« 2008年6月 | トップページ | 2008年8月 »

2008年7月

2008年7月31日 (木)

サマータイムによる早起きは三文の損

 暫らく話題になかったサマータイムですが、再び導入の動きがあります。現在、多くの諸外国は取り入れてます。理由はいくつか考えられ、その主なものは省エネ対策や温暖化対策につながり、涼しいうちに活動を開始し、夕刻に余暇時間が生じるというものです。日本では戦後、導入されましたが、4年後に廃止されました。

 サマータイムを天文学的に考えると次のようなことです。

 日本標準時は英国グリニッチから15度で割り切れる東経135度の兵庫県明石市が基準ですが、サマータイムはこの基準を15度東に変更することと同じです。つまり、択捉島の東に位置する東経150度のロシア領ウルップ島の位置で太陽が真南に来たとき日本中を正午にすることです。

 これを考えたとき、日本の国土は西洋諸国と異なり、東西に長く散在してます。南西諸島から納沙布岬までは東経にして約22度の差があり、時間にして1時間半の差があります。沖縄県など南西諸島は明石市より遥か西に位置し、現在でもすでにサマータイムの状況に近いのです。

 この状態にありながら更に日本中を1時間早めることは沖縄以西の人々にとって正午の太陽の位置は見かけ上10時半頃の南東の方角にあり、夜明けと同時に、あるいは過渡期は暗いうちに活動開始です。

 サマータイムは夏時間といわれますが、4月下旬から10月上旬まで6ヶ月間、時間を1時間進ませるのですから、実際にはスプリングタイムやオータムタイムも含まれます。過渡期の4月や10月は東京など東日本でも朝は特に忙しくなり、大切な家族そろってゆっくり朝食を食べることは不可能でしょう。眠いこともあり交通事故の多発が懸念されます。

 サマータイム導入で私が最も危惧するのは1億3千万の国民の健康です。今のままでも体力の落ちる夏の時期は生理的に苦労です。ご存知の通り、血圧は一日の内で早朝が高く、睡眠不足は血圧にとって最も危険です。

 朝、活動すると気分が爽快のようであっても、血圧にとっては大きなマイナス要因で、脳梗塞、脳出血、心臓病などの発症は午前4時頃から午前10時頃までに集中してることからも、国民を強制的に1時間早起きさせることは危険極まりないです。

 【省エネよりすべての人の健康が優先されなくては本末転倒です。】

 朝は身体のために、ゆったり、のらりくらりが血液循環によく、医学的に早朝運動は良くないとされてます。

 【日本が世界一の長寿国になってるのは医学の進歩や食品の安全が挙げられますが、諸外国が導入しても、日本はサマータイムを導入してこなかったことによる恩恵】と思います。

 一度、導入されると国民一律1時間の早起きが永久に継続される可能性があり、若者から中高年の働き盛りの方々は不調を訴える人が多くなるでしょう。

 自然に逆らわず、地球が自転するリズムに沿って活動することが健康の基盤です。特に九州以西の方々には朝の時間帯に大変な負担を強いることになります。

| | コメント (0)

2008年7月29日 (火)

新興国の経済成長と原油高騰

 私は経済の専攻ではありませんが、現在の不透明な世界経済の狭間にいる一人として暫らくぶりに経済について、特に原油高騰について考えてみました。

 タイトルにあります新興国の代表格は、世界人口60億の3分の1以上を占めるインド及び中国です。想像を絶する人口の多さと近年の目覚しい経済発展は世界はもとより、私たち日本人の生活に大きく影響を及ぼすことは必至でしょう。

 偶然、私はこの2国に関係し、インドには就職で暫らく滞在、中国にはレース鳩の関係で内モンゴルまで単独旅行しました。このため両国の動向は身近に感じます。

 原油価格の高騰は多くの企業利益を圧迫し、賃金の上昇に結びつきません。賃金が上がらなくては消費の拡大につながりません。生産、流通、航空機、トラック、船などは当面の解決策として物価上昇せざるをえなく、互いに益々苦しくなる悪循環に陥ってます。

 なぜ、原油高騰になったのでしょう。原油高騰は昨年3月頃に始まった米国サブプライムローンが依然として危機的状況にある上のダブルパンチです。アメリカでは今年になって銀行倒産が6件と伝えられ、次第にサブプライム危機は投資の矛先を石油相場や穀物相場に向けられ、これも原油高騰及びトウモロコシなど穀物価格の高騰に拍車をかけてるようです。

 ところで、人口合計約23億のインドと中国が高度成長を遂げてるその基盤は莫大な石油需要でしょう。開会が迫った北京オリンピックでも空気の汚れが各国選手や観客に不安を与えてるといわれます。両国の底知れぬ石油消費が高騰要因の一つとも考えられます。

 産油国は相場の急落を警戒し、増産に踏み切れないと推測できます。今のままが千載一遇の収入でしょう。

 昨今、わが国では投資信託の販売が急激に伸びました。しかし、現段階では大半の投資家がこれらの影響を受け、大損失を計上していると推測できます。年度当初の相場動向では前半は減速気味で底堅く、後半は次第に回復とみられてきましたが、さあ、そろそろ後半です。予想とは半分、期待感に他なりません。低迷する基準価格や評価額に拘ると気持ちが沈みます。

 ※自宅にいながら評価額や分配額を知る方法はあります。

 それは【午後7時にインターネットで報じられる基準価格と口数により一目瞭然です。分配額も同様です。私の場合公式を作ってあります。分配金では購入価格より基準価格が上回るときは0.9をかけます。】世界経済に連動する投資信託の良さは長く持ってることしかありません。分配を受取りながら基準価格の上昇を期待するのみです。

