文化の日にレース鳩の放鳩訓練
8月生まれの雛も先輩たちに混ざって、大空を1時間ほど飛翔するようになり、文化の日に相応しく記念すべき第一回訓練を今朝6時50分に行ないました。
訓練とはある地点まで鳩を車で運んでそこで放し、家に帰ることを覚えさせるのです。数回繰り返すと帰巣することに集中してくるようです。訓練する場合、飼い主は1羽1羽の鳩を放鳩籠に詰めなくてはなりません。初めて籠に入れられて驚く鳩もいます。今朝も暗いうちに起きて、鳩舎の中で捕まえて籠に入れました。
今朝の距離は3キロほどの近いところです。訓練回数と共に距離は次第に伸ばしていきます。次回は5キロほどで、私は前回のおよそ2倍の距離に伸ばしていきます。
また、放鳩地点は鳩舎から見て概して北の方角へ扇形に地形を選んでいきます。10キロ以内のように距離が短いとき、鳩たちは有視界飛行で帰れますが、遠方になると遺伝的な方向判定能力が問われます。これを訓練によって飼い主が呼び覚ましてやるのです。
正式な鳩レースは直線距離が200Kからになるので、放されても鳩舎は見えません。あくまで方向判定能力に頼って帰還するので、先祖から受け継いだ潜在能力を磨いてやらなくてはなりません。まさにblood sportです。しかも、方向をすばやく判定し鳩舎方向へまっしぐらに飛び進む鳩を良しとします。鳩レースは分速を競うので、すばやい方向判定が問われます。そして、できるだけ直線上を通過して帰還させると計算上、分速が上がります。
今朝は木部町の東にある土手の上から放しました。初めてのため、籠の出口を開いても飛び出せない鳩もいて置いてきぼりになりましたが、夢中で集団に向かっていきました。
1~2度旋回して高く上がり、鳩舎の方向が見えたらしく、すぐ進路をとりました。多分、3分ほどで私の家の上空に着いたと思われます。田んぼに下りたり、どこかに遊びに行こうとしないで、我が家の方向に飛び続ける姿は鳩飼い冥利の一つでしょう。
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