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2009年9月19日 (土)

心したい中高年のスポーツに潜む盲点

P1020228  昨今、50才頃から多くの方々が健康維持を目的として運動をするようになりました。多くはウォーキング、ハイキング、中低山への登山、あるいはサイクリング、水泳、ゴルフなどでしょう。しかし、暫くぶりの運動に対して、心しておくべきことがあるように思います。

 人によって差異はあっても、定年退職前後では予想外に体力の低下が進んでいると考えられます。まず筋肉量の落ち込みでしょう。膝をはじめとして関節など全身の柔軟性が失われていることを忘れてはならないでしょう。

 そのためには準備運動が大切で、特に柔軟運動、ゆっくり関節を動かすことでしょう。その後、ウォーキングなどがいいようです。この年代の方々は頑張り屋の習慣が身についてるので、ややきついと感じる程度の負荷を掛けたい気持ちになるものです。

 しかし、大切なことは「やり過ぎないこと」でしょう。運動は健康維持に効果があることは確かであっても、年齢とともに心臓などに対してリスクが高くなることも頭に入れておきたいことです。

607 実は、群馬県南部の東御荷鉾山(ひがしみこかぼやま)1246mの頂上でのこと。当時、若い私は山頂で絶景を見ながら昼食をとり一休みしていました。暫くしたら70才前後と思われる男女数人が登って来られましたが、一人の男性は体格も良かったですが、動けないほど辛そうで、そのまま景色を見るでもなく横になりました。顔は蒼白、食事をとる気持ちはないようでした。このとき、私は高齢者に登山は危険極まりないと実感してしまいました。

 登山は他の運動と異なり、山頂という明確な目的地があって、それに挑戦して克服という図式が頭の中にできます。

 しかし、数人で登っても、一人ひとり体力が異なるため、人によっては負担が多過ぎることが有り得ます。戦後、頑張ることを習った年代の方々はどうしても無理しやすいものです。

 ですから運動は良い効果と悪い影響を併せ持つ両面があることを心すべきで、特に自然を相手とする場合、山は素晴らしい景色、良い空気、高山植物や野鳥のさえずり、おいしいお弁当という平地では味わえない恩恵を私たちに与えてくれます。

636 一方、一たび狂えば吹雪など低温の世界という脅威が迫り、人の生命は危機に瀕します。山は楽しく美しいことばかりでなく「もろ刃の剣」であることは、夜間、私が榛名湖畔で遭難寸前を体験したことです。観光地化し慣れ親しんだ山でも荒れ狂うと脅威となることを肝に命じました。これについてはブログに記したことがあります。

 同じ榛名山中において数年前、鳩友アルカディアさんは熊に遭遇したそうです。必死で逃げたそうですが、逃げる途中、足首を骨折してしまいました。それでも、痛みをこらえ逃げ続けたそうです。3ヶ月ほど奥様送り迎えによる通勤を余儀なくされました。山は天候に限らず、まさかの脅威があるのです。

 ところで、中高年にとって本来の目的とすべきは「芸術などに触れ、有意義で質の高い生活を送ること」ですから、健康づくりはそれ自体が目的でなく、手段であるべきでしょう。

 また、勘違いしやすいことに運動は競争ではありません。焦らずしたいものです。疲れを感じたら立ち止まり、花を愛でたり、ストレッチしたり、休んでもいいと思います。

 ある程度慣れてきたら、自身の好きなスポーツに挑戦することは見聞も広がり楽しいでしょう。運動は一生続けることが大切で、ちょっとサボると人の身体は錆びつきやすいものです。

 皆さん、1日1時間でも身体を動かしましょう。当面、私は庭木の手入れや温水プールでzero-gravityを味わいたいと思います。

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