 時間差ポートフォーリオを念頭に入れた損切りは一つの選択肢でも、更に損失する可能性が否めません。インターネット情報では、国内外の株式、債券、リートともに率の差こそあれ、類似した低迷が続いてます。

  厳しい経済状況にあっても、途方もない砂漠を歩くラクダのように頑健な肉体を保持し、経済回復という夢のオアシスを求めて一歩一歩進みましょう。

【写真:上二つはインド・デカン高原ハイデラバード市、私は反対側の塔に登り撮影しましたが、周りに柵がなく、高所は景色が良くともリスクがあります。下は万里の長城・内モンゴル】

| | コメント (3)

2008年7月27日 (日)

安眠につながる夫婦別寝

 「亭主元気で留守がよい」という言葉を発するくらい不幸な妻はいないでしょう。かつて何かの縁で出会い、愛し結ばれ、年月が経過するとこのような言葉を無造作に発してしまうのは哀れに見えてしかたがありません。

 この言葉には極めて深刻な感情が含まれてます。夫が病弱で介護が始まったら手がかかり大変、なるべくそばにいないで元気でお金だけ渡してくれればよく、顔もそれほど見たくない、声もそれほど聴きたくない、話もそれほどしたくない、ましてや一緒にいたくないということになり、愛よりお金という生活では、華やかな結婚式での愛の誓いはどこへ行ったのでしょう。

 およそ、この年代の方々が嫁に行くとき流行した言葉が「カー付き、家付き、ババ抜き」という高度成長期の初期に一致します。結婚するとき姑を嫌い、結婚して暫らくしたら夫がいない方がいいとは家族の絆などどこ吹く風です。

 年間の離婚件数25万組は今後ますます増える状勢です。その数は満員の甲子園球場入場者数の10倍に当たります。やむを得ず同居してる家庭内離婚はこの数を凌ぐともいわれます。

 一方、今の世の中は格差社会といわれ、それは経済のみでなく、生き方などいろんな場面で存在するでしょう。男性同士の格差はもちろん、特に社会進出に伴い最近は【女性間の格差】が著しいといわれてます。しかし、前述の「亭主元気で留守がよい」という風潮や現実の離婚件数、家庭内離婚を勘案すると、「夫婦間の愛の絆」ほど格差があるものはないかもしれません。

 ところで、より良い夫婦関係を維持するには人生の3分の1を過ごす寝室のあり方も一つの意味を持ってると感じます。健康の三大要素は栄養、運動、休養ですから、これらのバランスを取らなくてはなりません。この中で休養の中心となる就寝は結婚年数の経過とともに夫婦にとって重要でしょう。

 基本的には【夫婦であっても個人個人考えの相違があり、生き方の相違、長年培ってきた人格、それぞれの趣味、侵すべからざる尊厳があることは言うまでもありません。一心同体はありえないことです。】

 夫婦仲が良ければ良いほど、これらのことを尊重し合えるのでないでしょうか。私は相手を思いやる上で、これらこそ欠くべからざることと思えてなりません。

 この点、夫婦でも常に寝室が一緒では、就寝起床時間の相違、読書の光、ラジオ・テレビの音、トイレに起きたり、クーラーの好き嫌い、あるいは「いびき」、寝返りなどで、相手の安眠を妨害してしまいます。

 【ぐっすり眠って翌朝すっきり起床できれば、健康につながる夫婦でしょう。】

 このようなことから「夫婦別寝」は仲が悪いわけではなく、互いに安眠を促し、思いやりや個人生活を尊重する望ましい姿と考えられます。時には同室になされば恋人のようで新鮮さ100倍間違いありません。

| | コメント (1)

2008年7月25日 (金)

中国語でお座りができる愛犬「ころ」

424384_124265617696513_100003392251  暑中お見舞い申し上げます。

 20代にインドに住んでいたからでしょう。暑さとビールに強い私です。四方を海に囲まれた日本は湿度があり、より暑く感じるようです。暑くても水をかぶったり夕刻の生ビールを楽しみに我慢すれば思いようで夏は最高にいいです。青春時代の思い出として、サリーを纏って道を歩くインド女性の姿が心に焼きついてます。

 カルカッタ日本総領事館主催の日本語弁論大会に出場したミトラさんは毎週日曜日にアクセントなどをお教わりに来ました。Repeat after meで真似してもらいましたら入賞し喜びました。緑のサリーが似合う若くて目のパッチリした女性です。今頃どうしてるだろう。【涙】

 彼女はベンガル語、ヒンディー語、英語が流暢です。どれが母語かと思うほどです。それはインドの歴史に起因するのでしょう。アーリア人の侵入を始めとしてイギリスなど他民族の言語が昔から生活に密接だったと考えられます。州が変わっると文字まで異なる国です。

 彼女をお教えし、聴覚に優れてると感じました。理屈ぬきに真似が上手なのです。語学の上達には真似ることが大きなポイントかもしれません。

 私たち【日本人の祖先は列島に住みついて以来、外国語で困ったことがなかった民族】ですから、私たちが外国語を学ぶのは血統的に簡単でないのかもしれません。私たちの母語は昔から日本語のみという稀な民族と言えるでしょう。

 それでも、私たちは頑張ればこの不利をカバーできるかもしれません。それは通奏低音のように【これを英語で何と言うのだろう。】と課題を持ち生活してはどうでしょう。茨の道であっても日々解決していけば、次第に目的に近づけるようにも考えられます。

