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2009年7月13日 (月)

人類が月で活動するには極地が最適か

 私たちは地球からたくさんの恩恵を享受してます。まず、地球が太陽から1億5000万Km【1天文単位】という近過ぎず遠過ぎずの距離にあるからです。このため、気温が適温です。1日1回の自転により寒暖の差も解消され、人間生活にリズムが起こり、何と言っても、明日という夢が生まれます。この星は生物にとって不可欠な酸素と水があり、誠に有難いことです。

 これに対し、月面では約15日間太陽が照りつけ、約15日間夜が続きます。これにより寒暖の差が大きく、これによっても生物は生きられません。

 地球からは、1日1回の周期で太陽をはじめとする天体の動きが見られますが、月面では約1ヶ月かかって太陽、惑星、星座が一回転するように見える筈です。見える星座の形(例えば北斗七星やオリオン座など)は地球から見える形と全く同じであっても殆ど動きません。24時間経過しても12度ほどの移動でしょう。

 月面のある地点から眺めると「地球は常に同じ位置に浮いており」移動しません。月の裏側からは地球が永遠に見られません。なぜ月は地球に同じ面のみ見せてるのでしょう。

 月面から見ると、地球は輝いて満月のようになったり、三日月のようになったり、同じ場所にあっても、見えなくなる時もあるでしょう。月が満月のとき地球は太陽光で眩しくて見られないでしょうし、月が新月のとき地球は満月のように輝くでしょう。

 月が新月の頃、同じ位置に浮いてる地球を見て楽しいことは、地球が1日1回転するので、大陸の動きが分かり、現在どの国が朝を迎えているかなど、はっきり分かると想われます。また、台風やサイクロン、ハリケーンなどの移動も渦巻きを通して確認できるでしょう。

 よく月から万里の長城が見えるといわれますが、もし、それが正しければ、日本の高速道路の方がより良く見えると思われます。それは幅において高速道路の方が万里の長城よりずっと広いからです。しかし、これらが見えたとしても天体望遠鏡でかすかに見えるかどうかというほど小さいものと考えられます。それは地球全体から比べれば幅が狭すぎるからです。

 ところで、日本が誇る月探査衛星「かぐや」からの映像は誠に貴重なものばかりですね。

 分かったことの一つに人間が月で生活するには、北極や南極が最適と考えられるようです。それには理由があり、前述の通り、一般的な場所では日中は高温過ぎ、夜は低温過ぎるからです。

 北極や南極など月の極地においては太陽は常に地平線すれすれにあり、約1ケ月かかって一周します。ここはそれほど高温過ぎず、低温過ぎずと推測されます。山の頂上など場所によっては永久に横から太陽が見えたり、逆に、大きなクレーターの底などでは永久に陽の当たらない場所(永久影)の存在があるようです。

 これらの地点ではそれほど寒暖の差がなく、他の場所より生物にとっては都合がいいでしょう。永久影の地点では万年低温が続き、水分があれば蒸発しないと考えられ、もしかして、永久影の地下には氷があるかも知れないといわれます。極地における山頂など永久に陽が当たる地点では太陽光発電が可能と考えられるようです。

 多くの月面を探査した「かぐや」の業績の中で、私が最も素晴らしく偉大であったと思うことは次のことです。

 月の表側と裏側とでは内部の質量が異なることが分かったといわれます。表側の方が質量が大きく、裏側はそれより少ないとのことです。もしかして、月の重心は地球のように球の中央になく、表側にそれているらしいと考えられるのです。

 人類永遠の謎、【月はなぜ同じ面のみ地球に見せてるのか】が解けたような気がするのは私だけではないでしょう。皆さんはどう考えますか。

 地球に常に引き寄せられてる月はクルクル自転できず、ちょうどダルマの七転び八起きのように常に重たい面のみ地球側に向けざるを得ないのでしょう。大昔から月が地球に同じ面のみ見せてる理由はこれかもしれません。

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コメント

宇宙の神秘・・・ミステリーだらけですが~いつも兎さん?が見える月の表面に納得です~♪
まだまだ、完全には理解出来ませんが~カッキー先生の説明に妙に納得してしまうから不思議です
カッキーさんみたいな先生と早く出会っていれば、もっと世界(視野)が広がっていたのかも知れませんね~・・・

投稿: 花舞 | 2009年7月15日 (水) 13時45分

花舞さんへ
 先日も宇宙のことを取り上げてしまい、申し訳ございません。宇宙の動きほど神秘に思えることはないのです。
 実は音楽の高さなども、なぜ高い音、低い音、そしてハーモニーの美しさや楽しいリズムがあるのか不思議です。これらは宇宙の仕組みとどこか共通点があるような気がしてなりません。
 中秋の名月には時刻を決めて一緒に月を見たいですね。距離が840キロ離れていても、同じ月を共に見られるのです。
 おっと、ロマンチック。しかし、この日は毎年必ず仏滅です。このことだって不思議この上ありません。いよいよ明日は・・・・・

投稿: カッキー | 2009年7月15日 (水) 14時38分

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