牛伏山洞窟内で「千の風になって」を歌う
群馬県吉井町に聳える牛伏山山頂へ、ときどき散策に行きます。標高490メートルは下界に比べ空気はひんやりし、景色はため息が出るほど良好です。山頂の佇まいは晩秋から初冬へと、ひとり散策する心が侘しさを感じるには十分な環境です。
この山の由来は牛が伏せたような遠望により命名されたのでしょう。山頂の一角には大きな牛が文字通り、伏せた形で横たわってます。余りにも大きく人を寄せ付けない風貌に思わず見とれてしまいます。こんな大きな作品をどのようにしてここに設置したかは謎です。
山頂一帯はかなり広く、樹木に覆われ静寂、散策にはお薦めです。西に行くに従い上り坂であっても、遠くに高崎・前橋の市街地が望め、ほとんど訪れる人もなく自然との対話に打って付けのスポットです。麓にはドリームセンターが控え、帰路には一風呂浴びられ、まさに夢のよう。
山頂にはNHK・FMや放送大学の電波塔があり、広域への中継基地でもあります。また、大きな梵鐘があり、山頂からの轟きは四方八方、遠方まで響き渡るでしょう。
私は「いい出会いがあるよう」真剣に願いをこめ、力の限り打ちました。果たして未来の方の心に届いたでしょうか。
こんな梵鐘の叩き方一つにもコツがあり、終始、力を入れ過ぎず、音の出る直前で力を込めるといいように感じます。鐘の音は余韻が残り、人を神聖な気持ちにさせる魔力が潜んでますね。
ところで、今回初めて山頂の西端にある洞窟に入ってみました。長さ50メートルほどで深部は岩石です。驚いたことに、暗い中で幼子にお乳を与えてる母子像があり、暫し合掌。この姿を拝見し、私も生まれた頃は何も知らずにいたが、母の優しさを思い出しました。
年月が経過すると、私たちはややもして、自分の力で成長したと思い込みがちです。でもそれは間違いです。この母子像を見て、亡き母の献身的な慈愛があって今があると思いました。
どうしたことか、誰もいない洞窟の中、私は「千の風になって」を歌いたくなりました。
「秋には光になって畑に降り注ぐ、冬はダイヤのように煌めく雪になる。朝は鳥になってあなたを目覚めさせる。夜は星になってあなたを見守る。」洞窟内はよく響き、思ったより上手く聴こえるものです。暗い中で神秘的な気持ちになり、生きてることの実感です。
最近、声の出し方についてあれこれ研究していますが、最近感じてる発声法は、見えない腹部について、【声を伸ばしながらお腹を前に出す】感じがいいと悟ります。あくまで横隔膜を下に下げる感覚です。発声が上手くできればどんな歌でも楽しくなるものです。最も身近で自分を表現できるものが歌です。
今回、牛伏山山頂で季節の移り変わりを感じ、思わず冬桜も発見。「千の風になって」を歌うチャンスにも恵まれ、リラックスした散策ができました。
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冬桜?聞いた事はありますが~初めて見ました。
紅葉の時期に不思議な感じですねェ~!
画像を追って、私も牛伏山にハイキングしたような気分になれました~♪
「千の風・・・」が今にも聞こえてきそうですぅ~♪
今日の福岡は、せっかくのホリディが寒くて時雨れてますよ~オカリナでクリスマス・ソングの練習中で~す♪
投稿: 花舞 | 2008年11月24日 (月) 14時15分
花舞さんへ
牛伏山への行程【案】
新幹線のぞみ
博多発6時00分→東京着11時13分
長野新幹線に乗換え
東京発11時44分→高崎着12時37分
にて30分で牛伏山山頂です。ヤッホー
追伸、冬桜についてはカテゴリー「群馬のいいところ」から
2007年11月22日の記事をご覧下されば幸甚です。
投稿: カッキー | 2008年11月24日 (月) 15時13分
ヤッホー!・・・素敵なプランを有難うございます♪(ペコリ)
昨年11/22の記事拝見致しましたよォ~!
体調不良だったようですね~?
腹部を冷やさないように御用心下さいませネ!
投稿: 花舞 | 2008年11月24日 (月) 21時21分