創意工夫した鳩舎の展望台作り
私がレース鳩を飼育するようになったのは5才頃「お釈迦様と鳩」という紙芝居を見たことがきっかけで、その後、生涯50年以上に亘りレース鳩と共に過ごすようになったことを考えると、幼児教育は人生を左右させる重要なことと認識できます。大切な心的刺激や興味関心は成長してからではないようです。小学生時代ではないでしょうか。こう考えると子育てほど夢のあることはないですね。小さな子には【五感を刺激するいい環境】をたくさん与えたいものです。
同様にして、私には2人の姉が中学校の音楽教員であったことにより、家の中では兄弟揃って合唱する雰囲気がありました。末っ子であった私も知らず知らずに合唱の楽しさを感じて育ったと思います。こちらも子供のときからの影響が大で、ついに私の職業につながりました。
鳩もよく飽きないで飼育し続けているものです。きっと、これは他の動物と異なるからでしょう。それは遠くへ行って放しても本能的な方向感覚により、人間のこしらえた小屋に舞戻る不思議さがあるからです。
レース鳩を飼育するには小屋(鳩舎)を作らなくてはなりません。小学生の頃から材料等は家にあるものを工夫し、金槌と釘そして鋸や金網により、小さい鳩小屋から人の入れる大きい鳩舎まで、今まで合計して10個ぐらい作りました。
鳩の住み心地と人間の使い良さを考えるので、より良い鳩舎作りをめざします。結果的に、その腕は次第に確かになり、見た目もきれいな鳩舎作りとなり、「完成した喜び」を感ずるようになりました。小学生時代に作った鳩舎の記憶が今でも蘇えります。このため、当時、夢は大工になることでした。しかし、高校時代、出会った先生の影響が大で音楽に傾注するようになったのです。
結果的に、職業は音楽教育の道へ、レース鳩は趣味への人生が始まりました。不思議なことに、この二つはいずれも外国へ行くきっかけにもなりました。職業として、学校卒業と同時にお釈迦様のいたインド・カルカッタ日本人学校へ赴任となりました。
レース鳩では1羽の鳩が私の家から中国内モンゴルまで飛んで行ったことがあり、連絡を頂き現地を訪問。北京から11時間の大陸横断鉄道に乗り、我が家で生まれた鳩に再会することにつながりました。
このように音楽もレース鳩も、どちらも国際交流につながり、これがお陰で、英語を中心として語学に興味が湧き、今もボキャブラリーへ関心があります。このブログまで瞬時に英文になるのはこのためです。
ところで、本題の大工仕事ですが、昨日、レース鳩のために展望台を今までより広く作り直しました。ご覧のように上から入舎するアルカディア方式で入舎は速いです。展望台の必要性は3月頃から雛が生まれるので、雛たちに周囲の景色をよく覚えさせるためです。レース鳩においても、幼児教育の重要性に変わりないでしょう。
しかし、結局、増築のようにはいかず、強度を考えると元のものを分解して最初から骨組みを大きく作らざるを得ませんでした。このため手間がかかりましたが、完成した喜びは小学生時代の心と同じです。
ところが大変なことになりました。完成したのはいいですが、設置場所が高くて、どうしても持ち上げられません。一人で設置しようとしたら、けっこう重くて、もうチョットで展望台とともに転落しそうになり危機一髪でした。ついに、知合いの大工さんを呼び、二人がかりで高い設置場所に据え付けられました。 こんなことでも、設置できると大きな喜びです。これは取りも直さず、大工仕事による完成の喜びとなり、夢と創造性の実現でしょう。大工仕事に限らず、「人間の大きな喜びは創造性」と感じています。これからも無い智慧を搾り、創意工夫していろいろ実践していきたいと思います。
近未来、新たな創造性の一つに国内旅行が加わります。もちろんアウディーTTフルタイム四駆、18インチホイール、タイヤ扁平率40%、ドイツへ特別発注による黄色いスポーツカーです。皆さんお住まいの地を訪ねる時、お会いできるかもしれません。これこそ、最も大きな喜びでしょう。
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『幼児教育の重要性』・・・幼稚園勤めの娘に度々、話すテーマです。
子ども達の人生を決める出会いにもなり兼ねないから責任重大な職業だと、常々言い聞かせております。
それにしても、何をなさっても器用でいらっしゃいますネェ~
立派な鳩舎にプロの大工さんもビックリ!じゃ~ないんでしょうか?
転落してケガ・・・なんて事にならずに良かったですねェ~!
可愛いハトさん達の為にも、くれぐれも御用心下さいませネ!
投稿: 花舞 | 2009年1月21日 (水) 00時51分