若き日の浅間山登頂
群馬県には浅間山、谷川岳、日光白根山、武尊山、草津白根山、荒船山を始めとして赤城、榛名、妙義の上毛三山といわれる山々があり、個性的で眺めるだけでも楽しいです。
これらの山々は多くの学校の校歌や応援歌にも登場し、県民に愛着があります。多くの山々をバランス良く眺められるのは高崎市から玉村町にかけての一帯でしょう。それぞれが特徴ある姿を表現しているように思われます。いよいよ新緑の季節。今年も登りたくなってきました。
今まで登った山の中では20才前後に登頂した浅間山が深く印象に残ってます。5回登りました。中軽井沢の駅に午前3時頃着きましたが、登山口である峰の茶屋行きのバスが7時頃までないのです。その時間まで駅で待っていても仕方がないと思い、峰の茶屋に向かって暗闇の中を一人歩き始めました。今思うに若かったので疲れを知らない子供のようだったのでしょう。
2時間ほど上り勾配をてくてく歩き、山に差し掛かる頃、徐々に東の空が薄明るくなるや否や目の前に突然、巨大な浅間の雄姿が現われたのです。思わず一人で万歳。頂上に朝日が当たり始め、その光はじわじわ麓に向かって拡大します。ついに巨大な浅間山の全体像が目前に浮かび上がりました。
誰もいない静寂な早朝、自然美を独占、気分は爽快、頂上をめざす気迫はいよいよ高揚してきました。近くの岩肌でさえずる野鳥たちも人間世界より楽しい楽園があるぞと言わんばかりに活動を始めていました。
峰の茶屋で小休止、6時に登山口から登り始め高山植物の中、9時に頂上に到着。快晴で見渡す限りの大パノラマの中、さっそく腹ごしらえ。関東平野の中に利根川がダイナミックに蛇行し、南には富士山が高さを誇っています。西には北アルプスの山嶺が一望。2568メートルの標高ともなると多くの名山同士が互いを意識してるように感じられました。
浅間山山頂は私に広大な景色をプレゼントしてくれた「恩恵」、そして危険な活火山という「脅威」を教えてくれました。噴煙を伴なう地獄のような深い火口の底を見て、地球は脈々と生きており、私たち人間もこの地球の活動の中で生かされてることを実感しました。
« インドで驚いたこと | トップページ | ショパンの雨だれ »
「登山」カテゴリの記事
- 百名山を登攀した倉賀野の登山家・・大井さん逝く(2016.02.29)
- 中高年に警笛鳴らすツアー登山ブーム(2009.08.13)
- 荒山山頂で味わった群馬の山の威容(2009.05.18)
- 榛名湖畔の猛吹雪、闇夜を一人歩く(2008.02.24)
- 城峯山頂のパノラマと露天風呂を満喫(2008.01.21)
今隣の部屋からギターの美しいメロディが
流れています。だからなお一層かもしれません。
先日もそうでしたが、浅間山のお写真
すっかり気に入ってしまいました。
芸術写真です!心がスカッとします!
有難うございます。
投稿: うま | 2007年4月18日 (水) 16時49分
この浅間山は軽井沢から車で1時間くらいの二度上峠からの光景です。
投稿: カッキー | 2007年4月18日 (水) 20時35分