 私の目標は語彙を増やすことに力を入れてます。貯金はお金がなくては増えませんが、語彙はお金がなくても増えます。有難いことです。

 幸い、私の身近なところには英語の達人が3人おります。本拠地がニュージーランドか日本か分からないサミュエル・トッドさん、日本中で販売されてる月刊誌「フォーブス」翻訳家マイさん、及びジャンボのパイロットさんです。質問があればいつでも教われる環境にあり、マイさんには先日も教えて頂きました。英語は超一流、クラシック音楽が大好きな女性です。

 ところで、柴犬「ころ」は最近、中国語を理解するようになりました。繰り返し教えたのです。それは「お座り」「お手」「寝なさい」です。犬の聴覚は本能的に優れてるでしょう。

  それぞれ(チンツォ)清坐、(ウォーショウ)握手、(シュイチャオ)睡覚です。チンツォは殆どよく出来るようになりましたが、次がウォーショー、シュイチャオは今一歩です。以前の四国犬にも教えました。それを見てこの犬は中国語が分かると中国からいらした女性が驚いたことがあります。

 一方、レース鳩は毎朝、大空を舎外運動し1時間ほどで大屋根に降ります。このとき屋根で遊ぶ癖をつけてはならず、すぐ鳩舎に呼び込まなければなりません。屋根で遊ぶ癖をつけると時間の無駄につながり、レースでは順位が下がってしまいます。 

 屋根に降りたら、私は「house」「house」を連発します。すると鳩たちはヒラヒラ鳩舎の到着台に降りてきます。レース鳩には英語です。毎朝大きい声でハウスハウスというので、カッキーは一人暮らしで「いよいよどうかしたのか」と近所の人は心配してるでしょう。

 

| | コメント (0)

2008年7月23日 (水)

自分の気持ちと身体反応は別

 左の写真は走行距離、地球6周半の愛車「いすゞ117クーペ」です。職場が4回転勤しても、ずっとこの青い117(いちいちなな)に乗ってました。乗れば乗るほど味の出る車で、まるで恋人のように絶対手放せない気持ちでした。当時では高級車に属し、新車で購入して動かなくなるまで乗り続けたのです。

 私にとって黄色い117クーペは青い117の後継車です。いすゞ自動車ではすでに生産中止となり、この車は旧車の雑誌で見つけたのです。個人売買のため、行きは遠路遥々、長野県小渕沢まで電車で行き、帰路は中央高速~長野高速~上信越道経由で高崎までスイスイです。このため、しばらく黄色い117クーペで元気に職場へ向かったものです。この写真は前高(まえたか)の玄関で写真屋さんが撮影してくれました。

 117から遠ざかってからは自分らしい車に出合わず、現在は放鳩籠が12個も積めるホンダアクティーのみ所有です。アクティーはお遣いや栃木県へのレース鳩訓練に威力を発揮してくれます。なかなか働き者で生活のお手伝いさんです。

 乗用車を選ぶ観点は憧れの女性に対する気持ちとよく似てます。何でもいいから、良い乗用車に乗りたいという気持ちは一切ないのです。どうしても手にしたい車が現てこそ、117時代の心境に匹敵するでしょう。

 納得しない車では毎日の心はどうなのでしょう。私の車選びは、憧れの女性に出会えた心境に酷似してるように感じてなりません。時代も異なり117との比較は無理であっても、いくら見てても飽きのこない車選びは共通する核心で、惹かれる両者に出会いたい。

 ところで、本日のテーマについて、私はここ30年間、風邪を引いて発熱したことがありません。ですから風邪薬は飲みません。もしかしてアルコールによる殺菌作用のお陰でしょうか。

 日本では法律が整備されず、海外では厳しく規制してる国があるといわれます。【それは風邪薬や花粉症の薬を飲んで運転することです。】

 「抗ヒスタミン薬」が含まれてる場合、鼻水などの症状が改善しても、薬は脳にも作用し、時間とともに眠気が襲うらしいです。

 静かで孤独な運転席では次第に睡魔が襲い、ブレーキ反応の遅れは40k/hで、4.4メートル走る報告があります。以前に高速道路でバスの運転手が突然意識を失ったニュースがありました。調べに対し、当日朝、風邪薬を飲んだことが分かりました。眠気の有無を自己判断するのは危険でしょう。

  【人間、自分の気持ちと身体反応は別です。】

 風邪薬を服用しての運転は【飲酒運転に匹敵する】といわれ、とっさの時、ブレーキ反応が遅れるようです。

| | コメント (4)

2008年7月21日 (月)

ビアガーデンで夏の宵を満喫

 昨晩はレース鳩インターネットの会である「はとの部屋」オフ会が高崎高島屋屋上ビアガーデンで開かれ、暫らくぶりに会う埼玉県の鳩友を始め、前橋、渋川、富岡のいずれもヨーロッパ最新鋭血統の持ち主ばかりが集合され交流しました。

 私は地元高崎ですから少々幹事の役目をしたにもかかわらず、結果的に6名の中で生ビールのお替りを最もしたかもしれません。

 私を除いて参加の方々はレース鳩の見方や実績に目を見張るものがあります。近年、「名前のない鳩さん」は長崎平和公園~伊賀国際鳩舎間で「Alone Prayer」をもって単独1羽帰りの全国優勝されました。ご自身がこのように命名されたことは平和を希求する主旨に添い素晴らいことです。 私はこの俊鳩を手に持って拝見したことがあります。

