« 2010年7月 | トップページ | 2010年9月 »

2010年8月

2010年8月30日 (月)

結果はOKであったPSA前立腺検査

 先月、高崎市が行った前立腺検査PSA=Prostate Specific Antingenを受診しましたが、先日、その検査結果が届きました。恐る恐る報告書を見ましたら、「異常ないと考えられます。」との結果で、心配してただけに一人で思わず万歳しました。

 PSA血液検査は男性が年齢とともに罹る可能性が高くなる前立腺肥大や前立腺がんの検査です。

 前立腺の位置は膀胱のすぐ下にあり、外部からは確認できません。尿道を包み込むように存在する臓器で、正常の大きさはくるみ大といわれます。その中を尿道管が通ってます。

 前立腺肥大=prostatic hypertrophyになったり、病魔に罹ると尿管が圧迫され、尿意を催しても出にくくなるといわれます。

 前述のように前立腺は外部から存在を認識できませんが、医師による肛門からの指診で前立腺肥大については、ある程度分かるようです。

 専門的なことを詳細に勉強してませんが、前立腺の役目は精子の運動を促進したり、精子を外部に運搬することが主な仕事と考えられます。このことを考えると子孫繁栄のために大切な臓器であることが認識できます。

 人類誕生は推定350万年前。それ以来、現代まで生命が次代から次代へ脈々とバトンタッチできたのは前立腺のお陰と言ってもいいでしょう。

 加齢により、精子は外部に送り出されることが少なくなります。それでも前立腺の液体は体内で生産され、クルミ状の臓器から外部に出るチャンスがなくなり、この状態は前立腺にとって「害はあっても、益はない」でしょう。

 PSA血液検査は、年齢別に下記のように基準値が設定されてます。

 49歳以下2.09ng/ml以下、50~64歳まで3.09ng/ml以下、65~69歳まで3.59ng/ml以下、70歳以上4.09ng/ml以下です。

 私の場合、今回の検査結果は0.48ng/mlでしたので、ずいぶん低い値です。このまま、いつまでも前立腺の健康を維持したいものです。

 男女を問わず、日々の生活では肉体面のみならず精神面でも快い生活を送り、いろいろに生き生きワクワクしたり、今まで体験しなかった新たなことに挑戦したり、優れた絵画、音楽など芸術鑑賞に、自然界の物事に感動することはanti-agingの核心ではないでしょうか。なかんずく異性に関心を持ち続けることほど、心も体も反応することはありません。

 このように年齢が増しても、脱マンネリ化への工夫、欧米化した食事を減らし、近年、健康食として世界から注目されてる和食はよいと考えます。特にミネラル豊富な海鮮物はanti-agingにつながる気がしてなりません。スーパーでは健康に良い食品が結構たくさん並んでます。

 食品購入時の判断基準として「美味しい要素となる糖質、脂質、塩分が少なく、カルシュームやミネラルなどを多く含んだ健康食」へ自らを洗脳することも、前立腺対策になると考えてます。それにも増して、女性に興味を持ち続けることは男性の「生きる力」の核心である気がしてなりません。 

| | コメント (0)

2010年8月26日 (木)

万座温泉から草津白根山へby Audi TT Quattro

035  晩夏のひと時、愛車の調整も兼ね、先日行った「愛妻の丘」で有名な嬬恋村から「万座ハイウェイ」経由で、群馬の最西端に位置する万座温泉へドライブに行きました。

 下界は晴れていたのに処暑を過ぎた山岳は途中から夕立。愛車は暫くぶりに雨の中を曲がりくねったハイウェイを走りました。と言ってもここは山岳のため高速道路ではありません。

 以前に友人Samuel Toddさんや中国の方と登頂した四阿山(あずまやさん)を西に眺めながら、高原の樹木の中を一路、海抜1800メートルの雲上にある万座温泉へ向かいました。日頃の疲れを癒すためには景色のよい露天風呂がいいと思い、高いところに位置する白いお湯の露天風呂に浸かってきました。ここは上信越国立公園の真ん中。

