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2010年1月

2010年1月30日 (土)

初陣で関東大会采配、センバツを掴んだ青年監督

 第82回選抜高校野球大会の出場を決める選考委員会が29日に開かれ、我が群馬県から前橋工業高校が選ばれました。前橋工業のセンバツ出場は15年ぶり4度目。

 ご存じの通り、前橋工業は西武の渡辺監督をはじめ阪神の狩野捕手など多くのプロ野球選手を輩出してる名門です。

 同校は昨秋の関東大会で31年ぶりに4強入りを果たし、センバツ出場が有力視されていましたが、準決勝で東海大相模に0-8でコールド負けとなり、これが一抹の不安要因となり、微妙なところであったことは事実です。

 選考委員会で前橋工業が考慮された経緯は、それまでの試合内容が高く評価された点にあると考えられます。

 関東大会では1回戦で矢板中央(栃木)との試合で同点延長10回1死1塁でエンドランを敢行、打者が左中間を破り、一塁走者が一気にホームベースを踏みサヨナラ勝ちになったこと。

 2回戦の準々決勝では千葉商大付と延長13回で日没引き分け再試合となり、翌日の再試合で勝利し4強入りを決めました。

 この2試合とも、粘りに粘った勝ちっぷりです。群馬大会決勝では前橋商業に負け群馬2位として関東大会に臨みました。群馬大会では負けても掴んだ甲子園です。

 ですから、負けてもその後の努力次第で【やり直しがきく】典型的な例を示しています。これは野球以外でも人生ではいろんな場面でありうること。【失敗後の努力=成功への可能性】を教えています。今回、私たちは前橋工業野球部員から大いに学ぶことがあります。

 ところで、日本中には推定20万人ほどの高校球児が甲子園出場を夢見て日々練習してます。そして、甲子園に出場できるチャンスは3年間に5回あっても、甲子園への切符を掴む確率は3年間通しても数パーセント。ほとんどは夢で終わる現実があります。

 これは球児のみならず、例えば30年以上の監督歴を持っている監督でも生涯に一度も甲子園での采配はない方がほとんどでしょう。一方、甲子園ではお馴染の著名監督のように多くの回数を出場いている監督もおりますが、多くの監督は県内大会あるいは地区大会で終わります。

 その点から考えても、今回、センバツ出場を果たした前橋工業の小暮監督は監督として公式試合で采配を振ったのは昨秋の関東大会での再試合を入れて4試合です。上記のことを考えると誠に素晴らしい運勢を持ち、ここ一番の采配に天性があるといった方が正しいでしょう。これは彼の持っているスポーツに対する場面場面における閃きがそうさせていると推測できます。

 小暮監督は前橋高校高時代、著名な松本稔監督のもと捕手としてセンバツに出場し、大学時代はラクロスに転じ日本代表に選ばれました。その後、教職の道を選び、25才という若さで前橋工業の監督になるや否や掴んだ甲子園。このように県大会での采配を経験してない監督のセンバツ出場は全国的に珍しいと思われます。

 卓越した天性を持つ青年監督として、ぜひ、センバツ大会では上州旋風を巻き起こしてほしいです。

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2010年1月27日 (水)

楽観的な見通しは立てづらい世界経済

 経済の見方について素人である私ですが、4年前から金融商品を購入している関係で世界の経済情勢を日々真剣に分析しています。現在サマータイムでないためDJIA(ダウ工業平均株価)、NASDAQ(ハイテク関連)は日本時間の朝6時に終値となり、日経平均株価、TOPIXは午後3時に終値となるので、毎日ノートに記録し、24時間推移してる為替レートは午後7時を目安に記録してます。

 というのは私が購入してる「ノムラ日米リート」もこれらの影響を大きく受け、基準価格が毎日午後7時過ぎにネットで発表されるからです。それを見て口数を掛けその日の評価額を算出してます。分配金についても口数で計算されます。

 このため【投資信託では獲得した口数こそ最も大切で】簡単に売ってしまうと予想を超える損失になります。新たな資金が出来た場合のみ新たな商品を買うことが賢明といえます。これにより口数は必ず増えます。

 私が経済の教科書としているのは毎年1月末に発行される中前忠著「日米経済の現状と見通し」です。氏の見方は比較的、悲観的に感じますが、経済展望は悲観的であるほうが正しいといえるでしょう。予想より良くなればそれはそれで良いことだからです。

