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2007年4月 8日 (日)

集中3時間

若き日、聴音の力をつけたくて日曜日に東京の先生の家にレッスンに行きました。聴音とは音楽を聴いてそれを楽譜に書き取る学習です。

 先生の弾くピアノの音に耳を澄ませて4~5回聴いて、ドレミを聴き分け、リズムも聴き取って楽譜に仕上げるのです。短い4小節の旋律であっても音符の数は40個くらいあります。ハ長調はもちろん、あらゆる長調・短調を含むメロディーを3時間ぶっ通しで弾かれるのです。

 その間、先生は生徒に気分転換の休み時間を取らせることもなく、連続して40問弾きました。1問弾き終わると、すぐに赤鉛筆で間違いを指摘し修正してくれるのです。それまで何事にも3時間集中して学習できなかった私にとって、このやり方は気持ちが参りました。

 先生は「鋭い音感を養うには連続学習こそ欠くべからざるもの」と考えられたのでしょう。他のことを一切考える暇を与えず、ひたすらピアノの音を聴いて楽譜にすることに没頭してると、疲れていても途中から調子が出てきて正解が連続することもあり、人間の脳は不思議です。

 お陰で40年経った今でも、その習慣が抜けず音楽を聴くと頭の底にその楽譜が浮かび上がるのです。若いときの訓練は生きてるのですね。先生は今ではこの世にいなく寂しい限りですが、非常に感謝してます。

 年齢を重ねてくると新たなことに挑戦しても目標に達成できないこともあります。しかし、事と場合によっては年齢に関係なく、連続的に集中して行なえば実現できる可能性はあると思っています。

 例えば、いわゆる中高年になって「何かの資格を取得する決意が生じたとき」や、「手の届く夢」「どうしても成しえたい明確な目標があれば」その達成は年齢に関係ないかもしれません。

 先日、書きましたように私は現在、英単語の語彙を増やすという遠大な目標、また、大作曲家の数々の名作をピアノで弾くという挑戦、及びレース鳩を研究飼育し、北海道から群馬へ帰還できる長距離鳩を育て上げたいという強い志があります。

 ところで、人間の脳は「自分の出した声を自分で聴くことで記憶力が数倍増してゆく」と聞いたことがあります。英語や音楽はまさに耳を媒介とするもの、これからも集中して物事に当たりたい。また、優れたレース鳩の育成をいつまでも追求したい。

 「自分の可能性に見切りをつけたとき青春は終わる」らしいです。

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