 万座プリンスホテルの露天風呂から見る景色は広大です。ここに入れば、俗世間のことをすっかり(?)忘れるでしょう。とてもリラックスし、湯ったりした時間が味わえました。でも、私の場合どうしても一人ですから、どんな景色を眺めても寂しさから免れられません。

 と思ったのも束の間、何と同じ露天風呂に女性客が数人入ってきたのです。オットトト、寂しさどころではありません。今まで暗雲のように垂れ込めていた孤独感がどこかに吹き飛んでしまいました。

 驚くとともに「この世にこんな天国があっていいのだろうか」と、寂しかった心は急遽180度の転換。私は終始お湯に浸かっていたので、見られる心配はなく、初めのドキドキから心は次第にワクワクへ至りました。ここの露天風呂はmixed bathingだったのです。

 未来のある日、運良くbetter halfに巡り逢えたら、こんなお風呂はとてもロマンチックと思いました。ましてや、冬季ここは豪雪地帯。雪山に囲まれた絶景の露天風呂に入ったら、どんな感じ、どんな雰囲気で話ができるか夢見てしまいました。ぜひ、そんな近未来が来てほしいものです。

 それにしても、思いがけずの光景が脳裏から離れない夢うつつの状況でも、予定の時刻も迫っており、天国のような露天風呂に長く浸かっていることを断念しなければならない現実がありました。次は白根山へ向かうのです。

 運転中も露天風呂の光景が頭から離れず、車がセンターライン近くなり、危険です。それでも気を取り直し、夢は未来に託し、気持ちを入れ替え、運転することに専念しました。

 ここは高山植物豊富な芳ヶ平付近。道路は標高およそ1900mを走っており、群馬県でもお薦めのスポットです。

 草津白根山は活火山に属し、近年まで噴火していたようです。というのは父が若いころ、倉賀野町から榛名山の西端の遥か遠方から噴煙が上っていたのが見えたそうです。現在の火口にもエメラルド色した水がたまっています。これは湯釜と命名されてます。

 一方、南に位置する元白根山には大きな空釜があり、地球の太古の様子が窺い知れます。以前に登った印象では一帯が白くて、まるで月面にいるようです。

 写真の遠方に見える町並みは有名な草津温泉です。現在、ここではクラシック音楽の祭典「草津アカデミー」が開催され、内外の著名な音楽家が2週間ほど滞在し、レッスンや音楽会が毎日行われています。音楽好きな両陛下も毎年のように鑑賞されてます。

 万座温泉も草津温泉もこの活火山である白根山に原因してるのでしょう。お湯は白く濁っており、酸性で湯治にもいいと思われます。

 Audi TT Quattroはfull time quattro。曲がりくねった山岳道路を走行するにはとても適してます。今回は濡れた地面もしっかり捉え、運転者の意志がタイヤに伝わります。下り坂はパドルシフトによるエンジンブレーキです。心配は露天風呂の光景が瞼に消えないドライバーの心のみ。

 一人暮らしでレース鳩をたくさん飼育してることや、旅は道連れですから、今のところ遠方の他県へドライブできません。将来は倉賀野のレース鳩仲間に餌やりを依頼し、日本中をAudi TT Quattro黄色でドライブしたい。そして、このブログに時々コメントくださる北海道や九州のレース鳩仲間に、ぜひ、お会いしたい。

 それにしても、しばらくの間は万座温泉の露天風呂の光景が目に焼き付いてしまい、離れそうにありません。まだ、若いのでしょうか。

| | コメント (2)

2010年8月23日 (月)

放鳩前に方向判定させる試み

 今朝まだ薄暗い4時45分に家を出発。ホンダ・アクティーに積みこんだ秋レース参加鳩40羽+15羽の55羽を群馬県・大間々町まで距離25キロを運びました。鳩レースの距離はすべて直線で表すので、車での走行距離は往復60キロ以上になります。