 また、「アルカディアさん」は八郷国際鳩舎の500キロレースにおいて「天神1号」をもって全国優勝された経歴の持ち主です。彼はスキーの名手であり、この時期、谷川岳天神平スキー場で春スキーをされてました。どうしたことか彼は私にこの鳩の命名を依頼してきたのです。私にはあまりにも僭越なことですが、大好きなスキーと優勝鳩を結びつけ、「天神1号」と命名させていただいたのです。血は争えません。「Alone Prayer」と「天神1号」は同血統です。

 この会の会長「はとさん」は地元の連盟においてトップグループです。その名も「ピジョンクレージーさん」また「takaさん」と言った方々も連盟においてすでに成績を残されてますが、これからが期待できる鳩舎です。

 私は飼育経歴だけは負けませんが、実績が今一歩です。それでも日本鳩レース協会発行の今月号「レース鳩」誌に、西関東三地区グランプリに小さく掲載されました。珍しいことです。

 昨晩のビアガーデンでの話題は、レース鳩についてそれぞれが「理想とする鳩」について語ったり、近況報告、はたまた「山本モナ」に至るまで4時間の懇親は充実そのものでした。

  楽しくビールをいただいたためか、平素、一人暮らしであることを忘れてしまった私は、「人は一人では生きられない。自分で選択した友人は心置きなく親しく話しができる」ことを再認識したのです。

| | コメント (4)

2008年7月19日 (土)

就寝中の火災から身を守るには

P1020048  火災による死者は年間1000名を超え、原因は逃げ遅れがほとんどといわれます。就寝中、発生した火災に気づいたときは、きっと、どうにもならない状況でしょう。私たち人間は熟睡してるとき、果たして、どの程度の焦げ臭さ、火や煙、熱さ、燃える音、苦しさで目が覚めるのでしょう。

 暗闇の中で、突如、このような状況になると、何が何だか分からずパニックとなり、結局、多量の煙を吸って意識を失うと思われます。

 これを防止できるのが住宅用火災警報器です。夜間、就寝中に【火災を素早く知らせる優れもの】で、近年、一般住宅に設置が義務化されました。火災警報器ほど命に直結し、絶体絶命の危機から救ってくれるものはありません。

 ところで、本日、これをテーマら選んだ理由はパンフレットや業者の説明で腑に落ちないことがあります。

 それは火災警報器の設置方法です。煙式と熱式の2種類があり、設置場所は寝室、2階建では階段の上部、廊下など煙式を設置となってます。台所には熱式がよいとのことです。

 実際を想定してみます。夜間、台所付近から火災が発生した場合です。現在の住宅は高気密でドアーもぴったり閉まり、2階で熟睡中、台所の警報器が鳴っても果たして目が覚めるかどうか疑問です。続いて階段の警報器が鳴れば気づくかもしれないが、階段の警報器が鳴ったときは黒煙の上昇のため、もう階段からは降りられません。熱く猛毒な黒煙の中、逃げ場を失います。

 つまり、多くの警報器は【火災を感知してそのままそこで鳴るだけ】です。火災発生と同時に2階の寝室の警報器は鳴らないのです。

 警報器の音はかなり大きいと説明がありますが、お酒でも飲んで2階で熟睡してるとき、あるいは耳の遠い高齢者は気づかず逃げ遅れる可能性が大です。

 この不安を解消するには、【火災発生時に住宅内すべての警報器が同時に鳴るシステム】です。費用がかさんでも命には代えられません。

 我が家では配線しなくても電波によりすべての警報器が連動し、同時に鳴るタイプを設置しました。

P1020049  避難路について、2階で寝てる場合、階段の他にもう一つ避難路が必要です。階段から降りられないことを想定し、アルミ製の梯子を【屋内に用意】すべきです。

 千日デパート火災では7階のキャバレーでホステス約70名を含む118名が逃げ場を失い、折り重なるように犠牲となりました。その中で唯1名のホステスが生き長らえたのです。

 さて、問題です。【彼女はどうして九死に一生を得たのでしょう。】 

| | コメント (2)

2008年7月17日 (木)

私は一人でないことを実感

  先日、友人で群馬が誇るバリトン歌手・織田修一さんの「美しき水車小屋の娘」全曲リサイタルを拝聴しました。ますます円熟味を感じ、1時間30分休憩なしに一気に歌った20曲をすべてドイツ語で暗譜。その超絶的記憶力には驚きの域を超えてしまいました。

 彼の演奏を鑑賞し、何歳になっても努力すれば人間の能力に限界はないと実感しました。シューベルトの三大歌曲シリーズで、「冬の旅」全曲リサイタルはすでに終えてます。アメリカやロシアでのリサイタルもこなし、友人では本格的に音楽芸術を究めてる類稀な人です。

 長い間、今一つ突破できなかった技術が「冬の旅」を歌ってから大きな開眼があったとのことで【歳を取るのも悪くない】と述べてます。生涯を通じて声楽一筋に努力され、やっと目標とする表現へ到達したようです。これを聞いて、私は誕生日が来ることが楽しくなりました。

 昨日7月16日は誕生日、多くの方々から祝福され、一人暮らしであっても「私は一人でない」と実感できました。

 九州にお住まいでブログをご覧の花舞さんは前もって連絡を下さり、誕生日を音楽で祝福してくださいました。午前11時からのオカリナ演奏は840キロ離れていても、見えない糸を通じ温かさが伝わってきました。私は3階の部屋に登り、窓を開け西南西の遠い空を眺め、演奏の瞬間を堪能しました。曲は「見上げてごらん夜の星を」及び「地上の星」です。まさにNo music No lifeです。

