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2008年12月 4日 (木)

高齢者にとって惨憺たる投資信託

 政府の「貯蓄から投資へ」の号令のもと、金融機関が投資信託を売りさばいた結果、国民の大切な資産が内外の金融市場へ流れました。

 ターゲットは定期預金が満期の人や団塊の世代で、3年ほど前から面白いように契約が取れたようです。

 投資信託は多くの客から集めた小口資金をまとめて大口にし、運用のプロが株式、債券、不動産などを国の内外に投資して分配金を出す金融商品。しかし、価格が上下し、元本は保証されません。多くは高齢者を中心として、投資の初心者に勧められました。

 ところが、2年前に米国に始まった金融危機は思わぬもの。株価は大きく下落、銘柄により異なっても多くの投資信託の騰落率はマイナス50~60パーセントを超え、極端に価格が下がってます。

 分配金が出ていても、元本が減っているので、タコが自分の足を食べてるようなもの。「貯蓄から投資へ」の流れに乗った高齢者を中心に個人投資家(客)が大損しています。つまり、生涯をかけて蓄積した財産が急激に減ってるのです。

 客の立場からすると、これでは解約したくても解約できません。解約すればその時点で大きく元本割れが確定します。そうかといって、持ち続けていると固定金利によって、毎日毎日、容赦なく信託報酬が引かれ続けます。

 保有してるだけでも費用がかさんでることは、【お金を支払ってる感覚がないので意外と盲点】、多くの高齢者はこれに気づいているのでしょうか。

 それは金融機関の安定した収入となり、客の立場からすると、これはまるでLoan sharkの状況です。

 高齢者にとっては、今後の生活資金としてコツコツ貯めてきた大切なお金。貯蓄しても低金利ではどうにもならず、勧誘を信じて託した筈が「現実には後悔の日々」。

 比較的、年齢の若い人なら経済の大きな波に乗り、将来的に希望が持てても、80才前後の高齢者は経済回復を待つ時間的余裕はありません。

 「後悔先に立たず」の心境はお年寄りにとって実に辛いと思われます。振込め詐欺に遭った件数とは比較にならないほど、高齢者の多くは打つ手がない状態にあるのです。

 このような危機的状況になっても、「購入したのはあなたです。」ということです。

 投資信託に関する「国民生活センター」への相談は増加し、どうしていいか分からない高齢者からの相談が年々目立っていると伝えられます。高齢者を巻き込んだ野放しの金融市場。どこかで規制しないと今後も苦しみが繰り返され、今まで苦労された高齢者を困らせる世の中になります。

 世界経済の現状と展望はアメリカ経済を中心として一朝一夕には回復せず、まだまだ時間がかかります。

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