本当に正しいだろうか、メタボ腹囲基準
今年からメタボ健診といわれる「特定健診」が40~74才の方を対象に実施されています。これはメタボリックシンドローム、つまり内臓脂肪症候群を見つけようとするもので、万人が長寿を望んでいるのですから有難いことです。私も明日、医療機関に行ってこの特定健診を受診します。
この健診の特徴は、まず腹囲を測り、男性は85cm以内で、女性は90cm以内であることが第一の関門です。
それに血圧、脂質、血糖値が基準値に収まることが求められ、この4つの項目のうち、基準値を超えるものが二つ以上あるとメタボに該当し、一つならメタボ予備軍と判定されます。
血圧を測定したり、血液検査、尿検査などにより多くは判断できます。血圧については見落としが起こる可能性があります。それは早朝時の高血圧であり、これは検査時にチェックされない落とし穴となり、仮面高血圧といわれてます。一日24時間のうちで何時が最も高いか自ら測定し知ってるべきでしょう。
しかし、メタボ判定される項目で、私が疑問に考えてることは腹囲の基準です。パンフレットよっては腹囲のことをウエストと書かれ、大きなミスしてるものも目にします。まず、腹囲とは「臍の位置」での周囲のことです。
特に、男性が85cm以内、女性が90cm以内であることに私は大きな疑問を持ってます。この基準は男性にとって特に厳しいもので、この数値に対しては海外から異論もあると聞いてます。働き盛りの男性の50%以上が該当するのではないかと推測できます。
私は医師でありませんので、あくまで素人の考えです。しかし、すべての医師はこの判断基準を正しいと考えているのでしょうか。
身長の高さを全く考慮しない腹囲基準はどうなのでしょう。私は身長が180cm近くあります。もちろん腹囲はこの基準から完全にオーバーしてます。一方、女性は身長155センチ以下の方々もたくさんおられます。それであっても90cmまでが許容範囲とは余りにもバランスに欠け、女性には皮下脂肪があるとしても、その体型を考えた場合、余りにも変な基準と言わざるをえません。これで国民を一網打尽に判定するのは本当に正しいでしょうか。
私は肥り過ぎや痩せ過ぎは危険であることを承知してます。体型からバランスを考えたとき、BMIで23~24がいいのではないかと考えています。ほんの少し小太りくらいの体型が長命をめざすにはいいと考えています。
万が一、正しくない基準で判定されるとしたら、今年度から始まった「特定健診」は腹囲に関しては何の意味も持ちません。検討の余地は十分にあると思われます。
メタボリック症候群にならぬよう気をつけることは言うに及ばず、これ以外でも私たちが気をつけねばならないことはたくさんあります。それは社会的要因があり、例えば職場でストレスをためたり、社会不安に陥ったり、アルコールの飲み過ぎや喫煙、食品の質などについても注意を払わねばなりません。
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