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2007年5月31日 (木)

新たな分野、筝と洋楽との融合

  昨日書きましたギターと同じ弦楽器であっても筝曲についてはなかなか聴くことはありませんでした。前橋市民会館などで生演奏を聴くことは数年に一回です。今後はもっと足を運び、筝の響きを味わいたいものです。

 筝そのものは私の友人が販売の仕事をしているので、時々拝見します。今回CDで10曲鑑賞しましたので感想を持ちました。

 ご存知の通り、弦ははじいても音が出ますし、叩いても出ますし、擦っても出ます。はじいて音が出るのは筝、三味線、ギター、マンドリン、チェンバロ、琵琶などでしょう。叩いて音を出すものは少ないですね。、ピアノやジプシーのツィンバロン、中国の揚琴(ヤンチン)位でしょうか。内モンゴルのパオの中で揚琴の演奏を聴いたことがあります。また、擦って出すものはバイオリンなど西欧の弦楽器などです。このうち音が良く伸びものは擦る楽器です。同じ弦楽器でも音の出し方はいろいろですね。

 今回、聴いた曲のうち印象に残った曲は「平城山」「さくらさくら」「お江戸日本橋」です。「千鳥の曲」や「六段」も聴きました。前者はオーケストラとの共演です。私が洋楽に親しんできたためか前者の3曲が素晴らしく感じました。これは同じ弦楽器であっても、前述の「音の出し方」が対比的なために、それぞれ個性が出て共演が新鮮に聴こえたのかもしれません。

 筝曲は純然たる日本の伝統音楽ですが、楽器の性質でしょうか。演奏を聴いて洋楽とはすごく融合するように感じました。音色そのものも西欧音楽と結びつき易いのでしょうか。これは先ほどの「音の出し方」の対比と、日本音楽と洋楽とが相違しても、弦の響きという共通性からくるのでしょうか。すごくマッチしてます。

 これから邦楽と洋楽との融合は、新たな分野として広がり、その中でも筝が果たしていく役目は確かと思いました。

 筝はもちろん、今まで国別に発展してきた文化は今後、いろんな分野で世界と手を取る融合の時代に入ってるのでしょうか。

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