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2007年6月12日 (火)

輝く未来があるね。

 レース鳩の雛を初めてご覧になる方もいると思います。鳩は2個の卵を産卵しますが、始めの日に1個夕方産み、2日後の午後3時頃2個目を産みます。写真の2羽は卵から孵って6日目くらいです。やっと目が開きました。不思議なことに殆どオスとメスに生まれます。でも時々オス同士もありますが、反対にメス同士もありますので、結局はオス・メスほとんど同数に生まれます。私たち人間もそうですね。私は男ですが、もし、回りが女性ばっかりの世の中だったらどうなるでしょう。考えただけでもウキウキします。クラウドセブンです。

 雛にはこの時期、左下にあります協会の足輪を嵌めます。日本には2つの協会がありますが、協会によって足輪も多少異なります。日本鳩レース協会では今年は黄緑です。年によって色が変わります。足輪には日本国を表すJPN、西暦を表す07とアルファベット2文字、そして5桁の数字が書いてあります。アルファベットを使うのは数字以上に組合わせが多くできるから、及び日本のどの地域の鳩であるかがおよそ判別できるようになってます。これらによって、どの鳩も世界で一羽だけの身元が識別出来るようになってます。

 また、私製環あるいは住所環と言って住所や電話番号、飼い主名を書いたものをもう一方の足につけます。迷った場合、発見してくれた人から連絡がもらえるのです。

 以前にこのブログで書きましたが、私の場合、この私製環のお陰で内モンゴルから連絡が来ました。これには驚きました。「日本から飛んできたあなたの鳩に会いに来てやってください。鳩はあなたを待ってます」との手紙をいただきました。国際問題になっても困りますので、急遽、中国語を勉強、ひとりで内モンゴルまで鳩に会いに行ってきました。(写真は内モンゴルの張鳩舎にて私の鳩と再会)

 ですから、足輪(脚環、足環とも言う)は戸籍のようなものです。これがないとレース鳩としての価値がありません。

 母鳩が産卵して3日目ぐらい経過してから、卵を太陽の光などで透かして見ますと、心臓を中心として血管が出来つつあるのが見えるのです。これは誠に神秘な過程です。成長すると中の様子は見えなくなり、若干、重く感じます。そして18日経過すると雛が中から嘴で殻をつつき始めます。少し穴が開いたとき卵を耳につけると鼓動が良く聞こえ生命力を感じます。元気に出てきた雛には期待が持てます。その後の訓練や短中距離レースに耐え、ぜひ、北海道の最北端を出発し、津軽海峡を飛び越え群馬高崎まで帰還できる鳩に成長してほしいものです。 

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