 それでも、運転時間1時間10分ほどで大間々の「見晴らし館」より高い位置にある畑に着きました。あたりは高台にしては広々した場所で、大間々の市街地が眼下100mほどに見えます。上空は良く晴れ、涼しい風が吹いてます。

 今回は現地に到着すると、ご覧のように放鳩籠を高く積み上げ、遠方の景色がよく見えるようにしてみました。レース鳩にとって、飛ぶ前から方向判定ができてれば、放鳩されてから方向判定するより楽であることは確かでしょう。

 今秋は、今回で個人訓練が3回目となることから、鳩たちはすっかり籠に馴れ、無駄な動きが少なくなりました。運搬に要した時間は1時間余りですが、疲れの様子は見えず、10分もすると籠から首を出し、飛びたがる様子が窺えます。

 【放鳩籠内で方向判定させる目的】があるので、放鳩寸前まで可能な限り高く積んだままで45分間休憩させました。

 その後、飛び出しやすいように籠を並べ替え、6時半のラジオ体操の音楽に合わせ一斉に放しました。辺りに人は誰もいない山の高いところで、こんな楽しみをしている人間もいるのです。

 55羽の鳩群は今回も上空での旋回を行わず、一旦、大間々市街地方面上空へ行き、すぐに、私の倉賀野の方角である西南に進路をとり、集団から脱落するものもなく、全鳩かなりのスピードで目的地を定めたようです。1分経つか経たないうちに視界から消えました。放鳩した鳩の4分の3ほどは「スチール号」の孫です。

 籠の中ですでに方向判定ができてれば、放鳩後、帰還方向に迷うことはない筈で、待機中できるだけ遠方の景色を見せておきたいものです。この方法は方向判定にプラスになっても、マイナスにはならないでしょう。この点から訓練放鳩地としてのポイントは、平地では広々したところ、または、平野よりかなり高いところが適してると思ってます。

 今回も、連合会による合同訓練の前の個人訓練なので、鳩舎までしっかり飛び続ける意志、そして何より、子鳩の遺伝子に潜在する方向判定能力を刺激し目覚めさせたいものです。

| | コメント (0)

2010年8月21日 (土)

今朝、涼しいうちに2回目の訓練実施・・帰還良好

 5時に家を出発。利根川を渡り、有名な来迎寺「はと鳩舎」の近くを通過し、小島田の国道50号を越えて、放鳩目的地である前橋東高校の東に広がる田んぼへ向かいました。距離約17K。ホンダアクティーに積まれたレース鳩は今春生れの55羽。

 秋レースは40羽の参加予定で、遠征し舎外が完全な鳩はいっしょに持って行きました。残留組は春をめざし10月より訓練です。

 天気予報では本日は晴れて猛暑とのこと。しかし、4時30分の時点で空を見上げると星は見えず、それでも次第に晴れることを期待し、暗闇の中で鳩の籠詰め込み作業を開始しました。

 先日も触れましたが、暗闇の中で鳩を掴み家を出るまでの作業は結構力仕事です。これができなくなればレース鳩飼育を止めになります。レース鳩飼育は飼育者の健康維持が不可欠なことです。

 本来なら、前の晩に籠詰めしておくと楽で、翌朝すぐ出発できるのです。しかし、夜中の糞を籠の中にするので、籠が汚れたり、運送中の車内が匂うこと。また、鳩も鳩舎内の方がゆったり眠れるので、毎回行く前に詰め込み作業を行うようにしてます。

 現地に5時25分頃到着。距離も短いので6時に放す予定で、ご覧のように籠を積み上げ、待機中に籠の中から方向判定ができるようにしました。輸送中の疲れは全くなさそうで、籠から首を出し、早く飛びたがる鳩もいました。

