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2009年5月18日 (月)

荒山山頂で味わった群馬の山の威容

 群馬県中央部に聳える赤城山の一角に荒山(1572m)があります。私は倉賀野町に生を受けて以来、ずっと眺めてきた山です。近年、職場が前橋になってからは時間があれば室内から眺めてきた「裾野は長し赤城山」です。その中でも四季を通じて一際目立ち揺るぎない威容を誇る峰。それが天に聳える荒山です。

 写真は、荒山山頂から西北に眺めた鈴ヶ岳と上越国境に連なる谷川連峰です。拡大してご覧ください。

 チャンスがあればと登頂を志しながらも、なかなかその機会に恵まれず、年月は経過し、今回、お願いもしないのに友人Samuel Todさんから「鍋割山か荒山に登ろう」とお誘いの電話を受けました。躊躇することなく、ぜひ荒山に連れてってくださいと希望を申し上げ、快晴の5月15日に念願の荒山登山が実現しました。 私は今までに赤城山でも最高峰・黒檜山(1828m)、長七郎や鈴ヶ岳そして地蔵岳に登頂しても、憧れのこの山は内心ワクワクしながらの登山です。Samuelさんの勧めで小沼を少し南下した軽井沢峠付近からのコースとなりました。

 車から降りてリュックを出したり、登山靴に履き替えていたら、とんでもない標識が目に飛び込んできたのです。

  その名も「三途の川」えぇ~、またか。

 思いもよらぬ薄気味悪い佇まいは血の気もよだつ、それにも増して、近くにはこれまた「血の池」という何とも恐ろしい赤城山の一角。何か出そうで夜中は一人で歩けない。

  先日、甘楽町でこれまた「三途川」を発見したばかり。このため群馬県には「三途の川」が二つあることを知りました。生きてる間に、2回も「三途の川」を渡っておけば本物の三途の川を渡る日は益々遠のくのではないかと内心シメシメでした。

 折角、大自然の中を歩き始めようとした矢先に目に入った薄気味悪い標識は山登りへの悪魔を取り去ってくれたのでしょう。

 同行者はSamuelさんの友人でギター名手Nさんを交え3人。道は新緑のトンネルを進むなだらかな一本道。多少の登りはあってもひんやりした空気を胸いっぱいに吸い、身体が生き生きです。30分歩くと荒山高原からの道に出合い、山つつじの蕾も膨らんだ山小屋付近で小休止。

 眼下を見下ろすとずいぶん高くまで登ってきたことを実感、関東平野がかなり低く見えます。涼しい気温では汗も快い。再び登り始める。次の休憩地点「ひさし岩」までは岩もゴロゴロした本格的な登り。もう頂上までは30分ほど。

 「ひさし岩」では桐生市方面が一望です。ここでも大きな驚きです。ずっと遠い南の山並みの中に、雄大な富士山が望めました。富士山を見るのは本当にしばらくぶり、5月の中旬はまだ真っ白な富士山。実はここ赤城山の南面は先月まで、その名も富士見村といわれてました。平成の大合併により前橋市から富士山が見えるということになったのです。

 荒山山頂はもう僅か。最後の力を振り絞って一歩一歩の登り。苦しくても歩ける幸せをいつまでも実感したいと心に言い聞かせました。そして、ついに頂上。樹木の間に連なる白銀の峰々。それは下界では味わえない登頂者のみへの褒美。

   絶景の「ひさし岩」で昼食。Samuelさんによる恒例のカップラーメンと紅茶に感謝しつつ、私は途中で仕入れた小瓶のウィスキーで水割り、石器時代も現代も変わらぬ群馬の山並みにはただただ感銘の時間。3人して山頂でいただくカップラーメンはことのほか美味しく、絶景とウィスキーを堪能しながらの会話は楽しく、私は「こんな幸せはない」と連れてきていただいたことに感謝してました。

 赤城山には、標高1500メートル付近に大沼(正式にはおの)と小沼(この)二つの沼があります。先史時代より水を蓄え続けるこれらの湖沼に、人類誕生以前の想像を絶する壮大なドラマを思い浮かべました。

 Samuelさん持参による携帯用デスクを広げ、水辺で楽しいコーヒータイム。周囲に人影は見当たらず無垢の大自然の懐。湖面から吹いてくるマイナスイオンを胸いっぱいに吸い、私も微々たる生物として自然に生かされていると感じざるをえませんでした。

 帰路は日帰り温泉「富士見の湯」露天風呂に浸かり、荒山登山の疲れが解放できました。Samuelさん、Nさんのお陰で楽しい1日となり感謝しています。

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コメント

ブログに‘オメデトウ・コメント’を、有り難う御座います。
有り難くBeerの差し入れも、頂きましたよ~♪
お天気にも恵まれ充実した至福の一日お過ごしになられたようですね~♪
それにしても珍しい「三途の川」なるモノがそばに2箇所も実在するなんて~逆に縁起が良いのかも知れませんね~(*^_^*)

花舞さんへ
 時にはアウトドアーで過ごすことは心身ともに変化が起こり、心肺機能や足腰の健康にいいと思いました。何より地上でのしがらみはありません。
 花舞さんも確か寒い日に九州の山に登られたことがありましたね。
 音楽は屋内での演奏が主流でそれはそれで楽しいですが、中低山登山なら1日で往復できますので汗をかいた後、帰路の温泉付行程は至福です。群馬にはたくさん登れる中低山があっても、まだまだ登ってない山ばかりです。
 内緒ですが、絶景を眺めながら山頂で味わう少々の一杯もこれまた下界での一杯と異なり美味しいものです。しかし、汗と共にすぐに消えてしまいます。
 ところで特注のアウディーTTクワトロ黄色はそろそろドイツを出発するらしいです。車に乗っても、足腰はずっと鍛えていきたいと思います。もう、三途の川に出くわすことはないでしょう。

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