今日は一日中、種鳩鳩舎作り
※ボルドーマーチン号はイヤリングでボルドー816キロ、IN9686羽中総合2位、N(ZLU)6133羽中総合優勝
今、私が改革してるのは50年以上、飼育しているレース鳩の種鳩鳩舎をいっそう管理しやすい空間にすることです。今までの鳩舎は3階なので何かと不便です。外階段は急勾配で、上り下りに足を踏み外し転落しても一人暮らしなので、誰にも気づいてもらえず、そのまま時間が経つことが懸念されます。
また、毎年6月~10月までは換羽で毛や羽根がすべて抜け変わる生理現象があり、鳩舎が3階では何かと近隣に迷惑をかけます。近所には日々いろいろお世話になってるので、好きな動物飼育では近隣に迷惑をかけないマナーが基本です。
今度は一階が種鳩鳩舎となり、二階が選手鳩鳩舎です。今春はあと1レース北海道・羽幌から西関東チャンピオンレースがあり、それが終了したら今までの3階の選手鳩鳩舎を解体します。解体の大きな作業は2人の大工さんにしてもらいます。すでに一階と二階の骨子が出来上がり、一安心してます。
本日は大工さんが休みなので、私が一階の種鳩鳩舎内部に設置しなくてはならない巣房を取り付けました。巣房はとりあえず15部屋です。
オスとメスをつがいにする巣房は簡単そうに見えても細かい仕事で、一苦労でした。巻尺で寸法を計り、間口72㎝、奥行45㎝、高さ45㎝で、壁側を2㎝程隙間を開け、空気の流通や、糞や羽を押し出して掃き出しできるようにしました。これで湿気予防にもなります。
扉を固定させ、見た目も良くするには創意工夫が必要です。鳩舎の床の隅には1ヶ所穴を開け、糞や羽などゴミを鳩舎の下に落とす方法にしました。これで塵取りが不要です。毎回、塵取りを使う清掃は屈むので腰を痛める可能性があります。
材料は以前の物も再利用したので、思いのほか上手く出来、巣皿は巣房の床から15センチの高さに備える木の枠を備えました。これは育雛中の巣皿の底の湿気予防と、先に成長した雛が床に降りてから再び巣皿に入らないためです。大切な卵を保護します。
小学生時代から鳩舎を10回くらい作り、大工仕事は大分慣れたと言えます。こんなことで子供の頃になりたいと思っていた職業は「大工」でした。しかし、それはなりませんでした。
普段いろいろのことをしてる私ですが、時には大工仕事もいろいろと頭を使うので、苦労があっても楽しいものです。早く種鳩鳩舎と選手鳩鳩舎が完成し、中距離から長距離レースを重点に、特に東日本稚内GN帰還をめざし、人為的に帰巣本能を高める工夫、魅力の尽きないレース鳩の研究に取り組みたいです。
水浴場は広くてゆったりです。鳩舎の水周りはすべて井戸水を使います。栓を閉めれば水がたまり、栓を抜けば下水へ流れます。ですから水浴を行うのが億劫ではありません。前述の通り、鳩の飼育者は腰を痛めやすいです。一つでも腰を痛める要素を取り除いてます。
なお、当舎の特徴はご覧の通り、蚊の侵入を防ぐ網をすべての窓に張り巡らしいあります。それとともに、羽や糞などゴミを鳩舎下に落下させる構造です。また、網の目が大きいと6月~7月頃、蛇が侵入し、雛を飲み込むことがあります。種鳩鳩舎は概して日当たりが良い方が温かくて雛がよく育ちます。
| 固定リンク
「鳩舎の改築」カテゴリの記事
- 温度調節できる鳩舎に・・・夜間の低温はマイナス(2013.01.10)
- 選手鳩にとって安住で快適な鳩舎を試みる(2011.10.03)
- 鳩が健康維持し、飼育者が管理しやすい巣房作り(2010.11.07)
- 創意工夫した鳩舎の展望台作り(2009.01.19)
- 3階の屋根がそのまま2階の屋根に(2007.06.23)
コメント