 日の出時刻は過ぎても東に雲がかかり、太陽は顔を出してません。しかし、赤城山がぼんやり見え、上空は真っ青に変化してきたので、予定通り、6時に放鳩しました。

 今回も、放鳩後に旋回せず、高崎倉賀野方面の西南の空へ。多少・前橋市市街地方面に進路をとりましたが、修正し、スピードを増し倉賀野の方角へ、1分半で視界から消えました。

 多分15分ほどで到着と思われます。私には家族がいないので、到着を見張ってくれる人がいません。以前は到着すると帰路に向かってる私に携帯が鳴ったものです。

 今までで帰還が速くて最も驚いたのは沼田のスプリングゴルフ場約60キロで訓練した時のことです。私が沼田インターに着かないうちに到着の知らせです。確か20分ほどで着きました。山岳地帯なので、あるいは猛禽が見え隠れし、猛スピードを出したためとも考えられます。

 今回も無事に帰還し、私が着いたときは大屋根から「今頃かい」というような顔で私を迎えていました。次回は大間々の高台25Kです。

| | コメント (2)

2010年8月18日 (水)

大空襲・火の海で貞治氏を背負い逃げた登美さん

 報道によるとプロ野球ソフトバンク王貞治会長の母・登美さんが 108歳で逝去されました。謹んでご冥福を祈ります。

 108歳というご長命には驚きとともに、健康管理の面からどのように生活されていたのでしょうか。教えをいただきたかったところですが、私の推測では息子さんの活躍に日々、目が離せない充実さが心の支えだったのではないでしょうか。

 写真は756号ホームラン世界新記録を樹立し、記念の盾を父・王仕福さんと母・登美さんに贈る当時の王選手です。

 こんな大記録を達成すれば、まず、外部から王選手へ、お祝いが贈られるとものと思われがちです。

 しかし、大記録樹立後すぐに行なわれたセレモニーで、王選手は今まで育ててくれたご両親へ「感謝の盾」を贈られたのです。何と親を大切に、親に感謝を忘れない人間・王貞治選手なのでしょう。

 プロ野球は青少年も憧れを持って日本中で観戦しています。こんなに素晴らしく教育的にも意味あることを見たことがありません。

 この写真は大変に素晴らしく、世界のホームラン王・王貞治選手の偉大さが誠によく滲み出ています。特に右手でお母様を支えられ、健康に産んでもらい、育てもらったご両親への感謝の気持ちに満ち満ちてます。

 この光景が球場内の大画面に映し出されると、756本のホームラン世界新記録を樹立した瞬間よりも、より大きな拍手が球場内に響き渡ったと当時のニュースは伝えています。

 その後、ご両親はベンチ前に並んだ巨人軍の選手一人一人に頭を下げお礼を申され、一人ひとりに握手をされたそうです。

 王選手はご両親に感謝し、ご両親はチームメートに感謝されました。きっと「チームの皆さんのお陰で記録が達成できました。」とお伝えしたかったのでしょう。ご両親が立派であることが源となり、王選手の大記録が誕生したのでしょう。

 タイトルのように昭和20年3月10日の東京大空襲の際、母・登美さんは4才の貞治氏を背負い、猛火の中を命からがら逃げたといいます。戦火から子どもを守る母の強さ、ご労苦が今日の王貞治氏に育て上げました。

 108歳で天寿を全うされたことと一致する不思議なことは、公式野球ボールには108の縫い目があると聞きます。王選手が打席に入るたびに、また、監督としての日々も、登美さんの人生は息子の活躍が喜びだったに違いありません。

 「感謝の心を忘れてはならない。」私は改めて母・登美さんと王貞治氏からから学びます。・・・合掌

| | コメント (0)

2010年8月15日 (日)

