巨大な摩崖佛
明日はお彼岸の中日です。お墓参りして先祖や妻を供養したいと思います。この仏事は平安時代の初期に始まったらしいです。彼岸という言葉を何気なく使ってますが、面白い字です。現世をこちらの岸(此岸)として彼の岸へ行くことなのでしょう。天文学上では太陽が真東から上り、真西に沈みますから、春分の日は太陽の通る真下が赤道の位置なのでしょう。
ところで、群馬県には高さ10メートル幅8メートルほどの巨大な摩崖佛があります。甘楽町小幡の長厳寺裏山です。垂直な岩盤に掘り込まれています。この仏教彫刻は地元の吉田文作さんという方が一人で6~7年かけて昭和54年に完成されたと聞きました。足場の悪い位置での硬い岩盤との戦いは大変なご労苦であったことが想像されます。この摩崖佛に向かって先日拝礼してきました。
このように危険な絶壁に向って2000日以上費やし、巨大な仏像の完成をめざし手作業で彫り続け、初志貫徹されるには途中の健康維持はもちろん、精神力こそ強靭で敬意以外の何ものでもありません。このような方に比べ、いったい匹敵できる肉体や精神力を持ち合わせてるか、私など何事にも微力でしかないと感じざるをえません。
これからもいろいろ出向いて美術品を見て回り、作製された過程を含め製作者の内面を感じ取れる見方を養いたいものです。
ところで、本日は青森県金田一から7時45分にレース鳩が放されました。鳩たちは我が家に向って飛んでいます。青森~群馬間の直線距離は約500キロですので、到着予想時刻は午後2時過ぎと思われます。帰還したらゆっくり休養させ労をねぎらってやりたいと思います。こちらも強靭な精神力と体力、及び先祖から受け継いだ血統をフルに使って帰巣します。鳩から学ぶことは大です。
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