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2010年6月11日 (金)

高校時代に挑戦した130K自転車旅行の思い出

Photo 【写真は昨年晩秋利根川べりでSamuel Toddさん(右)と小生】

 私の高校時代はずいぶん昔。3年間、勉強より吹奏楽部の練習に明け暮れ、私はテナーサックスを担当しました。日曜日も練習。ある日曜と月曜の連休では、顧問が日曜の午前中のみを練習にし、翌日を休みにしてくれました。その顧問と当時生徒であった私が後に、高崎高校吹奏楽部とライバル校である前橋高校吹奏楽部の顧問同士になるとは当時夢にも考えられなかったことです。

 当時生徒であった私たちは連休二日目の月曜に珍しく練習がなく時間を持て余し、先輩の三年生3人と二年の私たち2人の合計5人で相談。壮大な自転車旅行を計画したのです。

 練習をサボって出かけるのは気が引けるので練習はすべてこなし、連休の一日半は顧問からおとがめなし。今のようにコンビニはなく一旦帰宅し母におにぎりを作ってもらい、再び学校集合。午後3時に遠出の自転車旅行に出発したのです。当時はスポーツ車でなく普通の自転車。

 目的地は群馬県中心部を大きく周遊するコース。1日目は高崎~渋川~中の条~八ッ場ダム建設予定地~長野原で泊。

 2日目は長野原~大津~(凄い登り・推定標高差500メートル)~鎌原村~峰の茶屋(浅間山登山口)~軽井沢~旧碓氷峠~松井田~安中~高崎を周遊する推定130キロのコースです。

 学校午後3時の出発が遅過ぎることは分かっていましたが、顧問指導による練習をすべてこなし、家で夕食のおにぎりを作ってもらうため仕方ありませんでした。いよいよ出発。

 群馬町を経由し日本の真ん中といわれる渋川市から吾妻川を渡ると左に折れ、一路草津方面へ。ここからJR吾妻線沿いに次第に登りになり、自転車では少しの登りもきついもの。それでも自転車通学していた17才の足腰です。

 次第に薄暗くなり、八ッ場ダム建設予定地ではもうクタクタ。5人は吾妻線わきで夕食にしました。周囲はもう真っ暗。

 このとき程、おむすびのエネルギーを感じたことはありません。5人ともウソのように元気を取り戻し、その後のペダルに重さを感じないのです。しかし、進めば進むほど勾配がきつくなり、電灯のつく自転車は2人だけだったので、先頭と最後尾が電気をつけ、中の3人は無灯火。当時の山道は車もほとんど通らず、5人の自転車のみ暗闇の中を黙々と前進しました。

 8時半頃、前方に町の灯りらしきものが見えてきたときの感動は今でも忘れません。とうとう長野原駅に着きました。到着時刻午後9時は、もうクタクタ。

 駅の待合室は誰一人客がいない時刻。私たち5人は疲労困憊でそれぞれ椅子に寝そべっていましたら、何事かと心配して駅長が近付いてきました。「6時間かかって自転車で高崎から来ました。」「どこかに安い宿泊所はありますか」と訊きましたら、駅長が近くの安宿を紹介してくれ、すぐに予約してくれました。駅長にお礼を言い駅を後にして、私たちは長野原の湯に疲れた足腰を温めました。

 若いということは一寝入りすれば疲労が消滅するもの。翌朝8時の出発は急勾配の連続。草津温泉への分岐点である大津から「峰の茶屋」まで自転車にとっては考えられない標高差。しかも、アスファルトでなくバラス道。

 降りては押しての繰り返し。しばらくして景色の良い浅間高原で一休み。安宿で作ってもらった握り飯を頬張りながら浅間山の雄姿を眺めていました。この時、私は雄大に聳える浅間山(2560m)に憧れを持ったのです。これがその後、活火山・浅間山山頂を5回極めることにつながりました。

 浅間山登山口である「峰の茶屋」が自転車周遊コースの最高地点。ここから軽井沢へは嬉しい下り坂のみ。実はここから最終目的地の高崎まで殆ど下り坂なのです。

 高崎を出て以来、「峰の茶屋」まで70Kほどは殆ど上り坂の連続であっても、ここからすべて下り坂という天と地の差。勢い余って私の自転車がパンクしてしまいました。当時、パンクの修理は自転車屋さん任せ。近くに見当たりません。通りすがりの小型トラックに乗せてもらい、軽井沢の自転車屋まで10Kほどを運んでもらいました。修理を終えた途端、待ち合わせたように仲間が下って来たので、やはり下りは楽で速いです。

 ここからは嬉しい碓氷峠の下りです。昔から交通の難所。平行するJR信越線は急勾配のためアプト式を採用し、めがね橋が有名。すべての車はこの旧碓井峠を通過するのです。

 急勾配で連続した急カーブは自転車のバンドブレーキが熱してしまい、時々休んで冷やしました。スピードがついたS字カーブ100か所余りは遠心力で道路わきの岩石に接触しないかハラハラです。霧積温泉の入口でやっと緊張感から解放。

 緩やかな道となり、横川から妙義山を眺めて無事に高崎に着きました。高校時代の部活仲間との自転車旅行は生涯でも思い出深いものになってます。

 若い時の好奇心とは異なっても、これからは糖質や脂肪を燃焼させ、心拍数90くらいを目標に、名所旧跡巡りなどを通して自転車的生活を楽しみたい。 

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コメント

 こんばんは。
 
 高校生のときに挑戦した自転車旅行は、なによりの思い出ですね。いろいろな力につながったのではないかと、羨ましく思いました。

 ボクの高校時代は、勝つための剣道に明け暮れ、瞬く間に過ぎていった時間だったように思います。日曜日の早朝は北高崎駅で下車し、よく道場にも通いました。いい思い出です^^

 ところで。
 碓氷峠では、カーブを数えながら、聳え立つめがね橋を眺めた記憶がよみがえりました。

 それでは、失礼します。

投稿: ゆうき | 2010年6月15日 (火) 21時42分

ゆうきさんへ
 コメント有難うございます。
 高校時代に剣道を通じて鍛練された心身こそ素晴らしいことです。私が本格的にスポーツをしたと言えるのは中学生時代のバスケットボールのみです。お陰で身長が伸びました。
 現在は都内にお暮らしですね。がんばってください。

投稿: カッキー | 2010年6月16日 (水) 02時52分

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