放鳩後、旋回せず真っすぐ倉賀野へ向かう。

018  今月28日から連合会の訓練が栃木県足尾50キロを皮切りに始まります。当舎から秋レースに参加する鳩は今春3月、4月、5月に生まれた若鳩40羽です。しかし、今回の個人訓練では6月中旬に孵化した雛10羽もついでに持って行きました。鳩舎残留組はピーピーしてるものだけです。

 立秋を過ぎた日の出はすでに遅くなり、朝3時半の辺りはまだ闇夜です。そっと選手鳩鳩舎に入り、止まり木にいる鳩たちをさっさと捕まえ放鳩籠へ。レース鳩は暗い中では動かず、人間の方が視力があるようです。10分ほどで手際よく50羽捕まえました。

 それにしても、レース鳩飼育は体力がいるものです。特にレースの持寄りや訓練の時それを感じます。放鳩籠に10羽ずつ入れて、二階の鳩舎から階段を降り、放鳩車ホンダアクティーまで運ぶには鳩の入った籠は重たく、5回も登ったり降りたり、行ったり来たりで汗びっしょりです。早朝で近所に迷惑がかけぬよう、静かに作業しなくてはなりません。

 4時30分に家を出発。放鳩予定地は前橋七中の東に広がる広大な田んぼ。現地に5時前に着きました。辺りは薄暗く、車の中でラジオを聴きながら、明るくなるのを待ちました。

 写真のように5つの籠を並べ、車に揺られた身体を回復させたり、40分以上、籠の中で方向判定させることは一石二鳥と思います。6時を予定しましたが、調子がよさそうなので5時45分に放鳩しました。

 初めての訓練にしては籠から一斉に飛び出し、方向判定に迷いは見受けられず、旋回せず、倉賀野の当舎方面へ一直線です。1分半ほどで姿が見えなくなりました。飛び方も力強さが感じられます。

 最近、舎外では3階の窓から黒旗を上げなくても、遠征するようになってたので、調子がまあまあのようです。

 というのは、ビタミンを投与してるからかもしれません。今まで余り必要ないと思っていましたが、やはり、ビタミンは活動する動物には効果があるようで、選手鳩にはいいようです。私はミネビタンを使ってます。このまま、調子を維持してるようであれば鉱物資料に混ぜ、今後も与えようと思います。

 ところで、本日は終戦記念日。結果的に平和を願うかのごとく今朝レース鳩訓練ができました。先日行われました広島、長崎両市の平和記念式典をテレビで拝見しても、平和宣言後に数百羽のレース鳩が放されました。私たちの仲間がこれを行ってます。レース鳩が世界平和希求に役立つことほど嬉しいことはありません。

 北京に滞在してたときのこと、この様子が生中継されており、今でも心に焼きついてます。

 ところで、第2回目の訓練は2~3日後の天気の良い早朝、前橋東高校の東の田んぼ(15キロ)で行います。

| | コメント (0)

2010年8月12日 (木)

残されたメモ

Dscf0971  25年前の今日、羽田を飛び立ち大阪へ向かったJAL機が群馬県上野村御巣鷹の尾根に墜落しました。現場は急峻な奥山。掛け替えのない命を落とされた520名の方々に改めてご冥福をお祈りいたします。

 最近になっても、残骸の一部が発見されたと報道があり、現場は大きな木の根元が炭化し、現在でも当時の様子を知ることができます。

 私は群馬県高崎市に住んでるので、車で1時間30分の現場に行かなければと思いつつ、ご遺族の方々に失礼があってはならないと思い、10年ほど前になってから、三度お参りしました。車から降りて標高差180mの現場まではきつい道のりです。

 それでも、以前より道が整備され、登山道が多少短くなったとはいえ、ご高齢の方々にとっては大変な急勾配です。

 想像できないほどの死の恐怖が充満してる機内。その中にあっても、家族に宛てたメモ書きは胸を打ちます。

 「ママ、こんなことになるとは残念だ。子供たちの事をよろしくたのむ。本当に今迄は幸せな人生だったと感謝している。」と奥様に書かれたメモ。

 「しっかり生きろ。哲也、立派になれ。」と2才の長男に書かれたメモ。

 「ハイヒールを脱いでください。おちついてください。身の回りの用意をしてください。」不時着する場合に備え、機内放送の要点をまとめたと思われる客室乗務員のメモも見つかりました。