 経済の見方ほど世界を把握することが難しいことはありません。それはいろいろの情報が溢れているからです。最近では中国、インド、ブラジル、ロシアなどいわゆる新興国=BRICsが好調とされてます。BRICsはBRICSと表わし、最後のSはスペインを意味する表記もあります。新興国が好調というのは概して金融機関です。これは商品を顧客に販売する都合があるからと考えられます。

 私の考えでは、見かけ上、いくら新興国が好調といえども、先進国が全体的に悪い中で、これらの途上国が好調さを保つのは不可能だと思わざるをえません。それは、どの新興国も米国や日本との輸出入により成り立ってるからです。特に米国が悪ければ、時間差があっても、途上国経済の悪化は避けられず、最終的には先進国の2倍くらい悪くなるのではないでしょうか。

 実は本日、三菱UFJ投信主催の講演を拝聴しました。商品を売る立場ですから尤もなことですが、少々見通しが楽観的ではないかと感想を持ちました。

 それはOECD=Organization for Economic Cooperation and Development(経済協力開発機構)の景気先行指数に今年の春以降、指数の改善がみられ、先進国、新興国ともに景気回復を期待させる状況にあるというのです。特に米国では企業の景気が拡大していたり、住宅価格の底打ち感から上昇の動き、雇用悪化に歯止めの兆候が見られることなどを理由とされてます。また、6月頃よりドル高・円安に向かうと予想されました。そうなれば嬉しいことです。

 しかし、私の見通しはもう少し悲観的です。特に日本では雇用情勢が依然として厳しい現実です。回復の糸口が見られません。また、TOPIX(東証株価指数)は2003年3月31日1000ポイントでスタートし、リーマンショックによる2008年10月6日に終値で1000ポイントを切った後は一度も1000ポイントを回復してません。本日は907ポイントとかなり下落してます。このような数値を見る限り、世界経済の先行きはまだまだ不透明に変わりないでしょう。暫くは楽観的な見方が立て難くなってます。世界経済の蕾が開花するまで今しばらく辛抱しましょう。 

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2010年1月25日 (月)

中国語でお手ができるようになった愛犬「コロ」

Dscf0213  次女Marie Persimmon Marshが名付け親である柴犬「コロ」がブログに登場するのは暫くぶりです。4才のオス。日々、愛犬として十分に私に安らぎを与えてくれます。

 コロの一日の生活は私が朝、物置から出してやりることに始まり、その後は一日中、裏庭で放し飼いなので運動機能は高いと思います。

 Marie Persimmon Marshが中高時代、陸上競技のハードルを専門にしていたからでしょうか、走りながら飛び跳ねることは名付け親に似たのかもしれません。不思議なことです。

 何かうれしい時は、裏庭を何往復も行ったり来たり猛スピードで走り、犬走りが切れるところは2メートルほどジャンプし幅跳びして走り続けます。飼い主である私が紐をつけての散歩ではこの速さは不可能です。

 このため、「コロ」にとって紐をつけての月に2~3回の散歩は運動のためでなく気晴らしだけです。写真は表の庭で桜の木につないだものですが、元気がよいので、鎖が外れてしまうことがあり、最近では鎖につなぎません。

 裏庭にいても我が家にお客さんが来ると吠えて知らせますが、お客さんと私が話をすると吠える必要がないと悟ります。日々、裏庭では首輪をしてません。首輪をしてないほうが本来、自然で健康的に感じます。

 ところで、私と「コロ」はあることでライバルなのです。それは語学です。どうしたことか高校時代から好きな科目であった英語は今でもJapan Times Weeklyを中心に一日1回、英文に触れるようにしています。現在話題になってること、日本であまり報道されてない海外の出来事も興味があります。しかし、いつになっても脳が英語についていけないものです。覚えても覚えても新たな単語を忘れます。

 私は単語の覚え方は経済の収支に似てる気がしてなりません。つまり、忘れる単語数より覚える単語数を多くすれば脳には次第に蓄積されるのではないでしょうか。お金は使ってもそれより収入が多ければ、生活が安定することと類似性があるようです。こんなことを言っても実際には柔軟性に乏しい頭はなかなか新単語を受け入れてくれません。

 一方、愛犬コロとレース鳩に対して私は日本語をあまり使いません。レース鳩は天高く飛んで次第に低くなってきたら、House ! House !を連発します。あるいはHey ! Hey !です。これを聞いた鳩たちは餌をもらえることを覚えました。申し訳ないことですが、近所の方々はこの奇妙な合図に最近は慣れたようです。

 本題ですが、愛犬「コロ」は、今ではお座りが中国語で完全にできます。いつでも必ず座ります。動物にとって、日本語が必ずしも分かりやすいとは言えないかもしれません。中国語は声の上がり下がりや音も強いので、繰返すと比較的認識しやすいのでしょうか。

