歌い継がれる校歌
高校野球は地方大会予選でも、 甲子園での熱戦もときどきテレビで見ます。最近は勝敗に関わらず両校の校歌が第二イニングに大会本部から流れるので大きな変革と思っています。
どの学校の校歌も歌詞の内容や旋律にそれぞれの伝統が詰まっているのでしょう。みな誇らしげに歌います。特に勝利した後ホームベース上で一列になって歌え、それが同時に電波に乗って全国に響き渡るのですから名誉この上もありません。
校歌が流れる時、私が最も注意してるのは校歌の歌詞、作詞家、作曲家です。長い歴史を持ってる学校に於いては作詞家、作曲家はすでにこの世を去った方が多いと思われます。にもかかわらず、時代を超えその芸術がいきいきと現在に響き渡るという創造性の偉大さです。芸術が時代を超えて心を打つ瞬間です。
時間の都合があり1番のみの演奏ですが、2番、3番あるいは4番も聴いてみたいものです。私は職業柄、特に旋律に関心があり耳を済ませて聴いています。作詞家同様、作曲家については明治、大正、昭和初期にかけて活躍された著名な方が見受けられ、こんな有名な方の作曲によるのかと感嘆すること度々です。また、おもしろいことに学校が違っていても同じ作曲家が登場することもあります。これらの学校は校歌に於いては兄弟校といえるでしょう。
しかしながら、甲子園に出場するのは全国のほんの一部です。女子高校も含めたくさんの高校が自慢の校歌の持ち主でしょう。それらを拝聴できないのはもったいないことです。宝は仕舞ったままもいいのでしょうが、生徒さんの活躍によっては全国に日の目を見ることもあるでしょう。校歌の他、応援歌、凱旋歌に素晴らしい歌詞や名旋律を持ってる学校もあります。これらが脈々と歌い継がれて行くことは音楽芸術の特徴と言えるでしょう。
県内では前橋高校及び高崎商業の校歌が歌詞、旋律ともに燦然とした輝きが感じられます。著名な作詞家、作曲家により作られた校歌はどこか味に深みがあります。
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カッキーさんおはようございます。
私の中学の校歌は2部合唱形式に
なっていました。
また、現在通っている看護学校の校歌も
同様です。
ただし看護学校のほうは下のパートが
途中から「ルルル~♪」になってしまうので、いつもアルトばかり歌っていると校歌が覚えられないです。(笑)
投稿: ちぇろ | 2007年3月26日 (月) 08時40分
ちぇろさん
このたびの地震でお見舞い申し上げます。校歌については高校のみについて書きましたが、幼稚園の園歌はじめ小中学校や専門学校、大学とたくさんあります。きっと素晴らしい歌があるはずです。
ところで、私も校歌の作曲を依頼されたことがあり、現在も歌われてます。
投稿: カッキー | 2007年3月26日 (月) 09時44分