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2007年12月10日 (月)

2種類あるローマ数字の文字盤

 子供の時から家にはローマ数字の柱時計がありました。おじいさんが買った古時計でもうありません(歌のようです)が、今でもパソコンの部屋にはローマ数字の柱時計が時を刻んでいます。音がボーンボーンと完全4度の低いハーモニーを奏で、なぜか味わいがあり落着きます。

 私たちが日常的に使用するアラビア数字とは異なり、ローマ数字の文字盤は一味違う絵画的パズル的な楽しさが漂います。よく見るとなかなか工夫され、数字の組合わせには一定のルールがあり神秘的です。この組合わせで日常使う数字を表せるのですからよく考えられてます。大きな会議や歴史的催しもの、オリンピックの回数の表示などで度々見ますし、音楽の和音記号として使われます。ドミソはⅠ、ファラドはⅣ、ソシレはⅤという風にです。

 ところで写真上は近くの惣菜屋さんのボナーに飾ってある時計で、下は私の家のものです。ご覧のように、どちらも文字盤がローマ数字です。中心点から見て書いてありますので、どちらも下方は逆さまになってます。しかし、2つの文字盤には相違点があります。どこでしょう。

 4時のところが異なってます。ローマ数字としては上が正しいのでしょうが、何かの理由で下の時計はⅠを4本書いてあります。調べてみましたら殆どの文字盤は下のようになってます。皆さんのお近くにあるのはどちらでしょうか。

 これにはいろいろ説があるようです。見た目に8時との釣り合いにおいて下の方が重量感がありバランスが取れるのでしょう。上のように Ⅳでは中心から見てるのでⅥと似てて紛らわしいことが考えられます。たまたま異なる文字盤の時計が2つあり比較するのにラッキーでした。

 ローマ数字を少し勉強してみました。

Ⅹは10、Lは50、Cは100、Dは500、Mは1000です。9についてはⅨのように10から1引くように表わします。99はⅩCⅠⅩです。そろそろお別れする2007はMMⅦです。 4999はMMMMCMXCIXです。ここまで来るとややこしくなりますね。

 誠に不思議なことにローマ数字には0がありません。0はインドで発見されたといわれます。

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