 私はお座りを「清坐」(チンツオ)と言ってます。正式には座ってくださいと丁寧な表現です。そして、最近やっとのことでお手も出来るようになりました。これは「握手」(ウォショウ)です。もちろん日本語の「お手」とニュアンスが異なるでしょうが、それでもウォショウというと手を出し私の手と握手します。出来た時はしっかり褒めてやります。このため、お座りといっても座りませんし、お手といっても手を出しません。私の言葉を理解してくれる愛犬「コロ」やレース鳩たちは一人暮らしの私と言葉を介して交流してます。

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2010年1月23日 (土)

日照時間が30分延びてる今日この頃

 北極星方向から見て反時計回りに自転し、反時計回りに公転している地球は現在、日本では大寒の真っ最中です。本日の太陽黄経は303°、270°であった冬至から1ケ月以上経過し、日の出時刻はほとんど変化しなくても、日の入時刻は約30分延びてます。群馬・高崎市の本日の日の出は6時51分、日の入は17時です。

 植物や動物の生育には日照時間が大きく影響するようです。寒いながらも太陽の輝きは生命に息吹を与えるのでしょう。庭にある植物たちはいち早く日照時間の伸びを感知し、花梅を中心につぼみは日に日に大きくなってます。

 写真は西洋シャクナゲです。花は直径が10センチほどになり満開になると葉はほとんど隠れてしまいます。今年はつぼみが100個以上つき、どんな咲き方になるか今から楽しみです。開花したらブログを通してご覧いただけます。お近くの方は見に来てください。

 一方、レース鳩を飼育してるので、こちらも最近イキイキしてきました。朝、舎外運動させると、すぐいなくなります。飼い主には想像つかないところまで遠征してるようで、1時間後に鳩舎上空に舞い戻ります。なぜ決まった時刻に戻るのでしょう。もう帰るかなと空を見上げると天高く気持ちよさそうに飛んでいます。一方、鳩もすでに恋人を探す気配が出てきました。

 植物や動物は大寒にあっても日照時間の伸びを感知し、春の準備を着々と進めているのです。自然界は日に日に季節が移り変わっています。

 1月1日午前0時(除夜の鐘)に南中した全天一の明るさを誇るシリウス(Sirius)も、現在、午前0時には真南から23度近く西に輝くようになり、地球がかなり公転したことが分かります。

 午前0時に南の空を見ることはとても楽しいことです。それは太陽・地球・南に位置する星座が直線に並び、季節とともに星座と1年ぶりに出会い、これによっても私たちの地球が自転も公転も反時計回りに動いてることが分かるからです。

 ところで、2年ほど前、隣のTさんから頂いた1本の君子蘭(Kaffir lily)は7つの植木鉢に増えました。それぞれ根元に子供が生まれるので、花が終わったら株分けします。この調子で数年したら「ねずみ算」のように増えるでしょう。

 もしかしたら、私の家は君子蘭でいっぱいになるかもしれません。原産地はアフリカですから、今の時季、暖かい場所で水分補給をすれば、どんどん咲きます。

 花の咲かない我が人生とは対照的で、とても幸せそうな雰囲気を醸し出し夢のある花です。今年こそ私も君子蘭の開花にあやかりたいものです。

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2010年1月20日 (水)

福島県・白河~群馬県・高崎間の鳩レースに向けて

P1030333 【鳩舎の窓が青いのは蚊の侵入を防ぐ網を施してあります。】

 昨年10月より「大間々」高台をはじめ「黒い峯遺跡」など個人訓練を6回重ねましたが、その後、連合会主催による足尾町50キロ、日光霧降高原80キロ、塩谷100キロ訓練を終えたレース鳩たちは今では換羽もすっかり仕上がり、レース鳩として逞しさが身に付いてきました。一年のうちで今が最も美しい羽を誇ってます。

 飼い主の責任を示す住所環については、今まで嵌めてた仮のものを外し、これからはチップに貼ったシールがその役目を果たします。本日は全鳩を捕まえ放鳩籠に入れ、1羽1羽確認しながらチップを脚に嵌めました。

 チップとは鳩の足に装着する小さな器具で、センサーが内蔵されてます。チップを装着した鳩が遠方から帰還し、鳩舎の入舎口を通過すると自然に記録器が反応し、その到着時刻を記録します。チップはほとんど目方がなく、鳩の負担になりません。