 夫は最後まで夫として妻への思いを、父は最後まで父として子どもの成長を夢み、乗務員は最後まで客の安全のために職務に専念してたことが窺えます。筆跡はどれも乱れ、揺れ動く機内の中で心を振り絞って、妻や子供への思いをメモに託したのでしょう。

 きっと、発見されずじまいのものも多くあったと想われます。

 昨晩、上野村を流れる神流川(かんながわ)では、犠牲者を偲ぶ「灯篭流し」が行なわれ、本日は午後6時から「慰霊の園」で追悼慰霊式が予定されてます。明日は盆の入り。

| | コメント (0)

2010年8月 7日 (土)

今日は立秋・・・夏至と秋分の日のちょうど中間

  クレーターのようにしてある根元に毎日、井戸水をたくさん与えているからでしょうか。昨秋植えた百日紅は予想以上に生育し、開花は見事なまでに次から次へと蕾が見られます。この勢いなら、文字通り9月下旬まで百日咲く勢いです。

 観察して知りました。花弁は咲くと落ち、新たな蕾が開花するのです。同じ花弁が長く咲くのではなく、バトンタッチしながら次々咲いて、長い期間咲き続けます。それにしても、植物には水が必要なことが分かります。最近は幹が太くなったのでしょうか。樹皮が禿げ始め、下から新たな皮ができてます。

 真夏の今は花が少ない時季なので、庭先に植えた百日紅は目を休ませてくれます。いつになっても人生に花の咲かない私の代わりをしてくれてるように感じます。

 月日の経つのは早いものです。今日は立秋。2月4日の立春から半年経過しました。立春ころ見た太陽の遥か後ろ側に今の私たちはいるのです。つまり、立春の位置から今日は約3億Km(2天文単位)離れた遠い位置に地球は浮いてるのです。

 多少、楕円である公転軌道一周の距離は【直径約3億キロ×3.1416≒9億4248万Km】ですから、宇宙船地球号は常に宇宙大旅行の真っ最中です。それでも、地軸の傾きは約23度26分と不変のため、今の時季、北半球はもろに太陽の日差しを浴び、結果的に連日猛暑です。

 地球は立春から公転軌道を180度周り、今日は夏至と秋分の日のちょうど中間である太陽黄経135°の立秋に差し掛かりました。厳密には日本時間8月7日23時49分の瞬間が立秋です。ほとんどの外国でも8月7日です。

 立秋となると、山岳地帯はすでに初秋が感じられ、平地でも朝晩は一歩一歩涼しく感じられるようになるでしょう。夏至と比較して、すでに日の出時刻が遅くなり、日没時刻が早まってます。

 群馬県高崎市では6月21日(夏至)の日の出は4時26分、  日の入りは19時05分で、8月7日(立秋)の日の出は4時54分、日の入りは18時44分です。

 夏至に比べ、立秋は日の出が28分遅くなり、日の入りは21分早くなってます。 

Dscf1132  毎日、早朝にレース鳩の舎外運動を行なってます。近所の皆さんがほとんど寝ておられる時間帯です。この時刻が思い切り飛ばせられるので、私は眠い目をこすりながら鳩舎に行き、出舎させます。上空はすでに秋の気配らしく、気持ち良さそうに1時間の飛翔を続けます。

 ところで、あと10日(今年は送り盆の8月16日)がいよいよ本当の意味の七夕です。以前にも書きましたが、七夕の七は星のことを指すのでなく、月の満ち欠けの7日目の夕刻を指します。

