきました。築山に植えたのは枝が上から垂れてくるためです。これもあと2~3日で咲き始めそうです。個人の庭木としては大きく、花はピンクで見ごたえがあります。ここで近所の方々をお呼びしてBYOB方式での花見が行なわれ、恒例の楽しい行事となってます。
花が好きだった父母が生きていれば、どんなにか喜んでくれるのではないかと思う。親孝行したい時には親はなし。
★BYOBはBring Your Own Boozeの略で、飲み物おつまみ持参のパーティーです。
| 固定リンク
「花木」カテゴリの記事
- 心身を 青年の樹に 肖りたい(2021.10.24)
- 今でも咲いてるハイビスカス・・化成肥料の効果か(2020.09.30)
- 暗いニュースの中、西洋シャクナゲは豪華に咲く(2020.03.29)
- インドの火炎樹を彷彿させるサルスベリ(2019.07.29)
- 生き返った ハイビスカスが もうすぐ開花(2019.07.10)
コメント