 このため、レースにおいて飼い主は帰還した鳩を捕まえ、慌ててゴム輪を抜く必要がなくなり、鳩舎の外で鳩の帰りを今か今かと見ているだけでよくなりました。

 鳩レースにおいても、コンピューターに頼り、趣味といえども、とても科学的で便利です。これはレース後の審査においても、以前とは雲泥の差で早く結果が出るようになりました。

 これは装着前のチップです。金色のシールは私の名前や電話番号です。これを足に付け谷越え山越え、北海道からは津軽海峡を飛び越えて古巣に戻り、鳩舎に入るときセンサーが反応し帰還した時刻が記録されます。例えば、札幌を朝6時に飛び立てば、群馬高崎には午後4時前後に到着します。

 鳩レースは「距離÷時間=速度」の計算で分速により序列が決まります。距離は予め資格を持った審査員により計測されてます。GPSにより鳩舎位置と放鳩位置が北緯・東経により確定すれば、後は公式(球面三角法)により数値が出ます。

 例えば札幌駅の改札口から皆さんの家の玄関までの距離もメートルまで細かく計算できます。ただ、地球が丸いので、厳密には直線でなく、弧を描いた最短距離となります。また、山の高さや谷の深さなどは無視し、あくまで平野として計算されます。

 ですから、実際に鳩が飛ぶのは計算上の距離より長い距離を飛んでると考えられます。それは、猛禽など危険を回避するためや、視界の開けた天気の良い場所を選んだり、高い山を迂回して来るので、計算された距離よりずっと長い距離を飛んでるでしょう。可能な限り直線の近くを飛ぶと計算上は分速が上がります。方向判定能力抜群なレース鳩は無駄なく鳩舎へまっしぐらに飛ぶと考えらます。

 これは当舎で次の福島県白河140キロレースにスタンバイしてる鳩の一部です。嵐の前の静けさのごとく上位入賞を密かに狙ってるように感じるのは私だけでないでしょう。

 ところで、今の時季とても寒いです。特に日の出前3時頃から6時頃にかけては窓を開けたままでは室内温度がかなり下がり、0℃以下になるでしょう。これでは鳩舎内は冷え冷えです。

 このため、窓はすべて外気から遮断できる構造になりました。飛翔中は寒くても心配ありませんが、じっとしてる深夜から明け方のレース鳩にとって厳寒は予想以上に身にしみ、エネルギーが無駄に消費されると考えられます。 

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2010年1月18日 (月)

長引く風邪により発想力が鈍ってます。

 文章表現力に乏しく、しかも、発想力に欠ける私がブログを更新することは、実は並大抵なことではありません。たまたま風邪が長引き、それにより脳も活性化されず、無から有を生み出す能力はあまりないようです。

 38.2度も熱があったので1週間も風呂に入ってませんでした。本日は暫くぶりに吉井町ドリームセンターへ行ってきました。ここは珍しく200円で入浴でき、距離は少し離れていても、車庫に入ったままのアウディーTTクワトロ黄色のエンジンを動かしてやらないと良くないので、このためもあって行きました。ゴールド免許の誇りを胸にスピードは控えめにそれでも豪快に走らせました。

 このため、知ってる所であってもナビで案内させますと、女性の声が身近に聞こえ、あたかも二人で乗ってる錯覚に陥り至福の境地です。何だか私の血液循環が不思議にも活性化される気がします。

 ナビは英語版や関西弁にもなるのですが、どれにしても女性の声が私には心身に対し素晴らしい効果があるようです。機械であるのに寂しさがなくなるのですから、いい時代です。この世に女性がいなければ私にとってこの世は闇であることが実感できます。

 もうすぐ「豆まき」の季節。今年は「福は内」を重大な意味を持って行いたいです。人間は男性と女性に分かれ、ほぼ同数であることは生物学的によくできていると思います。しかし、片寄っていたら大変なことでしょう。ましてや男性が多くて、女性が少なかったら、命を懸けた戦いでしょう。一方、女性が溢れ、男性が少なかったら夢の世界になります。

 話題はまるっきり変わり、本日はこれから姉の姑の通夜に行きます。94才でした。近所に住んでいたため私の二人の娘をずっと看ていただきました。このことから、十分に感謝の意を伝えたいと思います。

  今年の冬は本格的に寒いので私も35年ぶりに発熱したほどですから、お年寄りにとっては、この寒さはさぞかし身に応えると思われます。私たちは生物の一員ですから、適温維持がとても大切です。常に適温に調整できるように生活することが大切と考えられます。また、湿度が低いので喉が乾燥しないことです。水分補給に心掛けたいものです。冬来りなば春遠からじ。  

