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2007年9月13日 (木)

樹勢から生きる力をもらう

 高崎市萩原町の東には利根川が流れています。ここには昔、公田(くでん)の渡しがあったと伝えられています。利根川に橋がなかった頃は両岸を舟で渡ったのでしょう。

 この近くにご覧のような大笠松があります。周囲が80メートルほどあり、大きくてすべてがカメラに収まりません。Yさん個人の庭にあり、松が成長するたびに、住まいを3度も後ろに引いたといわれます。先祖代々、家の方がいかに松を大切にしてきたか窺い知れます。

 枝の下に潜って見ると根元がこれまた巨大な岩のよう。大蛇のような枝が四方八方に伸び、文字通り大きな笠の下にいるようです。その上に葉が一面に広がり、斑なく全体を覆ってます。専属の庭師により手入れされてることでしょう。遠くからはまるでふんわりした雲が浮かんでるようです。

 樹齢450年と伝えられ、室町時代に芽を出したことになります。いかに長く生命を維持してるか驚嘆の他はありません。しかも、今でも樹勢が盛んで一本一本の葉は長くてしっかりしてます。

 このような年代物の樹木を拝見すると、どうしても樹形の素晴らしさや色艶を観賞しますが、私はそれにも増して、健康度と生命力に感銘してしまいます。きっと環境が適し栄養も程よいのでしょう。

   これを考えた時、ここ高崎市は大昔から自然災害に見舞われにくい所であることを証明してくれてるのかもしれません。

 私たち人間はただ生きてるだけでは仕方がありません。この大笠松のように体の内部を丈夫にし、いきいき活動できる健康的肉体を維持し、いつまでも尽きることのない興味関心あることを追求し、人間らしい生き方を続けたいものです。

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