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2008年2月24日 (日)

榛名湖畔の猛吹雪、闇夜を一人歩く

 23日の群馬県の気象は大荒れでした。この寒い中、榛名湖畔の高原荘で中学時代のクラス会が開かれ、高崎駅から榛名湖行きのバスに乗りました。利用客は少なく、榛名神社以降の乗客は私一人になりました。

 夕刻であっても、降雪のため辺りは薄暗く、バスはカーブの坂道をグングン登り、終点の榛名湖畔に着いたのが丁度6時。人一人いないターミナルに着くや否や、一面氷結した榛名湖から吹きすさぶ猛烈な吹雪は視界を遮りました。

 ここバスターミナルから高原荘までは近いと思い歩き始めました。「これが大きな判断ミスだったのです。」特に吹雪に対する装備はしておらずジャンパーは着ていても手袋や帽子はありません。バスの運転手に教わった方向へ電灯もない雪道をリュックを背負い進みました。

 いくら歩いても高原荘らしい灯りは視界に入らず、あたりはますます暗くなって氷上からの吹雪は横殴りとなり、私の顔面を総攻撃。髪の毛と睫毛はバリバリに凍りつき、指は凍傷気味で感覚ゼロ、口の中に入れて温め続けました。髪の毛を触ると氷でかたまりゴワゴワ。横殴りの吹雪に時々立ち止まって、身体が倒れないようアイスバーンの上を踏ん張りました。

 それでも、運転手から榛名富士ロープウェイの近くと聞いたので、夏に来た道を思い出し、勘を働かせ一歩一歩前進。近くは凍てつく湖であっても、道との境は分からない危険な状態。生まれて初めて体験した気温推定マイナス20℃前後、吹雪とアイスバーンの暗い道なき道。

 肌に突き刺さる自然の猛威をこのまま1時間以上受ければ、体全体が凍傷になり、遭難とはこのような状態と感じたのです。誰にも助けを求められない過酷な孤独状態は30分ほど続き、湖畔の南東側を約半周しました。

 今回、想像絶する自然の脅威をもろに受けて感じたことは、もし、本格的な登山で道に迷い吹雪の中で一夜を過ごせば、命はないと知りました。

 やっとのことで高原荘の灯りを発見。厳寒の玄関に着いたときは安堵の気持ちでいっぱい。主の「連絡をくれれば車で迎えに行ったのに」の言葉には山の人の温かさがありました。すぐに温泉に入り身体を温め、髪を洗い、特に縮かんだ手足の指をマッサージ。

 まだまだ若いのだろうか【?】私の身体はすぐほぐれ、旧友の待つ懇親会場に着きました。すでに雰囲気は和やかで私は拍手で迎えられ、目頭が熱くなりました。友人たちはマイクロ貸切で高崎駅から来てました。私は所用があったので単独となり、思わぬ体験。「自然を甘く見ない」大きな勉強ができたのです。

 それにしても、その後のお酒はこの上なくおいしく、外界は猛吹雪であるのに午前3時まで語り合いました。

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