北極と南極で同時に太陽が見える春分の日
今日は春分の日です。日本では春彼岸の中日で先祖を供養します。また、イランを中心とした中央アジアからアフリカにかけての国々では今日が元日といわれます。今頃、家族や親戚、友人と新年を祝っていることでしょう。これらの国々では今日から春としてるようです。
前回のブログでも触れましたが、春分の日の今日は天文学上で意味深い瞬間があります。それはグリニッチ天文台の3月20日17時32分、つまり、日本時間3月21日午前2時32分の一瞬です。
地球は秒速約30キロのスピードで公転軌道上を進んでおり、春分点は太陽の中心点がこの時刻に赤道の真上を瞬間的に通過します。
春分の日と秋分の日に北極点と南極点で太陽は同時に水平線や地平線に半分ずつ顔を出しますが、太陽の動く方向は反対です。北極での動きは東→南→西→北ですが、南極では私たち日本人には神秘的と思える西→南→東→北と地平線すれすれに逆の方向に進みます。
春分の日を過ぎると北極点では次第に夜がなくなり半年間は昼間が続き、一方の南極点では次第に暗くなり、夜のみという日々が半年間続きます。
また、春分の日など二十四節季に関係なく、一年を通じて北極点で見える星座は南極点では見えません。また、南極点で見える星座も北極点では見えません。ただ、どちらもオリオン座の半分は見えるはずです。これはオリオン座の3つ星が赤道の真上に位置してるからです。全天で最も明るいシリウスは南極では見えても北極では永遠に見えません。
赤道the equator(北緯0°)から北回帰線the Tropic of Cancer(北緯23°26′)までに位置する国々は、これからの半年間、正午前後に太陽は殆ど頭上にあり、外に立つと自分の影ができません。影は自分で踏んでます。
また、本日は地球上のどの国から見ても、太陽はほぼ真東から上り、ほぼ真西に沈みます。
なお、春分の日が3月21日になるか3月20になるかについては、すべて前述の春分点の瞬間の日付になります。ですから外国と日本では日付が異なる場合があります。
日本では2025年までは、閏年(オリンピックの年)とその翌年が20日となり、他は21日になります。つまり2年連続して同じ日となり、それが交互に繰り返されます。これは1年が365.2422日と半端な日数のためです。82年後の2092年の春分の日は珍しく3月19日と計算されてます。ぜひ、長生きして確認しましょう。
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