鳩が鳩舎掃除する?
レース鳩は一年に1度、生理現象のため羽が生え変わります。これは寒い冬への備えと来年の強靭な飛翔力のため、新たな肉体に生まれ変わるのでしょう。換羽は5月下旬頃より始まり、すべて生え変わるのに11月頃までかかるので、およそ半年間、鳩にとっては良い羽が出来るための栄養と適度な運動が大切でしょう。換羽をうまく乗り切れるかどうかは飼い主にとってレースのポイントともいわれます。
8月、9月は換羽の真っ最中で、100羽以上飼育してると毎日多くの羽が落ちます。清掃は抜けた羽が外部に飛散しないためにも、鳩舎内の空気清浄のためにも基本で、飼育者の私は「いかにしたら抜け落ちた羽が楽に回収できるか」考えてます。
まず、高齢化対応鳩舎と銘打ってますから、腰を痛めないために塵取りは一切使いません。「前かがみ」の作業は腰と若々しい姿勢を保つには良くないからです。
羽は概して床の四隅に集まりやすいことを利用し、2階の選手鳩鳩舎では四隅に穴をあけ、鳩が鳩舎内を飛ぶ風圧で抜けた羽はその穴に入っていきます。清掃作業の3割位を鳩たちが行なう結果です。その羽はパイプを通じて1階に落下します。
1階の床には縁の下のゴミ集積箱に通じる穴があります。やはり塵取りは使わず糞を削った後に履いて落とします。鳩舎に入って気がついたら、いつでもゴミを落とすようにしてますので、掃除はあまり億劫ではありません。また、写真1,2のように細かい青い網を張ってますから鳩舎の周りへの飛散はありません。この網は風通しがいいです。
糞カキは柄の長さが1メートルの長いものを使ってます。これも腰を曲げないのでいいです。以前に書きましたように流しなど水回りも床から1メートルほど高くしてありますから、水くれや水浴の後の排水は栓を抜くだけで腰は楽です。
私の鳩飼育は北海道からのレースに勝利することを目標にしてますが、鳩飼いも高齢化時代を迎え、いつまでもこの素晴らしい趣味を続けるには飼い主の心と身体の健康が基本と思ってます。
【写真上から、プロンク鳩舎作スチール号と高塚氏作稚内ブルー号直仔ペアー、浅間山鳩舎作ヤンセン・マタイス系】
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