  私が仕事でお世話になった前橋のKさんは、ご覧のように色鮮やかな花「グズマニア」をメッセージ付きで届けてくださいました。彼女は数年前、富士山に登られ、ご来迎の感動を山頂からメールしてくださったことがあります。いつまでもピアノの部屋に飾っておきます。

近くの高崎信用金庫からも、誕生日祝いとして、ご覧の通りフワフワのマットが届きました。その後、私は高崎信用金庫倉賀野支店に行って職員の皆さんにお礼を述べてきました。主夫である私にとって大切な生活用品です。信用金庫はお財布代わりに、度々お邪魔してるので職員の皆さんとは顔見知りなのです。

  娘のMarie Persimmon Marshは亡き母が結婚した年齢よりも上になり、独立して自分を試したいと、やはり一人暮らしです。仕事には大分慣れ成果が上がってるようです。母親ゆずりの陸上競技で鍛えた精神力が仕事に生きてるようです。メモリード・アルカーサル迎賓館高崎でウェディングプランナーとして頑張ってます。ブログで私が使えるようにと高崎駅東口に最近オープンした「LABI 1高崎」でご覧のデジカメをプレゼントしてくれました。

 誕生日が来ることは決してnegativeなことではなく、年輪が増し今まで到達し得なかった理解も必ずできることがある筈です。「年齢を重ねることは楽しい」と思える生き方をしたいものです。それには、いつになって「日々に新」の精神こそ肝要でしょう。

| | コメント (2)

2008年7月15日 (火)

選べる人間関係こそ人生の宝

 今の私は人生の初秋と思ってます。これから秋本番、そしてやがて来る冬へと続きます。しかし、取り巻く社会環境や自分の心身が穏やかであれば、高齢期本番になっても温暖な日々である可能性は残されてると思います。スキーが好きな人にとって冬こそ天国であるように、思う存分、人生のスキーヤーになりたい。

 私たちが幸せになる基盤は健康と経済の安定であることは言うまでもありません。この他に大切なことは人によって異なっても、かなり共通することは仕事や趣味で成果が上がることでしょう。

 中でも、私たち人間が生きていく上で、最も幸せにつながることは良い人間関係に恵まれることではないでしょうか。

 しかし、現実には、この人間関係は良いばかりではありません。日々、苦しむことは多いものです。例えば、仕事場における上司と部下の関係、同僚とのトラブルなど枚挙に遑がありません。基本的に自ら選んだ人間関係でないのです。

 一方、人口の10人に1人が75歳以上である超高齢化社会は、配偶者や子どもに先立たれる場合が起こり、毎日顔をあわせてる家族でも、いつかは別離する宿命が待ってます。

 家族としてまとまりがあるのは意外と短く、ほんの一定期間のみで、永遠ではありません。一人暮らしの私は身を持って体験中です。

 それどころか、家族同士のトラブルは、より深刻です。兄弟、親子間でも存在します。生物学的に親子は互いに選べません。ましてや兄弟も選んだわけではありません。

 トラブルの中でも不仲な家族・親族ほど不幸はなく、最終的には相続争いに発展。それであっても親族関係は続くのです。

 恋愛であれ、見合いであれ、家族の中で選んだのは配偶者のみです。しかし、年間25万組あるといわれる離婚件数が示すように、すべての夫婦が仲がいいとは限らないようです。

 このような現実を見ると、誰にも必ず訪れる高齢化時代を迎え、年を取れば取るほど、場合によっては、家族の縁のみにいつまでも掴まっていられません。それ以外でも逞しく生きる方法を見つけておかなくてはなりません。

 【選べない人間関係は年数が経過すれば次第に減っていくが、選べる友人関係は何歳になっても、いつでも、どこでも新しく作れます。】

 選べる他人同士の縁、選び合った友人こそ、ストレスなく精神を豊かにする気がしてなりません。人間、家族がいてもいなくても、結局は一人。いつまでも【自分の意志で】人も物も選ぶことが【自分らしく生きるノウハウ】ではないでしょうか。

| | コメント (5)

2008年7月13日 (日)

木漏れ日の森を散策し五感を刺激

 ここは友人サミュエル・ドットさんお気に入りの群馬の森。今や地球の最重要課題は気候変動問題です。私たちの何世代か後から生まれてくる人たちのために、地球上を現代の私たちが住みやすい温度にしておかなくてはなりません。

  便利過ぎる生活を見直し、人類の未来のため、今できることを考え実行しなくてはなりません。

  最近、 山へ行っても中高年の女性が多く、若い人をあまり見かけません。自然とのふれあいが不足しているように思います。仕事でも休日でも常に建物の中にいるのでしょうか。花粉症と言って、ますます外へ出なくなる悪循環です。森などを散策し、少しは免疫力をつけ健康体にしたいものです。春は悲惨であっても、夏は花粉が飛散しません。

 森林浴は心身にとって、解放感などいろいろ効果を感じてます。もうすぐ真夏になるこの時期、木漏れ日の森林浴は心と体のリラックスに絶好の機会と捉えています。

 喧騒たる日々の都会生活にあっては、人間の脳を刺激する五感を養えません。素朴な自然の中においてこそ養えると考えます。

 森の中では美しい新緑を見て視覚を養い、 野鳥のさえずりや水のせせらぎを聞いて聴覚を養い、樹木の発する香りで嗅覚を養い、葉を通過する快い風で肌さわりの触覚を養い、涼しい空気や冷たい水を味わう味覚ほど幸せはないでしょう。

