鳩レースは血統及び知恵比べか
現在、種鳩鳩舎の中は抜け落ちた羽がたくさんです。細かな羽の換羽は終了に向かってる傾向で、8月下旬にたくさん抜けました。主翼・副翼は11月までかかるでしょう。換羽が早く仕上がる鳩や、換羽中であるのが分からない鳩は調子がいいと考えます。
今年はご覧のような細かい網をすべての窓に張り巡らしたので鳩舎の周囲も散らかりません。近所への飛散も殆どないと思われます。この網はサッシの網戸より粗いですが、蚊は侵入しませんし、今のところメッパのできてる鳩はいません。風通しはよく、断熱材のお陰で先月の猛暑日でも鳩舎内はそれほど暑くはありませんでした。一方、冬は寒くなければいいと思います。
種の血統は先祖の成績や自身の成績なので、変えることは出来ません。このため、来春の配合に向かって種の状態をベストに仕上げるのは飼い主の腕の見せ所で、それは太っても痩せてもいない体重の管理でしょう。鳩は秤に測る必要はなく、時々、手で掴んでチェックするだけでいいと思います。特にメスは腹や下腹部に脂肪がたまり易いので、たびたびチェックしカロリーの少ない餌を与えます。眺めてるだけでは分かりません。
私は秋になっても種を♂♀分離せず、しばらく一緒で巣房は閉じます。半年近く別々にするのは不自然と思うからです。10月いっぱいまでは分離せず、その後、配合に向けて完全に分離します。この場合♂も♀も日光に十分当たれるようにしたり、水浴に心がけます。
分離したままの狭いスペースでは運動不足になると考えられるので、なるべく広い鳩舎内で飛べる期間を多くします。当鳩舎は改築によって水浴の作業は楽になりました。新陳代謝促進のため多くしてやりたいと思います。
日々、トウモロコシや大麦を主とした分離用の餌を少なめに与え、鉱物飼料はレンガを中心に与えてます。子育てする時は一般的な鉱物飼料を必要としますが、分離時は空腹になるとレンガをよく食べます。これにより腸内の徹底掃除ができると考えてます。糞は赤です。
「全国1位」になりました著名なS鳩舎を見学させていただ時のことです。驚いたことに鳩舎の床が隅々まで赤いのです。このような鳩舎を見たことがありません。「なぜペンキを塗ったのですか。」と訊ねると、塗ってないと仰るのです。きれいに掃除してあっても床がレンガの糞で染まってしまったのです。あのような床を初めて見ました。
何事も強豪という方は凡人が考えつかない独自の技術や方法を編出してるようです。これを見て、鳩レースは血統の他、飼い主の知恵によるところが多いと思っています。
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