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2010年1月14日 (木)

寒さに震える日本列島・・・35年ぶりに発熱

 1週間前、群馬町の日帰り温泉に入り、その晩、用事があって外出したことが原因と思われます。風邪をひいてしまいました。それ以来、気管がおかしくなり就寝中、喉も痛くてゴッホンゴッホンです。

 笑わないでください。今の時季、夏用の掛け布団を使ってたことも原因です。軽くてよかったのですが、早速、冬用に換えました。

 それにしても、ここ数日は私たちが子供のころ体験したような本格的な冬将軍の到来です。「序曲1812年」でお馴染みのナポレオン軍もロシアでは大寒波で撤退を余儀なくされたそうですが、ナポレオンが体験したかの如く、群馬においても北西の強風や気温の下がり方は最近では経験しないものです。

 私の住む高崎市は関東平野の最も奥に位置し、表日本に属するので、今回も雪こそ降りませんが、西高東低の気圧配置では冷たい空っ風が一日中吹き捲り、地元・上毛カルタにも「雷と空風、義理人情」と詠まれ、群馬県の自然の厳しさ、及びそれとは対照的な人と人との温かな絆を詠っています。

 3日前、かかりつけの医師に診てもらい、薬の処方をしていただきましたが、いつまで経っても回復しないので、今日の午後、再度、医院に伺い、試しに体温を計測したら37.8分です。どうもおかしいと思いました。熱が出たのは実に35年ぶり。平素、アルコール消毒をしているので、心とは対照的に身体が温かく維持され、熱が出なかったのではないかと勝手に想像してます。

 熱があるので、医師から念のため新型インフルエンザ(swine flu)の検査を勧められたので応じました。結果はすぐに出て、運よく(-)でした。心の奥でもしやもしやと心配してましたが、そうでないと判明し、何だか元気が出て、他の患者さんもいないので医師としばらく談笑してしまいました。

 私は糖尿を避けるために果物をあまり食べない主義だったのですが、かかりつけの医師はみかん類やぶとうにはビタミンCやポリフェノールが含まれ、風邪には良いといわれました。

 早速、スーパーに行ってポンカンとぶとうを購入しました。しかし、それほど食べられるものではなく、結局、ポンカン1個を食べました。私にとって平素の食品と異なりましたが、しばらくぶりに房の皮ごと食べた愛媛産ポンカンは柔らかく美味しいものですね。

 医師は気管が楽になるための胸の貼り薬を出してくれましたので、早速今夜から貼って寝ます。

 風邪引いても一人暮らしは心細く、人に頼れません。次女Marie Persimmon Marshが来てくれましたが、私が寝ていたので少し経ってから帰りました。彼女は高校時代のハードルの仲間と伊勢崎で10年ぶりに再会するとのことで楽しそうです。学校が異なっても、県内の同じ陸上競技の仲間と親しくしていることはとても良いことだと感心しました。

  娘たちが身体の具合が悪いと父親としては心配ですが、私が風邪をひいたのは不幸中の幸いと思いました。今夜も小寒の夜を温かくして過ごします。

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2010年1月12日 (火)

「自分の型」を持ち現役を続ける魁皇関に学ぶ

 大関・魁皇が登場すると会場いっぱいに「魁皇コール」が起る。特に九州場所では一段と大きい。彼が福岡県出身ということがあっても、常に気迫満点の相撲に徹し、右上手を取れば絶対の自信があること、同時に、彼の土俵マナーに好感がもて、これに多くのファンが惹きつけられてると思います。テレビ観戦を通して魁皇関の勝利を自分のことのように喜ぶ人がたくさん見受けられます。

 彼の入門は元横綱・貴乃花や元横綱・曙と同期。幕内での最初の取り組みは現在NHK相撲解説者の舞の海さん。この時は魁皇が負けました。しかし、2日目の琴椿戦から勝利の蓄積が始まり、16年半かけ幕内通算勝ち星808となり、元横綱・千代の富士の記録を超え単独トップになりました。

 ところで、魁皇は幕内在位も今場所が歴代1位の99場所目。次の春場所では100場所目の大台に達します。幕内在位数とともに勝ち星はどこまで伸びるでしょう。私としては可能な限り、この記録を伸ばし、それが若い力士にとって大きな目標となること、一般の方々にとっても、諦めず現役を続ける姿は素晴らしい手本となるでしょう。

