富士山の見える大間々の高台を個人訓練
画像を拡大しますと遠くに富士の白銀が見える高台です。渡良瀬渓谷鉄道で有名な大間々から4輪駆動で山道を登り、標高300メートル程の見晴らしの良い秘密の場所です。ここでの個人訓練はかれこれ30回ほどに上ります。
レース鳩を北海道や東北地方から放すと方向判定能力のみにより、多くの山々を飛び越え、最後は栃木県から群馬県上空に差し掛かり、ついに関東平野が眼前に広がります。
レース鳩にとって、ここから有視界飛行となり、目的地である高崎市のPersimmon Marsh Loftへ最後のスピードを上げる25K地点です。
一方、何千羽というレースでは放鳩後、暫く集団で飛んでいると推測されても、次第に他鳩舎の鳩と別れなければなりません。残念にも大集団に引っ張られることもあるでしょう。これを揉まれると表現します。
つまり、この地点は多くの鳩たちの分岐点で、今まで一緒に飛んできた他鳩舎の鳩たちと別れ、最後に意志を強く持ち孤独な飛翔が強いられ、自鳩舎目指し、関東平野をまっしぐらに飛ぶことになります。
このため、レースで勝利するには最後は直線で飛んでほしいものです。
今朝、家を6時15分に出発。現地到着は7時30分。到着時は穏やかであったが、急に赤城颪の冷たい北風が強く吹き出し、辺りの樹木も唸り心配になりました。しばらく様子を見て一時的に風が収まった瞬間、今だ!とばかり、60羽を一斉に放しました。7時50分です。
案の定、上空は冷たい強風が吹いてるようで、地上すれすれに飛んでます。それでも次第に高度を上げ、風があるにしては、かなりの高度となり、山より推定200メートルの高さを集団で目的地方向に向かい始めました。飛んでる高さは平野では地上から300~350メートル程かもしれません。予想以上に高く上がりました。レース鳩は高く上がれば上がるほど方向判定が楽になるでしょう。
ついに、視界から消え、私は放鳩籠を車に積み帰路に着きました。
レースにおいては他鳩舎の鳩より高い高度を飛翔する習慣をつけさせたいものです。そのためには平野で訓練放鳩するより、海抜の高い地点からの訓練が効果的と思っています。
しかし、この時、鳩の安全のためには放鳩地点の周囲に高いところがないことです。低い地点からの放鳩では上から猛禽類に攻撃される可能性があるからです。ここ大間々の高台では今まで一度も猛禽の出現がありませんでした。
次回の連合会訓練は1月10日、日光霧降高原80キロです。本日の訓練は結果的に私より全鳩が早く帰還し、方向判定能力を刺激する調整ができました。
ところで、そろそろレースが始まるので、鳩舎内の環境を変えることはよくありません。しかし、最近、選手鳩の窓を開け閉めできるようにしました。すべて閉めると真っ暗です。開けたままですと、冬期の夜間は室内が寒くなり、じっとしてる鳩の身体は冷えるでしょう。また、日中も落ち着いてます。舎内環境は今までよりいいかもしれません。
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