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2008年5月26日 (月)

目に見えぬ化学物質の影響

 先日、一人の若い女性が来訪しました。彼女曰く、花粉症とのことで今辛いのです、と言いながら、咳をしたりで顔色もあまり良くなくて、私にはいろいろお疲れのように感じました。

 ところが、写真の部屋で20~30分お茶を飲みながら話をしていたら、見る見るうちに顔色が良くなり、表情も明るくなり、本人も何か楽になってきました、と仰るのです。その原因はここの室内環境に因ると思われ、残念ながら私に会ったので回復したのではなさそうでした。

 昔はあまり発症しなかった現代人に多い症状である目や鼻、皮膚、喉などの不快な症状は一言に花粉症とまとめられやすいですが、私は常々シックハウス症候群も大いに原因してると感じてます。

 これは自宅や一日中いる職場など、長い時間、私たちを取り巻く生活環境には広い面積の壁、内装建材、家具、カーテン、ジュウタンなどがあり、食品、タバコの煙、あるいは衣服の防虫剤なども含め、これらは健康に対して複雑な要因として絡んでるものと思われます。

 ですから、身の回りでは目に見えない有害化学物質が常時、発生してるものも考えられ、人の呼気、体臭なども含めて空気が澱み、そのままで、これらを吸っては身体に良くないでしょう。

 見た目は豪華である家具など、物によっては強度を保つため合板用に接着剤が多く使われてます。また、布壁を張る糊にはホルムアルデヒトが含まれている場合があるのです。

 しかも、最近の家は高気密、高断熱のため、見た目は立派な室内であっても、ガスが溜まりやすく、タイトルの通り化学物質は目に見えないので、私たち人間は気づき難いのです。

 このような部屋に四六時中いたり、そのまま睡眠したりでは次第に影響を受け、害はあっても益はないと考えます。

 以前に夏の時期、モデルハウスを見学し、2階から3階に行ったときです。急に息苦しさが襲いました。何だか分からなかったのですが、今思うに全室内の空気が高温で上昇し、階段を伝わって上の部屋に移動したらしいのです。気温の上昇と共に建材から出た有害物室がより多く発生し、ガス濃度が高まったのでしょう。

 建築時によく見かけるシロアリ駆除と称した赤い薬が柱の下部や土台の木に塗られているのを目にします。あれにはクロルビリホスという有毒物質が含まれ、人間に対しても影響がないと断言できるでしょうか。新築してから、半永久的にすべての部屋の下層部に漂う可能性はあります。このように考えると新築したり、リフォームした家は見た目とは裏腹に心配なことがありえます。新築にあたっては、これらのことを建設業者にしっかり確認し、施行したいものです。

 人によって症状は異なっても化学物質過敏症の方は、より反応するでしょう。

 昔の住宅では空気の入れ替えは自然にできていましたが、現在では自然換気ができなくなっています。このため意識的に換気しなくては健康が保てません。室内で原因不明の頭痛や不快な症状があるときは、しっかり換気に心掛け、室内の空気をきれいにしたいものです。

 レース鳩を飼育してる私の経験では、鳩舎内でも空気の流れは南から北より、東から西によく流れます。今の季節、人の住まいでも樹木を通過した空気を東から西へよく通したいものです。

 建築において、昔から行なわれていた日本の伝統的、左官工法による漆喰壁などはこれらの心配がなく、安全で、健康的な建材でしょう。

 我が家を訪問した女性はきっとこの漆喰壁が作用して、見る見るうちに元気になったと感じました。古来からの伝統的漆喰は住まいの健康上きわめて優れものです。ぜひ、建築界では後世に継承していってほしいと思います。  

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