 しかし、彼の大記録達成には満身創痍の現実があり、体の手入れこそは稽古同様、大記録達成の礎になってると思われます。

 これを知った私は相撲に限らず、何事も用意周到、事前の手入れこそが本番での実力発揮につながると思いました。拙いソプラノサックス演奏では練習前に行う調整があります。穴を塞ぐタンポから空気が漏れないよう小さなドライバーでネジを締めたり弛めたりします。この調整が上手くいけば本番で目指した音色に近づけるものです。

 ところで、何の職業でも、人は必ず現役を退く日を迎えます。それは定められた年齢に達したり、万やむをえず、早い退職です。

 しかし、「現役ほど魅力ある言葉はありません。」例えば、ご高齢の日野原先生のように現役医師として、医療現場で活躍されてる方もおり、人間、生涯を貫く仕事があることほど尊いことはないと思います。

 また、不況の折、仕事に就けない方も多くおります。幸い私の娘たちはどちらも現役です。長女は2人の子供を育てながら仕事との両立を果たし、三菱自動車販売店に勤務してます。車にすごく興味関心がある仕事内容も「自分の型」といえるでしょう。次女は学生時代のアルバイトにより己の適正を知り、その経験がそのままウェディングプランナーの職業につながりました。やはり「自分の型」といえそうです。

 私は2人の娘に対し、今後も精神的バックアップを続け、苦労があっても、現役を続けることこそ社会が良く見えること。自身の内面が充実すること、生活基盤である経済安定につながることなど今後も諭していくつもりです。2人とも頑張れると思います。

 大関・魁皇は社会で働く多くの現役の方々への鏡となります。大相撲は勝ち負けが明確であり、大関の地位維持する過酷な中にあっても、右上手、とったりなど「自分の型」を持つ取組みは人々に勇気と夢を与えるでしょう。

 ところで、私が唯一現役として勝負かけてることは鳩レースです。日本最北の地から、いかに早く帰還させるかを日夜研磨し、常識を覆す鳩舎環境の研究、常識を覆す持寄り当日の管理、マンネリ化から脱却した健康な雛の育て方です。更に訓練については、効果的な距離とタイミングの実践、これらに対し私は現役を貫く考えです。

 37才の魁皇関が808勝の新記録を達成できたのは「横綱にならなかったこと」、「目の前の一戦一戦に集中」したからだと思います。

 一場所で15人の敵と戦う力士は苛酷な世界です。私は魁皇関の金字塔を手本に英語のボキャブラリーにも挑戦を続けます。

 「人生で尊いことは現役であること」を魁皇関から学びます。 

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2010年1月 8日 (金)

2011年・内モンゴルでは2月3日が新年

 私たち日本人は何のためらいもなく、現在の暦を当たり前に使い生活してます。長いこと使用されてきた月の満ち欠けによる太陽太陰暦を廃止し、明治6年から太陽暦を採用したのです。これは文明開化の波に乗るため、きっと欧米に合わたのでしょう。特に開国する折、各国との条約締結で日付を合わせる必要に迫られたとも考えられます。

 もし、江戸時代のように現在でも太陽太陰暦であったとすれば、すべての方々の誕生日は現在と異なります。皆さんの生年月日は1か月前後早く生まれたことになり、1月生まれの人は生年が1年前になります。運悪く(?)仏滅に生まれた方は毎年誕生日が仏滅になってしまったところです。

 というのは、旧暦(太陽太陰暦)では1月と7月が先勝で始まり、2月と8月が友引から、3月と9月が先負から、4月と10月が仏滅から、5月と11月が大安から、6月と12月が赤口で始まり、順番は先勝、友引、先負、仏滅、大安、赤口と続くからです。このため、同じ月日の六曜は毎年同じです。

 不思議なことですが、国によっては未だ太陽太陰暦で生活している国や地方があるので、どちらがいいとは一概には言えません。

 三日月が出たら今日は三日と分かったり、満月が出れば15日になったり、「いざよいの月」が出れば16日であったりとは、風流ではありませんか。また、中秋の名月は必ず仏滅であり、ご先祖様を祀るにも気持ちがしっくりするでしょう。桃の節句(ひな祭り)は必ず大安であリ、女児の成長を喜び、実際に桃の花が咲く時季です。もちろん現在の3月3日はまだ寒くて桃は咲きません。

 太陽太陰暦の最大の利点は1月1日を初春とし、梅も咲き始め、季節とぴったり一致します。私たちが使ってる太陽暦ではこれから真冬が来るのに、年賀状に初春と書く不都合が起こっています。小さい頃からの習慣で年賀状はこう書くものだと疑問を感じない人もいるようです。

