« オランダのSam de Jong鳩舎作出鳩導入のため ドイツ車Audi TTで往復800K高速を走る | トップページ | インドでは椅子のことを苦しいといい、臍のことは無いという »

2009年10月20日 (火)

日本のポンペイ「黒井峯遺跡」25Kから個人訓練

2977   まるで、映画The sound of musicの舞台のように、眺望満点のここは日本のポンペイと呼ばれている群馬県・黒井峯遺跡です。今朝、ここからPersimmon Marsh Loftの俊鳩(?)たち69羽が6時50分に訓練として飛び立ちました。

 前回の訓練地である「大間々高台」とは距離25Kは同じであっても、扇型に60°西方向に開きがあり、ここは殆ど日本の真ん中といわれる地点です。

 この下には6世紀の村がそのままの姿で現在も埋没しているのです。写真の遠望は榛名山です。大きな峰が二つ見えますが、左側が水沢山で鳩友アルカディアさんが105回ほど登頂された彼のお気に入りの山岳です。右側に聳える二つの峰が岩石だらけの「二つ岳」です。

 この「二つ岳」が六世紀後半に大噴火し、軽石がここ黒井峯まで推定10Kほど飛び、ここ一帯を覆いました。今でも約2mの厚さで一つの集落全体を埋没させています。

 近年、集落の一部が発掘され、当時の生活様式が1500年ぶりに日の目を見たのですが、本格的な全容解明は未来に託し、現在はこのように一面なだらかな別天地のようになってます。空気はおいしく1年を通じて、お弁当を持ってピクニックするには恰好のスポットでお薦めです。

 写真はほんの一部ですが、広さは「東京ドーム」5個ぐらいと推定できます。大昔の人々は水害のない、猛獣の来ない、太陽が燦々と輝き、田畑を耕せ、あるいは小動物を飼育し、この地を終の棲家として選んだのでしょう。

 ところが、昔からこの世は得てして想定外。思いもよらぬ榛名山・二つ岳の大噴火により、村は全滅したのです。当時の人々にとって、大自然の怒りにより古里が全滅される思いは如何ほどであったか想像を絶します。天より降り続ける熱い噴火物から逃げ惑う村人たちの最後の日が目に浮かびます。

Dscf0189  写真はカメラを北側に向けて撮影したもので、後方はその名も「子持山」です。すでに2回登りました。大自然の脅威をまともに受けたここ黒井峯遺跡に佇むと、大噴火で子供を亡くした当時の人々の思いが、後方に守り神のように聳える山を「子持山」と呼んだのではないかと、命名した昔の人々の気持が偲ばれます。

 ところで、家を今朝5時過ぎに出発、関越自動車道経由で来ました。今春、生を受けた若鳩69羽が入った籠を日の出前の6時頃からご覧のように並べ、黒井峯遺跡の広大な景色を眺めさせていました。10分もすると飛び立ちたくて籠の隙間から首を出してキョロキョロ出してる鳩もいます。

   太陽が東の雲間から顔を出した瞬間、6時50分一斉に放しました。鳩たちの勢いは逞しいです。周囲に障害物もなく、ぐんぐん高度を上げます。

 しかし、何と方向が少し西に傾き、噴火した二つ岳の方向へ進んでいます。そちらは猛禽類が生息してる可能性が大で危険です。私としてはもうどうにもなりません。しかも、そこはアルカディア鳩舎の上空です。多分、彼はアメリカ・ゴルフツアーの思い出をご自身の掲示板に書き込んでいる時間と想われます。私はひたすら、鳩たちの方向判定の正確さを信頼するのみで、籠を車に収納したころは集団が全く視界から消え不安な気持ちで帰路につきました。

 帰宅して驚いたことに、案の定、一羽も帰還してません。「しまった!」放鳩の判断ミスかと自責の念に駆られました。それでも帰還を祈り、今か今かと空を眺めているうちに5~6羽が舞い戻りました。やはり、途中で何か突発的なことがあったようでバラバラになったようです。二番手が続きません。「これは参った」です。

 その後、15分ほどでして2羽のみやっと飛来し、私の心はますます動揺です。バラバラでも多くが帰還したのは9時頃で、それは放鳩後2時間以上も経過してました。

 それでも、これは若鳩たちにとって生まれて初めて「方向感覚の陶冶につながった」と考えることにしました。苦労して帰還することにより、頑張れば必ず巣に戻れることが勉強できた筈です。天気も味方し、夕方までには殆どが帰還し、飼い主にとってもハラハラドキドキの1日が終わりました。

 夕刻には先日、岐阜の香山さんから頂いた麦焼酎を一人寂しく飲み、黒井峯遺跡の放鳩シーンを思い出していましたら、珍しく娘のMarie Persimmon Marshがひょっこり来ました。鳩はなかなか帰還しなくても、娘は思いもよらぬとき突然現れ、私の心は満ち足りました。

|

« オランダのSam de Jong鳩舎作出鳩導入のため ドイツ車Audi TTで往復800K高速を走る | トップページ | インドでは椅子のことを苦しいといい、臍のことは無いという »

レース鳩の訓練」カテゴリの記事

コメント

カッキーさん、こんばんは。
 放鳩直後の猛禽類に遭い、一時避難していたのかも??特に晴天の時は要注意です。
 私の場合は晴天(雲量0)の時は放鳩を見送って持ち帰ります。天気が良すぎて鳩のキラキラの光景が遠方の猛禽類に発見しやすいのではと勝手に考えています。また、放鳩時間も猛禽類の食後で実施しています。今から時期は九州で10時、関東地方は9時前後ですか。

 話は変わりますが、先日知人より「鳩用GPS」の資料を頂きました。驚いたことに放鳩地から帰還地までを高度600mで飛翔し、殆ど直線で帰還していました。この資料を見て「鳩は直線で飛ぶ」を再確認させられました。

投稿: どるぽっぽ | 2009年10月21日 (水) 21時36分

どるぽっぽさんへ
 以前は10時頃、放鳩したことがあるのですが、やはり猛禽が出ましたので、それからは早めに放してます。
 仰せの通り、朝日に輝く羽のキラキラは発見されやすいですね。少し雲がある方が適しているかもしれません。有難うございます。

投稿: カッキー | 2009年10月22日 (木) 02時27分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« オランダのSam de Jong鳩舎作出鳩導入のため ドイツ車Audi TTで往復800K高速を走る | トップページ | インドでは椅子のことを苦しいといい、臍のことは無いという »