 七夕は月の形が肝心で、この晩は上弦の半月です。午後6時に真南にあっても、地球の自転により、午後8時から10時ころにかけて傾きが変化し、上部が次第に右になり、お椀の舟のようになります。

 この瞬間こそがポイントで、天の川を挟んだ織姫(琴座のベガ)と彦星(わし座のアルタイル)が、あたかもこのお椀の舟に乗り、年に一度会うことが許される夜空に描かれる天体の絵巻です。

 ですから、現在、主に都会で行われる太陽暦の7月7日や、主に地方で行われる月遅れの8月7日は七夕として天文学上、何の意味も成さないです。特に7月7日では梅雨の真っ最中で、晴れても、織姫星も彦星も東の空に低過ぎて絵になりません。月の満ち欠けは毎年異なります。

 原因は明治6年、旧暦から新暦に移行するとき、今まで同様、単純に7月7日に七夕を祝い始めたからです。天体に対して、もっときめ細かい配慮が必要でした。137年経過した現在まで、それが尾を引いてます。

 私の家の近くでも、七夕が飾られてます。私の家の前には老人ホームがあり、きれいに七夕の飾りつけがしてあります。90才を越えたお年寄りの女性の短冊には「昔の彼に会いたい」と書かれてます。これには驚きました。いつになっても、人には彦星と織姫星の気持ちはあるのですね。年齢の若い私は勇気が湧いてきました。早く織姫を探そう。

| | コメント (0)

2010年8月 5日 (木)

真夏に気をつけたい紫外線、熱中症、食中毒

 今年の猛暑はインド人もビックリか。私の群馬県も殊のほか暑いです。海なし県だからと考えられます。でも、山岳地帯はもうすぐ秋。写真は赤城山の覚満渕(かくまんぶち)です。小尾瀬と称せられ、景観ではひけを取りません。遠方に見えるのが大沼です。

 覚満渕は周囲約1キロの湿原で木道も整備されてます。東南部にある湧水によって形成されてます。東南に約1キロ、ここより100mほど高い位置に小沼があり、その水が地下を通って覚満渕に湧き出ていると考えられます。この界隈は山ツツジ、レンゲツツジ、ニッコウキスゲを始め、四季を通じて数々の植物を観賞することができます。

 これが覚満渕より100メートルほど高く、東南に位置する小沼です。かつて正月登山で左に見える長七郎山に登ったとき、小沼に来ましたが、氷点下20度ほどの厳寒で一面厚い氷で覆われていました。私は湖畔を滑ってみたものです。

 ところで、平地ではこの2~3日が今夏の最高気温でしょう。青年時代カルカッタに住んでいたので、懐かしいインドの暑さを思い出してます。

 タイトルに掲げましたように、これからの時季に気をつけることの一つは紫外線対策です。特に日中は有害な紫外線が強く、皮膚のみならず、目の奥にある網膜が損傷を受けることが考えられます。登山、ゴルフ、海水浴では特に過剰に紫外線が降り注ぎます。

 対策としては日傘、サングラス、麦わら帽子などを着用するだけで効果があり、サングラスや帽子はUVカットと表示されてるものがよいでしょう。

 ニュースによるとこの夏は熱中症に罹る人も多く、亡くなる人まで出てます。屋外のみならず、室内にいても暑くてどうかしてしまうこともあるので、対策としては涼しい所へ行ったり、快適に過ごすことです。文明の利器であるクーラーのお世話になることも必要です。

 脱水症状対策は小まめに水分補給です。私は麦茶や「お~いお茶」を冷やしておいて夜間も飲みます。汗の量を測ったことがありませんが、想像以上に出ていると考えられます。汗の量以上の水分補給が必要です。脳卒中対策としても、昔から、寝る前のコップ1杯の水は宝水と言われます。

