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2008年12月20日 (土)

私たちは秒速29Kで宇宙旅行中です

 人気記事ランキングで最近、上位に顔を出してる「冬至10日前」(2007.12.11)を書いてから一年過ぎましたが、この時季になり再度お読みいただき嬉しいです。

 私は専門家でありませんが、天体の動きほど神秘に感じることはありません。写真は今朝7時前に、家の3階の窓から見た日の出ですが、その位置は東というより南東に近いです。夏至の頃に比べてあまりの隔たりがあり驚きです。あの真下に南回帰線がある筈です。

 【今年は12月21日が北半球では冬至です。】と言ってしまいがちですが、厳密に言えば21日すべてが冬至と言うのでなく、日本時間で21日21時04分(国立天文台暦計算室)の瞬間が冬至であり、それは公転軌道上を移動する地球の一瞬の通過点です。

 ですから冬至はあっという間で、その瞬間が前述の時刻です。それは春分点(3月20日14時48分)から測って丁度270°に差し掛かった位置になる一瞬です。

 ところで、地球から太陽までの距離を天文単位といい、AU=Astronomical Unitで表わし、約1億5000万キロメートルといわれます。これを元にして地球の公転軌道を円として計算しますと、私たちが一年かけて太陽の周りを周遊する軌道の距離は1.5億km(半径)×2×π=9億4200万キロメートル程と言えるでしょう。

 これは文字通り天文学的数字で、一体どれほどの距離か実感が涌きませんね。しかし、この距離については、地球が移動する速さを秒速で表わせば、少しは実感が涌くのではないでしょうか。

 9億4200万km÷365.25÷24÷60÷60=29.85kmとなります。このため、私たちは常に秒速約30Kで移動してるのです。公転軌道は楕円なので、ケプラーの法則により速さは多少変化しても平均してこの速さでしょう。

 これを考えると、世界旅行してても、国内旅行してても、家でじっと炬燵にあたっていても、すべての人は秒速29Kの凄い速さで宇宙旅行し、太陽の裏側の遥か遠方まで月と追いかけっこしながら旅しているのです。

 人間、生きてると次から次へと悩みの連続です。しかし、考えられないくらい素晴らしい旅をし、このお陰で季節が変わり、山河を旅しても心に潤いを感じ、無窮の空に季節ごとに異なった星座の数々を遠望できる幸せがあります。

 一方、地球は公転軌道上を「ケプラーの法則」に従い規則正しく回っていても、他の惑星から見ると、変わった動きをして惑わし、それは驚くほどでしょう。特に水星、金星など内惑星から見ると、どうかしてるのではないかと思われるほど不自然な動きに見えるかもしれません。

 これは地球がその背後に見える惑星や星座とは別行動をしてるように見えるためで、時にはバックしてるように見えたり、不審な行動するかのごとく他の惑星を惑わしてると考えられます。木星・火星・土星など外惑星から地球を見ると、常に太陽の近くに浮かび限られた範囲内において、不思議な動きに見えると推測します。これは私たちが水星や金星の動きを見る場合に似てると考えられます。

 明日は、冬至ですから【おっと、失礼、冬至は瞬間ですね。】柚子湯に入って温まり、たまには地球の動きに感謝したいものです。 

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