咲きそフォン
私にも若い15才の時がありました。その頃、高校の吹奏楽部でトロンボーンを吹いてました。このため、例えばマーチ「ボゲー大佐」の途中に出てくる迫力ある旋律については今でもポジションを覚えていて、すぐに右手がその位置に動きます。若い時に覚えたので音楽と身体の動きが一体化し脳に染み込んでるのでしょう。
一般に木管楽器では指のみ動かし腕は同じ位置にありますが、概ね右手を押さえるとき左手の指は閉じたままです。金管楽器では指(トロンボーンでは腕)の他アンブッシャーといわれる唇の締め方の感覚によって音程が変わります。唇や指先は脳の命令にいち早く反応するのですね。
弦楽器については殆ど経験がありませんが、ギターは多少弾きます。愛のロマンス(禁じられた遊び)ならどうにかです。また、インド滞在中カルカッタシンフォニーのコンサートマスターの方にバイオリンのレッスンを受けたことがあるりますが、今では弾いてません。こちらは両腕とも運動は大きいですね。
チェロになれば左手の間隔がより広くなりますから、チェリストの方にとって左手の動きがより大きくなり音程が難しいと思われます。しかし、表情豊かで素晴らしい楽器です。若い時、弾きたかった楽器の一つですが、チャンスがありませんでした。生まれ変わったら今度はチェロを弾き、ハ音記号の譜面で高音域の別世界に浸ってみたい。
私は高校二年からサキソフォーンに転向し、長いことクラシック奏法によるアルトでしたが、今ではソプラノのみ吹きます。ゴールドメッキのフランスセルマー社製です。この楽器はベルギーのアドルフサックスによって発明され、人の声にも共通したような音色と表情豊かさを持ってると思います。卓越した奏者の手にかかると超絶技巧も可能な近代的楽器です。
今では結婚式で頼まれたときに演奏するくらいです。
管楽器は呼吸器を使って音を出すので声楽家と同じく体力の鍛錬が必要です。何かの縁があって出会えた金メッキのソプラノサキソフォーンをこれからも自己表現の一つとして「輝きある音色」に磨いていきたいものです。
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コメント
私のチェロとの出会いは30歳のとき。
「楽譜は読めます。
オケ経験なし。
楽器もなし。
家の構造上弦楽器しか出来ないと思います。
こんな私でもオーケストラに入れますか?」とかけた電話がきっかけです。
「では1度、家(団長宅)に来てくださ。」
この日の事は一生忘れません。
団長がチェロの主席だったこともあるのですが、
「今チェロが少ないのでやってもらえませんか?楽器は貸してあげますよ。」
「はぁ・・」
棺おけじゃなかろうか・・・と思うような
巨大なケースからチェロが出てきました。
「そこに座って」
「こうやって構えて」
「こうやって弓を持って」
「ちょっと弓を右に引いてみて」
ブォー・・・・
「うまいうまい!
最初からこんなに音が出るひとは
いないんだよ。それにこの指。
女の人みたいなきゃしゃな指じゃだめなの。
あなたチェロ向きだよ。やれるやれる!」
そうですかぁ!(かなり喜んでいる)
↑でも後で考えたら、「女の人みたいな・・・」って一応女なんだけど。
(つまり乗せられたんだ・・・)
でもとにかくその日から
その音色と楽器の美しさに一目ぼれです。
毎週団長の家に通ってチェロを習い、
半年を過ぎた時点でオケデビューしました。
初めて練習に参加した日に
七飯の弦楽合奏団にも誘われたので
両方掛け持ちでした。
1日3時間は練習していました。
そして、3年続けられたら
自分の楽器を買おうと決心して貯金を始めました。
その宝物の楽器が今の楽器です。
投稿: ちぇろ | 2007年4月 4日 (水) 16時38分