久しぶりにパガニーニを聴く
最近は音楽喫茶「蔵人」に週に1度位行くようになり、家にあるCDを持参して聴くこともあります。
先日、聴いた曲は19世紀最大のバイオリンニストの1人と称されるパガニーニのバイオリンコンチェルト第1番及び第2番です。本当に暫らくぶりに超絶技巧を含むこの曲を耳にし、懐かしい若き日が蘇えりました。
実は昔、家にこのレコードがあり、うっすらと聴き覚えがあったのです。17才頃です。それ以来ほとんど聴いてません。多少ジプシー的な感じもする第1番の序奏は長く、なかなか独奏バイオリンが出てきません。哀愁味を内包した序奏の名旋律に心はすでに吸い込まれています。
「蔵人」には本もたくさんあり、つい手にして音楽を聴いてしまいやすいのにパガニーニの作風はそれを許しません。心を虜にする魔力があるのです。
前述の通りパカ゜ニー二は彼自身バイオリン奏者で、若くして才能を表わし、11歳位頃より演奏会で頭角を現したといわれます。次第に今までの常識的奏法を超え、パガニーニ運弓といわれる独自の奏法を駆使し、独創的な超絶技巧への奏法を切り開いたといわれます。
このため、バイオリンニスト兼作曲家としてバイオリンの可能性をどこまでも追求したコンチェルトが完成したのでしょう。曲は全体を通して哀愁味の中にも強烈な印象を与えます。
一方、ご存知の通り、ピアノ曲であるリストの「ラ・カンパネラ」は超絶技巧の曲としてあまりにも有名ですが、元々パガニーニの曲です。リストの音楽は多くがジプシー的、彼はパガニーニの作風に深く共鳴したと考えられます。
ピアノの名手であったリストは、このパガニーニのバイオリンコンチェルト第2番の第3楽章「ラ・カンパネラ」をピアノ用に編曲したのです。これによりこの曲はいっそう有名になったと思われます。
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