 二枚の写真とも、内モンゴルで撮ったものです。私の鳩がはぐれてここまで飛んで行ってしまい、連絡をいただき一人で会いに行ったのです。

 後方の円いテントはパオ(中国語)又はゲル(モンゴル語)と言い、季節により羊など動物と移動する家屋です。天井に円い穴が開いており、星や月の光が差し込みます。内陸で海抜が高いからでしょう、星座は手が届くかの如くに煌めいています。天体の動きが生活と密着してることが納得できます。

 このためか、内モンゴル内では現在でも太陽太陰暦が使用され、本日1月8日は昨年の11月24日です。このため、新年はまだだいぶ先です。2010年内モンゴルの1月1日は日本の2月14日バレンタインデーになります。2011年は2月3日の節分が元日です。

 ところで、週に1回、夕食で伺ってる高崎駅前「どんどん」には内モンゴルからの女子学生がアルバイトとして3人おられます。私は彼女たちに尋ねましたら、私の予想してた通り、内モンゴルはまだ新年でなく、2010年のお正月は日本の2月14日であると話されました。

 内モンゴルで現在も依然として使用されてる太陽太陰暦を私たちは旧暦と言ってしまいがちですが、彼女たちにすれば決して旧暦でなく、現代の暦であると認識を新たにしました。

 このため、私の予想がぴったり当たり、この日のお酒は格別美味しかったです。もちろん大好きな「吉乃川」と「貴娘」をいただき、日本はお正月ですから私はすっかりお屠蘇気分になりました。

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2010年1月 6日 (水)

富士山の見える大間々の高台を個人訓練

 画像を拡大しますと遠くに富士の白銀が見える高台です。渡良瀬渓谷鉄道で有名な大間々から4輪駆動で山道を登り、標高300メートル程の見晴らしの良い秘密の場所です。ここでの個人訓練はかれこれ30回ほどに上ります。

 レース鳩を北海道や東北地方から放すと方向判定能力のみにより、多くの山々を飛び越え、最後は栃木県から群馬県上空に差し掛かり、ついに関東平野が眼前に広がります。

 レース鳩にとって、ここから有視界飛行となり、目的地である高崎市のPersimmon Marsh Loftへ最後のスピードを上げる25K地点です。

 一方、何千羽というレースでは放鳩後、暫く集団で飛んでいると推測されても、次第に他鳩舎の鳩と別れなければなりません。残念にも大集団に引っ張られることもあるでしょう。これを揉まれると表現します。

 つまり、この地点は多くの鳩たちの分岐点で、今まで一緒に飛んできた他鳩舎の鳩たちと別れ、最後に意志を強く持ち孤独な飛翔が強いられ、自鳩舎目指し、関東平野をまっしぐらに飛ぶことになります。

 このため、レースで勝利するには最後は直線で飛んでほしいものです。

 今朝、家を6時15分に出発。現地到着は7時30分。到着時は穏やかであったが、急に赤城颪の冷たい北風が強く吹き出し、辺りの樹木も唸り心配になりました。しばらく様子を見て一時的に風が収まった瞬間、今だ!とばかり、60羽を一斉に放しました。7時50分です。

 案の定、上空は冷たい強風が吹いてるようで、地上すれすれに飛んでます。それでも次第に高度を上げ、風があるにしては、かなりの高度となり、山より推定200メートルの高さを集団で目的地方向に向かい始めました。飛んでる高さは平野では地上から300~350メートル程かもしれません。予想以上に高く上がりました。レース鳩は高く上がれば上がるほど方向判定が楽になるでしょう。

 ついに、視界から消え、私は放鳩籠を車に積み帰路に着きました。

 レースにおいては他鳩舎の鳩より高い高度を飛翔する習慣をつけさせたいものです。そのためには平野で訓練放鳩するより、海抜の高い地点からの訓練が効果的と思っています。

 しかし、この時、鳩の安全のためには放鳩地点の周囲に高いところがないことです。低い地点からの放鳩では上から猛禽類に攻撃される可能性があるからです。ここ大間々の高台では今まで一度も猛禽の出現がありませんでした。

 次回の連合会訓練は1月10日、日光霧降高原80キロです。本日の訓練は結果的に私より全鳩が早く帰還し、方向判定能力を刺激する調整ができました。

 ところで、そろそろレースが始まるので、鳩舎内の環境を変えることはよくありません。しかし、最近、選手鳩の窓を開け閉めできるようにしました。すべて閉めると真っ暗です。開けたままですと、冬期の夜間は室内が寒くなり、じっとしてる鳩の身体は冷えるでしょう。また、日中も落ち着いてます。舎内環境は今までよりいいかもしれません。

