地球を約2500周する宇宙飛行士・野口さん
今日は北半球では冬至です。ニュースによると、このタイミングに合わせるかの如く、日本人宇宙飛行士・野口聡一さんがロシアのソユーズ宇宙船に乗り、ISS=International Space Station【国際宇宙ステーション】に向けて無事に旅立ったと伝えらます。
今回、ソユーズ宇宙船(写真)にはアメリカ及びロシアの宇宙飛行士、そして野口さんの3人が搭乗。打ち上げ場所は中央アジア・カザフスタン・バイコヌール宇宙基地。
予定では日本時間23日朝、ソユーズは「宇宙ステーション」ISSに到着し、その後、野口さんの滞在期間は日本人最長の約5ヶ月といわれます。
野口さんは宇宙ステーションの操縦資格を持ち、いざというとき、操縦の役目を担うとされてます。彼はすでにアメリカ・スぺースシャトルによる飛行経験を持ち、このときは宇宙遊泳(spacewalk)も行いました。今回の飛行で米ロ両国の宇宙船に搭乗したことになり、日本人として貴重な体験をされてることになります。
宇宙ステーション滞在中、野口さんは日本実験棟「きぼう」の物資出し入れ口となるエアロック(気密室)を使う仕事をしたり、細菌培養、バイオ燃料開発につながるたんぱく質の生成など科学実験に取り組むといわれます。余暇には米ロの宇宙飛行士に「寿司」を握って振舞うとのことですが、果たして地球上で練習した通り、上手く握れるでしょうか。成功を祈ります。
なお、米国シャトルが間もなく退役するため、宇宙ステーションに長期滞在する各国宇宙飛行士の輸送には、今回からロシアのソユーズで行うとされてます。
一方、画期的なことは来年3月に日本人宇宙飛行士・山崎直子さんが宇宙ステーションに向かい、すでに滞在している野口さんと合流するとのこと。実現すれば宇宙ステーションに日本人が2人滞在するという歴史的なことになります。
ところで、地球上に誕生した人間にとって「宇宙旅行の夢」はギリシャ・ローマ時代に始まり、それはついに「地球は青かった」の名セリフで有名なロシア人ガガーリンによって実現し、その後、アポロ計画によるアメリカ人アームストロングなどが月面に降り立ちました。
このとき私はインド滞在中で「Man lands on the moon.」と地元の新聞に大きく掲載され非常に印象に残ってます。写真は月面に立つ宇宙飛行士の姿でした。
今後はISSの本格的運用が中心となり、米、ロシア、日本、カナダ、欧州宇宙機関(ESA= European Space Agency)により2010年秋の完成を目指しているといわれます。
このISSといわれる国際宇宙ステーションは地上から350キロの高さにあり、地球をおよそ90分で1周。これは時速28000キロに相当し、秒速では約7.7キロでしょう。宇宙ステーションは巨大な有人衛星として「地球を1日およそ16周」するため、野口さんは2010年6月2日まで、162日間となり、単純計算では16×162日間=2592周ですから、地球を約2500周することになるでしょう。国際宇宙ステーションから地球の姿は一体どのように見えるのでしょう。
| 固定リンク
「天体」カテゴリの記事
- 昼と夜の長さは 今日3月17日がほぼ同じ(2023.03.17)
- 特徴ある 星座はオリオン 赤道上(2023.01.05)
- 枇杷の花 例年になく 満開に(2022.12.18)
- 今夜は月がよく見えてます。【群馬県南部】(2022.12.02)
- 地球の公転位置で決まる二十四節気の「小雪」(2022.11.22)
コメント