 地球上に人類が誕生して以来、99%は自然と向き合い、森林の中に暮らしてきたと推測されます。現代人も森の中が快適と感ずるのは、樹木に囲まれた環境が体の中にしみこんでいるからでしょう。

 歩くことは身体に良いといわれますが、私はどこを歩くかが大切な選択と思ってます。

 日中は紫外線も多く暑いところを歩いてはなりません。理想は写真のように木漏れ日の森が効果があると考えられ、どうしたことか、心身ともにリラックスできるのです。

 多分、森林の中では身体活動の中で副交感神経が働き始め、脈拍や血圧は低下する傾向と考えられます。歩くのが疲れる高齢者にとっては歩かなくてベンチに座っているだけでも、森の中は健康によいと思います。

 本日は群馬も暑い日でしたが、午後、群馬の森を1時間ほど散策しました。森の中は涼しいです。ベンチでウクレレを練習してるカップルの隣に座り、素朴に響く二重奏に聴き入っていました。CやG、F、Aマイナーなどコードを仲良く練習していました。ウクレレは樹木とマッチします。

 木漏れ日の自然空間に身を置くことは、自然治癒力、ひいては免疫力が高まるという研究もあるようです。今年の夏は森の中を散策し、心の掃除もしてみよう。

| | コメント (1)

2008年7月11日 (金)

富岡東高校音楽部定演に深い感銘

 先日、群馬県立富岡東高校音楽部の定期演奏会を聴き、大変に感銘を受けました。このため拙い文章ではありますが、上毛新聞「ひろば」に感想を投稿しましたところ、本日、掲載されましたので、ご覧いただければ幸甚です。以下は記事内容です。

 富岡東高校音楽部定演を聴き、深い感銘を覚えました。全国高校総合文化祭を八月に控え、合唱部門の中核として全国の仲間を迎える自信と意気込みがステージから伝わってきました。

 富岡東高の澄んだ発声は伝統として知っていましたが、それはアカペラで再認識できました。歌声は終始豊かな表情に満ち、特に組曲「火へのオード」では烈火のようで、心が揺さぶられました。

 今回の目玉は「オズの魔法使い」。主人公ドロシーをはじめとするキャストたちの豊かな演技力と、彼女たち自身でピアノ伴奏したステージに、聴衆は楽しいミュージカルの世界に吸い込まれました。

P1020296  圧巻は最後の合唱「虹の彼方に」。長かった今までの練習が思い出されたのでしょう。生徒たちは涙を浮かべ、観客ももらい泣きしました。

 六十人もいる部員は、練習時間や練習場所確保の難題を克服し、この日を迎えたと思います。

 顧問教諭の指導のもと、生徒一人ひとりの美的感性が磨かれ、すべて暗譜で行った努力は、彼女たちにとって生涯忘れぬ宝となるでしょう。

| | コメント (0)

2008年7月 9日 (水)

久々に前高校歌を歌う

 甲子園を沸かす高校野球は北京オリンピックと重ならないよう日程が前倒しとなり、各地の予選も例年より10日ほど早まってます。群馬県でも連日熱戦が行なわれ、私は久々に県営球場へ行ってみました。

 昨日は鳩友「はとさん」のお誘いがあり、前橋高校と桐生高校という甲子園でも歴史に残る伝統校同士の試合です。実は彼のご子息が前高野球部員であり、同時に前高は私の勤務校でしたのでいっしょに応援しました。

 甲子園での歴史において、桐生高校は選抜で決勝へ行ったことがあり、春夏合わせて甲子園出場回数は群馬県一です。一方、前橋高校は松本稔投手時代、甲子園で初めて完全試合を達成し、その快挙は高校野球史上に燦然と輝いてます。

 今回の試合結果は残念にも5対4で前高が敗れましたが、応援した私はなかなか味わい深い経験ができました。

  チャンス到来時の「行け行け前橋」を中心とする応援体制は以前とまったく変わりなく、前高独特の力強い一体感が表れてます。

 監督は今春、前高へ転勤となりましたY先生です。母校で采配を振るう初めての夏の試合でしたので、お心をお察しいたします。これからは、秋に向かって心機一転、1,2年生にご指導していただきたいものです。1ヵ月後には早くも選抜の予選が始まります。私は彼が教育実習に来たとき知り合いました。

 また、3年生は予想外に早く野球部を去ることになりましたが、これからの約半年間は野球で培った粘り強さとへこたれない体力を持って大学受験にモードを切り替え、ぜひ、こちらの面で大逆転してください。勉強では昔から甲子園常連校です。高い目標に向かって難関突破を祈ります。

 ところで、試合では7回にエール交換があり、私も久々に前高校歌を歌いました。作曲家・中田喜直の父・中田章作曲の校歌は代表作「早春賦」とともに、余りにも味わい深い感動的なメロディーです。応援では起立して1番と4番を思い切り歌い、心が昔に蘇えりました。昔とは勤務していた7年間や、インド北部のカシミールです。

 以前にブログのどこかで書きましが、前高卒業生のFさんが私が勤務していたカルカッタ日本人学校へ赴任してきました。彼と私は冬休み、シルクロード近くのカシミールへ旅行に行き、水の都スリナガルの湖に浮くロマンチックなホテル「ハウスボート」で新年を迎えたのです。

 このとき彼は「流るる水に叫びあり」と前高校歌を歌ったのです。このときの印象は実に逞しい男子校の響きと感じました。ですから、私がこの校歌を初めて聴いたのは世界の屋根の中腹という、とんでもない異境の地でした。