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2010年1月 4日 (月)

修復すべき日米協調の乱れ

 今年は日米安保条約改定50周年という歴史的な年です。新たな年を迎えても日本を取り巻く軍事情勢は予断を許さない現実にあるといえます。

 結局、普天間飛行場の移転問題は新政権による着地点が定まらないまま年を越しました。特に、この問題における日本政府の決断のあまりの遅さに米国政府はしびれを切らしていると伝えられます。

 「いつになるのか、どこになるのか見当がつかない」と認識した米国は、現実の厳しい軍事情勢を鑑み、1月10日から普天間飛行場の滑走路の改修を決断したと報じられてます。

 一刻の猶予も許さない東アジアの軍事情勢にあって、のんびりと行う代替施設の建設を待てないのです。極東の厳しい軍事情勢を認識する米国とは異なり、わが国を取り巻く脅威について新政権の認識は甘過ぎるのかもしれません。

 沖縄県に駐留する海兵隊によると、2014年の普天間基地返還を見越して改修工事を先送りにしてきたが、代替施設の建設が予期したよりずっと遅くなったことに「これ以上、待てない」という説明らしい。改修工事実施は米国の強い反発の表れと考えられます。

 この改修工事の意味するところは、定期的な保守整備としながらも、【普天間の固定化を示唆する動き】と受け取ることもできます。

 これから行われる市長選・知事選で移転問題はますます先送りになることを米国は予知してるのでしょう。米国政府にとって市長選、知事選など、もう眼中にないのです。注視すべきは危険極まりない極東アジアの軍事的脅威なのです。

 ところで、日本を射程内とする各種の中距離ミサイルの脅威に晒されてることは、国民の目に見えなくとも、これが現実である以上、新政権は社民党を説得し、昨年末までに解決すべきであったと思う。子々孫々の平和のため、国家の安全保障には譲ってはならないものがある筈です。

 それにしても、新たな移転先を選ぶと言っても、5月までの新提案とは如何なるものでしょうか。【抑止力の観点から基地の位置は最重要】と考える米政府の反発は収まるでしょうか。 

 まずは、日米首脳同士が会えない現況を早急に元に戻すべきと思う。

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2010年1月 1日 (金)

1月1日午前0時にシリウスが南中する

3527  皆様、明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願い申し上げます。写真は今朝のレース鳩による舎外運動です。1時間の遠征後、当舎上空へ飛来してきました。

 本日は1年の始まりの日です。1月1日の天文学的意味については一般的に意味がないとされてます。しかし、カテゴリー「暦」で書きましたように、私は1月1日について天文学上で大きな意味を見出しています。

 地球が太陽の周りを回る公転にも1年のスタートラインがあるのです。それは除夜の鐘が鳴ってるとき真南を見れば分かります。夜間、全天で最も明るい恒星「シリウス」が南中しています。言いかえれば、シリウスと太陽を結ぶ直線上に地球が差し掛かるとき1月1日午前0時です。

 1年の長さは、つまり地球が太陽の回りを1周する時間は365日5時間48分46秒で、閏年を設けて季節に狂いが起こらぬよう調整してます。それは400年に97回、閏年を設定してます。

 これにより、多少の誤差があっても、日本中、1月1日午前0時にシリウスがほぼ南中します。年によってほんの少し異なっても、特に大阪市から福井市にかけては1月1日午前0時に「シリウス」が南中します。この地帯は経度としてほぼ日本の中央に位置することから、日本のどの地点から見ても除夜の鐘が響くときシリウスはほぼ真南に輝いてます。閏年の関係から南中する場所は毎年ほんの少しずつ東に変わります。しかし、閏年の調整により元に戻ります。

 たまたま今年の1月1日午前0時は満月でしたから太陽、地球、月、シリウスがほぼ直線上に並んだ珍しい1年のスタートになりました。しかも、元日から月食となったことも稀なことです。公転上では今夜から月が地球より前に進み、1月15日から地球が月を追い抜きます。

2561   これは我が家の3階から撮影した今年の「初日の出」です。幸先よく群馬南部は良く晴れ、チャンスとばかりその瞬間をデジカメでクリックしました。

 私には今年こそ「一人暮らし解消」という目標があります。また、ブログの更新はもとより、レース鳩の成績向上、私自身、積極的に運動します。何事も鍛錬には環境を整えることが必要と感じてます。

 本年が皆様にとりまして、ご健康で飛躍の年となり世界が平和であること。そして経済が好調に向うことを大いに祈念しております。

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