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2009年4月30日 (木)

西群馬・赤久縄山の山頂で82歳の女性に感銘!

 昭和の日の昨日、群馬西部に悠然と聳える赤久縄山(あかぐなやま)に登り、新緑が芽吹き始める寸前の山頂を満喫しました。同行者はSamuel Todさん。彼は有名な山歩きの達人。私はもうすでに群馬の名峰にたくさん連れてっていただきました。

 赤久縄山は標高1522m。麓ではすでに始まってる新緑も、ここでは気温の差でしょうか、落葉松の新芽がやっと膨らんできた状態です。標高差によりかなり遅れてます。この山は鏑川と神流川の分水嶺に位置し、ここはあの事故があった御巣鷹山の近くです。

 遠くから眺めると西群馬ではひときわ高い赤久縄山は、なだらかな近郊の山並みの頂点に君臨しています。今回、山頂に立つのは25年ぶり。

  写真は山頂から東に見えた御荷鉾山(みかぼやま)です。いつもは住まいの高崎市側から北面を眺めていても、ここ赤久縄山頂からは珍しい西からの光景となりました。

 この山へのアクセスは我が愛車ホンダ・アクティーバン四駆で登坂。西群馬の山岳道路は総延長40キロもあり、その名も「スーパー林道」。近年、山岳マラソンにも使われたコースで、澄んだ空気、遠く下界の絶景を見ながらの走りは、通常行われてる市街地でのマラソンより心肺機能に健康的と感じました。ここからの景色は超一流でお薦めです。

 近くには群馬の山並みを縦貫する送電線が電力を首都圏へ供給してます。よくもこのような高所に40mほどの巨大な送電塔を建設したものです。山岳も威容だが、人間の建設力も超人的と思わざるをえません。電線が下に垂れさがっていくので、ここがいかに高い場所かお分かりでしょう。

 絶景の赤久縄山頂ではSamuel Todさんが持参した山岳用ガスコンロでカップラーメンを作ってくれました。ほのかな疲労後の温かいカップラーメンは本当に美味しく身体に浸み渡ります。

 Hunger is the best sauce.の状態でありましたが、それとは別に山頂ではぴったりのエネルギー源です。彼は甘い紅茶も沸かしてくれました。疲労に糖分は欠かせません。

 人里離れた標高1522mの山頂は意外と広く、まさに別世界の境地。楽しく話も弾み、ウグイスを始め野鳥たちの声に囲まれた環境は「精神の安定にとって」こんな理想的な体験はありません。めったにない貴重な時間は工夫し作り出さねばなりません。これからも健康である楽しさを求め、ちょっと無理しての肉体と精神の鍛錬はAnti-Agingに欠くべからざることでしょう。

 ところで、山頂で驚いたことがあります。私たちの登頂に続いて10分もしたら、82才の女性が山頂に登って来られました。思わず互いに挨拶。息子さんと登って来た彼女に「お元気ですね」と声をかけました。

 前述の「肉体と精神の鍛錬こそAnti-Agingに最も必要」と感じたのは、この女性の姿に驚嘆したからかもしれません。

 果たして私が82歳になったとき赤久縄山に登れるかは分かりませんが、山頂での彼女の姿に接し、いつまでも健康な精神と肉体への達成は「人に頼らない生きる力」が大切と直感しました。

 下山後、上野村「ヴィラ・せせらぎ」の開放的な露天風呂でこの日の汗を拭い、帰路は近年開通した巨大な湯の沢トンネルを通過して、限界集落の危機にあるといわれる南牧村経由で高崎市に向かいました。 

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