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2007年4月17日 (火)

インドで驚いたこと

 若き日、日本人学校の教員としてカルカッタに滞在してましたので、時々当時のことが思い出されます。市の中央にマイダンという一面が野原の広大な公園があります。そこには、日陰ができる大きな樹木があちこちにあります。近くには巨大な白亜の建造物ヴィクトリアメモリアルがあり、この界隈はカルカッタで美しいところでしょう。

 ここは職場に行く途中、通過しますので、毎日眺められる楽しみな公園でした。5月の夏休みや日曜日などよく散歩しました。インドの方々もたくさん寛いでいて、大きく枝を広げた木陰で涼んだり、子供たちはクリケットして遊んでいます。近くには大河ガンジスがゆったり流れる大きな町です。

 インド滞在記は一回では書き尽くせませんので、思い出したらその都度、記憶をたどって書いてみようと思います。

 宗教上での風習では葬儀の行列に本当に驚きました。大都会であるのにその目抜き通りを死者を担架のような台に載せ、4人で高く担いで移動し、親族がその後から何やら歌いながらついてくのです。

 ところが、死者は棺には入っておらず、そのままで顔まではっきり見えます。私はカルカッタで多くの亡くなった方々を見てしまいました。

 死者の顔には赤や青、黄色などの原色で化粧のような模様が派手に塗ってあります。手や足にも模様のような色が塗られてます。この行列は長くつづき、親族と思われる人たちが何やら祈祷するかのように悲しそうに民族衣装を纏い歩いているのです。死者のことをヒンズー語でカタムホギャと言いますが、連日のようにカタムホギャの光景を目にしました。

 一方、この風習を見たとき40年ほど昔までの日本の葬式に通ずるとも感じました。子供の頃ジャンボンという行列を良く見たものです。亡くなった方の家から出発し、寺まで行列が行進しました。シンバルのような、しかし、もっと民族的な低い音の打楽器及びボーンと鳴る低音の鐘を交互に叩いて行進し、寺の庭では右回りに確か9回回りました。その音がジャーンとボーンでしたので子供の時、私たちはジャンボンと言いました。そのとき近親者がお金を撒いたので拾って小遣いにしたものです。

 日本の場合はもちろん死者は見えませんが、カルカッタの行列でも音楽を伴なう行列ですので、昔の日本との共通点を感じました。

 しかし、死者の顔がはっきり見えるカルカッタの葬送行進には本当に驚きました。

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