 母校を愛する文豪「平井晩村」による歌詞は「男児の粋を集めたる」に代表される前高の校風を的確に表現し、時代を超越した芸術と言えます。生徒や卒業生、教職員はこの校歌を胸に自信をもって社会で活躍してるのでしょう。 

| | コメント (2)

2008年7月 7日 (月)

侮れない男性更年期障害

 私は不勉強であり、更年期とは女性特有の症状であって、平均51歳を境に女性ホルモンが急激に減少し、心身に変調をきたすものと思ってました。

 健康関係の記事に目を通したり、実際、同年代のいろんな男性の様子を伺ってると、もしかして、男性には女性以上に深刻な更年期があり、それは何と動脈硬化と関連して、症状はいろいろあるようです。しかも、その兆候は女性より早く現われ始め、40代から60代以上にわたり、期間は長いようです。

 私自身も最近は集中力の低下を感じてます。それは生活に張合いがないこともありますが、特にボキャブラリー記憶やピアノ練習において、一気に集中して行うことが難しくなりました。

 盃を酌み交わし、友人たちと過ごす時はこの世とは思えないほど精神的に充実することがあっても、日々、筋力の低下を感じてます。

  男性更年期障害ではストレスが発散できなかったり、昨今いわれてる生活習慣病と合併したりで、肉体的障害がいろいろ出てくるようです。

  その最たるものはErectile Dysfunctionといわれ、簡単にEDといいます。この分野は欧米で研究が盛んといわれます。

 EDの原因はいろいろあっても、前述の動脈硬化とも大きく関連するといわれ、ご存知の通り、動脈硬化が進むと血管壁が硬くなり、内径が狭まり、血流が悪くなります。それは、【まず細い動脈ほど早く現われる】といわれ、この理屈は分かります。

 大切なところの動脈は他の動脈に比べ、かなり細いと考えられ、血流がスムースでないのは「動脈硬化の兆候が最初に現われる現象」かもしれません。

 このように考えると、年だからなんて、のん気なことを言ってられなく、欧米では「EDを治療し、その後、起こりうる重大な疾患をも予防する」という観点から、先進的に力を入れてるようです。

 動脈硬化を防いだり、血液検査により男性ホルモン値を知り、標準値を下回らないようしたいものです。現在では有効なED治療薬により男性ホルモン値が増え、生活の質が改善されたり、ガンとともに恐ろしい心筋梗塞、脳卒中の予防効果につながるようですから、専門医に相談し的確な判断を受けたいものです。

| | コメント (4)

2008年7月 5日 (土)

世界が注目バルセロナIN放鳩される

P1010986  ブログで常に人気記事ランキング・シングルを維持してます【レース鳩の血統のみを職業】のFragrant Mountainさんから情報が入りました。それによりますと、世界の競翔家が最も注目し、最も価値あるヨーロッパ国際レース「バルセロナインターナショナルレース」が現地時間7月4日午前9時45分【日本時間7月4日午後5時45分】に放鳩されました。参加羽数は驚きの23695羽と報じられてます。

 【付け加えます。次の映像は2013年バルセロナインターの放鳩シーンです。】

http://youtu.be/ZyzCJGqwJ7c

 現在、現地は夜を迎えており、バルセロナを飛び立った鳩たちはフランス北部近辺で羽を休めてると推測され、もうすぐ【日本時間7月5日午前10~11時頃の】夜明と同時に飛び立ち一番乗りをめざしている時刻です。

 放鳩地バルセロナは英語でBarcelona(バースィロウナ)と発音し、これを聞いただけでドイツ、ベルギー、オランダ、イギリス、フランス北部の競翔家たちは闘志が漲るものでしょう。私たち日本人も憧れる世界の大レースです。

  バルセロナ市の中でも放鳩する場所はMontjuich(モンチューイッヒ)で北緯41.2度ほどですから、太陽高度で考えると日本では北海道・七飯近辺と思われます。そこから北へ向かって北緯52度ほどの位置まで1000K以上飛翔するのですから、参加鳩舎は位置的に樺太北部地帯と同緯度にあります。これを考えた場合、飛ぶ方向と緯度が予想を越えて日本の鳩レースとは異なります。

 歴史的に見て、世界最高のレース「バルセロナインターナショナル」で燦然と輝いてる銘鳩は写真上の「ミュニィエ号」といえるでしょう。品格ある顔の表情、安定した立ち姿はどこから見ても非の打ち所を感じません。ベルギー・ドマレー鳩舎において生を受け、2年連続総合優勝という前代未聞の記録を樹立です。このような記録は確率から考えても、21世紀中には出ないでしょう。

 ところが、この「ミュニィエ号」の直仔同士を掛け合わせた鳩が30年程前に当舎にいました。その直仔が東日本チャンピオンレースで雨天の中、連盟1羽帰りしたのです。若かった私はこの時、鳩レースは血統のスポーツと肌で感じました。

   ヨーロッパ北部は今の時期、白夜に近く夜は短いです。後2時間ほどすれば飛び立つでしょう。特にイギリスへ向かう鳩は海上50キロほどのドーヴァー海峡があります。最後の力を振り絞り渡り切ってほしい。

 果たして総合優勝はどの国のどの鳩舎になるでしょうか。もしかして、その鳩は近いうちに日本へ来るかもしれない。

 尚、左の写真はFragrant Mountainさんによるリアルタイムな情報で、総合1位から10位までの鳩舎位置と分速が示されてます。地図上ではフランスの1鳩舎が位置不明ですが、今回、フランスが活躍し、シングルに3鳩舎が入ってるようです。

