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2008年10月13日 (月)

こんなおいしい紅茶を飲んだことがない

437  先日、登りました尾瀬の至仏山山頂(2228m)でのことです。四方の山々すべてが望める大パノラマ。それは福島県や新潟県の山々まで手が届くようです。

 特に尾瀬ヶ原を挟んで東に聳える男性的な燧ヶ岳に感銘。初めて登頂した至仏山山頂での喜びはこの上もありませんでした。しかし、体力的に私には実力以上の山でだったのでしょうか。予想を越えて疲れました。

 内心、私の体力はこんなものか。あるいは平素の鍛錬不足かと、景色のすばらしさとは対極的に、そんな弱音が頭の中を駆け巡りました。しかし、リーダーのサミュエル・トッドさんは流石です。仲間のそんな気持ちを察するのは心得ているのでしょう。多くの山岳体験をお持ちです。

 彼は同行のSさんと私に、バーナーでもってお湯を沸かし、カップラーメンを作ってくれました。家で食べるものと何ら変わりは無くても、このように疲れたとき山頂で食べるカップラーメンは全く味が違います。Hunger is the best sauce.の典型でしょうが、山頂で頂くこんなおいしいものが他にあるでしょうか。もしかして、気圧の低さも微妙に影響してるかもしれません。いや、彼の長年の経験なのでしょう。

 それにも増して、おいしくて驚いたものは彼の作ってくれた紅茶です。近年、こんなにおいしいものを口にしたことはありません。頂いた途端に身体中に染み渡り、見る見るうちに体力回復の兆候です。

  彼の承諾を得てませんが、心の広い方、大丈夫でしょう。それは温かい紅茶に砂糖を多めに入れ、何とブランデーも入れたのです。これにはびっくりです。彼自身teetotalerである筈なのにおいしそうに飲まれます。きっと疲れた全身のため、糖分とアルコールという疲労回復の奥の手を出されたのでしょう。

 平素、私自身お酒は好きな方で、大体何でも飲みますが、ブランデーだけは強すぎてあまり口にしません。しかし、この方法により今までのブランデーに対する印象は180°転換しました。家にはブランデーがありますので、これからは、我が家を来訪された方で、運転されないお客様に私の奥の手で差し出したいと思いました。

 これを召し上がってピアノを聴かれれば、拙い演奏でもお客様の心はcloud nine間違いないでしょう。

 私たちはちょっとした工夫で、新たな世界や今まで経験しなかった心境になれるものです。日々、苦しいことや悩みがあっても人間ならそれはつきもの。しかし、紅茶一つ入れ方を変えても、このような喜びが生ずるのですから、いろんな場面で創意工夫し、今までにない体験や発見をしたいものです。

 Samuel Tod,  I deeply appreciate your kindness ! 

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