リサイタル本番前の心境
今まで音楽の演奏は群馬音楽センターで吹奏楽による定期演奏会の指揮を11年間やりました。また、前橋市民会館で7年間行ないました。指揮は自分の描く音楽について、まずテンポやリズムを示し、音の大小、緊張や安堵などの感情を伝える必要があります。楽器を演奏する場合は細かい指の動きや腹式呼吸が大切ですが、指揮はテンポやリズムの上に曲想を伝え描かねばなりません。
本日は午後からホームコンサートでお客様にお出でいただきピアノを弾きます。演奏曲目は6曲です。演奏してる瞬間、曲想によって腕や指の関節をの伸ばし指の腹で弾いたり、指を立てて弾いたり、鍵盤の手前で弾いたり奥で弾いたり、前かがみで弾いたりして曲想に適した方法を選びます。
ピアノ独奏は伴奏者や他の仲間の手助けがなく、一人で終わりまで弾かなければなりません。まな板の鯉です。ちょっとした心の動揺も演奏に出でしまいます。作曲家の指示通りに弾くことは基本で、その上に自分の感覚によるテンポやダイナミクス(大小)に乗って良い音色を作り出します。
ピアノの音自身を聴いていただくのも目的の一つです。でも本当のところは作曲家や弾き手の喜怒哀楽という感情を鑑賞者に伝えたいのです。いかにも幸せそうに、あるいはこの上なく悲しそうにということです。この感情が伴なわないとタイプを打ってるようで無味乾燥になったり、本を棒読みしてるようになりやすいと思います。
本日のプログラムは以前に演奏した曲ですので、指は比較的慣れてますが、同じ演奏は2度とないので、今までより気持ちを入れ良い音色をめざしたいです。プログラムは掲示板に示してあります。
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