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2009年3月26日 (木)

WBC・・・スランプを開花させた敗者復活戦

  WBC=World Baseball Classicはロスアンジェルスで決勝を行い、日本は今大会5度目となる韓国との対決を延長の末、イチロー選手(マリナーズ)の2点タイムリー決勝打により、5-3で2006年の第1回大会に続いて優勝した。

 スランプに陥っていたといわれるイチロー選手は肝心要のところで2塁打を打ち、この瞬間ばかりは日本国民が一つになり、列島は熱狂の渦に陥りました。

 この時、イチロー選手は「我を忘れたかのように喜ぶ味方ベンチ」を2塁上から涼しげに冷静に見つめていたと言われます。その理由は「いつも通り淡々と振る舞う彼」には野球人生で培った哲学がそうさせたと言われます。

 イチロー選手曰く「二塁に到達してからの行動に関しては、普段と変わらない自分でいることが僕の支えだった。【大喜びなどで】これを崩すと今回のように個人的タフ(スランプ)状況では自分を支え切れない。」 「個人的には想像以上の苦しみ、辛さだった。痛覚では感じ得ない”痛み”まで経験しました。」

 私はイチロー選手のこれらの発言を聞いて、以前に国から国民栄誉賞との話があった時、まだまだ修行途上にあるという理由で、辞退されたことが思い出されました。イチロー選手による、この二つの言動は全く一致していると感じたのは私だけではないでしょう。

 ここにも【普段と変わらぬ自分でいることがイチロー選手の精神的支えであり、これを崩すと(気持に甘えが出ると)今回のように個人的タフ(スランプ)状況では、自分を支え切れない。】ということなのでしょう。こんなところに、どこまでも自己に厳しさを追求しつづけるイチロー選手の本質が垣間見られます。

 今回はマー君(楽天)なども参加しましたが、これら有望で将来ある若い選手に大きな「野球哲学」を示しているように感じてなりません。一見、華やかなプレーのみ映し出されても、イチロー選手はスランプから抜けきれないとき、どれほど悩み、どれほど苦心してきているか、これら一連の言動に、スランプ脱出方法に人知れない精神的、肉体的努力、そして揺るぎない彼の哲学が窺い知れます。

 「嬉しいことは辛かったことの克服上にあり」「急激に我を忘れるような行動はしない。」

  偉大な人物は【何がスランプ脱出に繋がったのか】常に冷静に振り返っているのかもしれない。

 イチロー選手のユニークさは今まで野球界にはなかった苗字を使わない選手登録にもあります。

 これが今となっては、全く素晴らしい発想につながり、全国民がこの上ない親しみを感じ、絶大な人気と共に、多くの若者に【苦悩ー克服へ努力する大切さ】、【夢を実現に近づける精神力】について、どれほど影響を与えているか計り知れない。

 ところで、WBC試合形式は日本では殆ど行われない敗者復活戦方式です。上図が示すように参加国は16カ国、それぞれの地区で1次ラウンドを行い、アメリカにおいて2次ラウンドそしてロスアンジェルスでは、ベネズエラ対韓国、そしてアメリカ対日本による決勝トーナメントとなりました。

 敗者復活戦のため結果的に韓国と5戦も戦い、また、世界の強豪キューバとアメリカにも勝て、日本の実力は本物。次回はプエルとトリコやベネズエラとも戦えるチャンスもあるでしょう。

 また、日本選手のチームワークは特に素晴らしく、それによる勝因もあるでしょう。このため、私は今回のWBC優勝により、日本のプロ野球が今まで以上に盛り上がり、面白くなると予想してます。

 それにも増して、低迷する経済には、WBCによる途轍もない効果が出ているように感じてなりません。ダウ平均は試合が行われた2週間で1000ドルほど上昇し、日経平均株価も1500円ほど右肩上がりです。これがもとで経済回復を願ってやみません。

 一方、今回の特徴として、WBCは外国ではよく行われる敗者復活戦ということです。一発勝負という運に左右されたり、準優勝の実力が必ずしも2位とは限らない単純トーナメント形式ではありません。

 私は敗者復活戦=Double Eliminationこそ実力が思う存分発揮できる試合方法で、特にその利点はスランプに陥っていてもそれにチャンスを与え、真の実力が表れる試合形式と考えてます。

 日本でも小中学生の各種大会に、この敗者復活戦を取り入れれば、子どもたちは一~二回の失敗に挫折せず、頑張れば道は切り開けることを悟り、夢に向かって努力できる指針を示せると思います。

 今回の試合形式は、日本人特有の「また頑張る」ということに適しています。【全く人生にも通じる敗者復活戦、いいですね。】

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コメント

決勝戦・・・久々に熱くなれた瞬間でした!
春うらら~好天にも拘らずインドアでTVと、にらめっこ!・・・こんなに集中したTV観戦も久しぶりでした~♪
心身共にスーパー人間?のイチローさん、益々ファンになりました~

投稿: 花舞 | 2009年3月26日 (木) 22時29分

花舞さんへ
 イチロー選手のように実力が伴って有名になればなるほど、人知れず悩みもあるのでしょう。実力維持のためスランプ脱出方法こそは常に考えてる鉄人と思いました。
 今朝起きたら雪が降っていて驚きました。全く早春賦の歌の通りです。
 今日も昨日も雪の空
 今日も昨日も雪の空

投稿: カッキー | 2009年3月27日 (金) 07時41分

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