  【仮発表の速報によると、バルセロナIN23695羽中総合1位、2位、6位(デズメット=マタイス)8位、10位がベルギーで、3位、4位、7位がフランスで、5位、9位がオランダです。

 総合9位(N7041羽中総合2位)にブルッヘマン兄弟鳩舎が入賞しました。オランダN10位、16位にL.&A.ファンデル ウェーゲン鳩舎、22位にニコ.フォルケンス鳩舎が入賞しています。】

| | コメント (11)

2008年7月 3日 (木)

巣皿の底の観察は基本中の基本

 レース鳩愛好家にとっては作出から馴致、舎外、訓練と一連の管理に多忙な7月となりました。

 気温が高く、同時に湿度も高いので、雛の成長発達に良い季節であっても、飼育者は細心の注意を払い、口の利けない雛のためにさっぱりした快適な住まい環境を整えてやらなくてはなりません。当舎では、来春用の雛をまだ作出中です。

 この時期、雛を育てる上で最も目を配るべきことは巣皿内外の環境でしょう。気温は換気で下げられますが、湿度は下げられません。しかし、飼育者が巣皿の周囲を丁寧に観察すれば、湿気はかなり除去できるでしょう。

 それには、周囲に落ちた糞をこまめに清掃し、巣房内の床をじめじめさせないことです。写真のように私は2本の細い木の上に巣皿を置いてますし、巣房の床と後の壁の間に2センチくらいの隙間を作ってます。これで巣皿の底に空気が通り、底はぬれません。

 一方、雛にとっての天敵は蚊です。ご覧のように蚊が侵入しないよう鳩舎の窓はすべて細かい網が張ってあります。網戸ほど細かくなくて適当な大きさです。空気の流れには差し支えありません。

 これとは別に、7月になると巣皿周辺の環境は最悪になります。それは雛の血液を求めて小さな虫が2種類ほど発生します。これを排除しなくては雛は大切な養分を取られてしまい健康が阻害されます。どこから来るのか、自然に発生するのか、自然界は不思議ですが、血液という栄養を狙って巣皿の底にいるのです。

 このため、糞だけでなく、巣皿の底を毎日観察することは基本中の基本でしょう。特に藁や新聞紙の下に2~3ミリほどの黒い虫や、6ミリほどのムカデの小さいような虫を時々発見します。見つけ次第、取除いて鳩舎内にいないように捨てる場所をきちんとしたり、バーナーで処置すべきです。正式な名称は不明ですが、吸血虫です。

 しばらく構わないでおくと半数くらいの巣皿に発生するので、視力の弱い方はメガネをかけてよく観察しましょう。この状態では最高の餌を与えても、折角の栄養を横取りされてしまいます。巣皿によっては底が大きな網になってるものがあるので、今の時期のみ、それを利用するのもいいと思われます。

 レース鳩は血統と管理といわれますが、その一つ管理面において、健康な雛は疲れを知らない張り切った独立性を持った若鳩になり、将来、全幅の信頼を寄せられる選手鳩へ成長するでしょう。 

 作出鳩の中から、唯1羽でよいから北海道から「快心の飛翔」を示す鳩と出会いたいものです。さあ、明日も巣皿の底を快適にしてあげよう。

| | コメント (0)

2008年7月 1日 (火)

大切な内臓を自ら管理する心

 私の住まいから車で10分ほどのクリニックに国立がんセンターに勤務してた女医さんが内視鏡の専門医としております。このため毎年、誕生日前のこの時期に大腸と十二指腸、食道および胃の内視鏡検査を受けることにしてます。

 もうすでに5年程前から受診してるので、内視鏡と言ってもそれほど億劫ではなくなりました。人間とは慣れると精神的苦痛は少なくなるものです。5日前は大腸の検査でしたので、一気に一連の検査をしてしまいました。

 本日は胃の内視鏡検査をお願いしたのですが、同時に食道から十二指腸まで続けて覗いてもらいました。

 平素、一人暮らしは食事内容について、摂取するものが健康食であるかどうか、自ら見極めなくてはなりません。頼るのは自分だけです。寂しい状態であっても、逆にこの状態をうまく活用すれば「災いを転じて福となす」としたガン対策ができるかもしれません。

 ところで胃の奥にあって小腸の上部に位置する「十二指腸」とは変わった名称と思ってました。これは英語のduodenumを訳したものらしく、腸の長さが大人の指十二本分程といわれ、ディスプレイを通して見ることができます。肝臓や膵臓から消化液を受け、食べ物を小腸へ送る役割をしてるといわれます。

 近年、胃の内視鏡検査は鼻から管を入れることが可能になり、この方法では検査中、話ができて、こちらを選ぶ人も増えてると聞きます。

  しかし、私はこれを選択せず従来の口からの方法にお願いしました。私の考えではこちらの方が検査中、呼吸が楽と考えるからです。検査時間は20分位で大腸内視鏡検査の3分の1ほどです。

 肝心の検査結果ですが、先日の大腸に続き、食道、胃、十二指腸とも病変は見つからなかったと診断を受け、一安心で誕生日を迎えられます。

 本日の検査費用はどこかに一杯飲みに行くより安かったです。1回飲みに行く代わりに検査を受ければいいのですから気楽に検査し、「見えない大切な内臓を自ら管理する心」を持ち続けたいです。

| | コメント (2)

« 2008年6月 | トップページ | 2008年8月 »