 夏に注意することはもう一つ食中毒です。原因は細菌性、ウィルス性、自然毒などが考えられます。

 対策としては新鮮な食品を選びましょう。野菜も古くなるとすぐ腐ります。肉、魚類は鮮度を見る目を養いましょう。冷蔵庫を過信せず、食材は早めに使うことです。

 調理前や食事前は手を良く洗い、まな板などの調理器具も清潔にしなくてはなりません。生肉や生魚を切った後のまな板をそのままにしておくと細菌が繁殖し危険です。

 特に肉や魚介類、卵には菌がついてることがあり、加熱が一番です。菌は加熱で死滅です。

 人の大勢出入りするスーパーなどでは最近アルコール消毒液が置いてあるので、利用しましょう。家にいても「手洗い」と「うがい」は基本中の基本です。健康を維持し、この夏を乗り切りましょう。   

| | コメント (0)

2010年8月 2日 (月)

八月は強制舎外と基礎訓練で剛健なレース鳩に

3527  カテゴリーの広いこのブログの管理面を開くと、タイトルがPersimmon Marsh Loftとレース鳩のブログのため、やはり、日本中のレース鳩愛好家(失礼・競翔家)の皆さんが連日、多くアクセスされていることが分かり、誠に光栄に感じてます。

 すでに半世紀以上レース鳩を飼育し、稚内から翌日帰還させたこと、900K連盟1羽帰り、700K2年連続連合会優勝もあり、連合会の年間最優秀鳩舎になったことも事実ですが、当舎の近年は成績がいまいち顕著でありません。

 それでも、青年時代の情熱に劣らず、優勝を目途に日々管理を怠ったことはありません。それどころか、レース鳩に対する真摯な態度は今が最も充実しているかもしれません。

 最近では私のブログや、皆様が開設されてるレース鳩掲示板のお陰で、日本中のレースマンと交流することが大きな楽しみになってます。

 特に九州の皇龍葵号さん、ちんさん、北海道のデカ橋さん、コロスケさんなど著名で強豪な方々と親しく交流させていただけることはインターネット時代の成せる業といえましょう。

 これらの方々とは未だ直接お目にかかったことがないのに、共通するレース鳩のより良い飼育法について、親身なご意見を拝聴でき、有益この上ありません。先人達が成しえなかった遠方の友人たちと、リアルタイムな交流が実現するとは、時代は夢のようです。

 いずれ、これらの方々とは実際にお会いできることを楽しみにしています。初めてお会いする感じがしなかもしれません。もちろん、Audi TT Quattro黄色を走らせます。

P1060749  レース鳩が苦労して1000キロめざすからには飼育者も1000キロの実体験が必要でしょう。遠方なので宿泊し、北海道や九州の地酒を味わいながらの鳩談義は充実この上ないと思います。

 ところで、今月末には秋レースのための連合会訓練が始まります。各鳩舎とも早朝の舎外に力を入れ、少なくとも朝1時間は最低限度必要であっても、レースは競争社会なので、他鳩舎より頑張る飼育者の熱の入れようが秋レースの成績に反映されるといえます。

 北海道のデカ橋鳩舎は八月には2週間で25時間の朝夕の舎外をめざしておられます。私も彼を見習い群馬県でデカ橋鳩舎に匹敵する舎外を頑張ります。実際、悪天候で飛ばせない日もあるので、デカ鳩鳩舎がいかに長時間、鞭打つか想像できます。

 私は千葉県のJan Aarden愛好家さんと同じく、舎外には黒旗を使う予定です。鳩はカラスが嫌いなので、一瞬、黒旗はカラスに目えるのかもしれません。手段はどうでも、基本的な運動として、ぐんぐん高く上がる舎外、スピードある舎外、長時間の舎外を目指します。

 今年の3月から5月までに生まれたレース鳩の雛を特訓するのは「鉄は熱いうちに打て」ということです。

 大変なのは毎朝、早起きを強いられる飼い主もそうです。前の晩、深酒はご法度となり、そのかわり、秋に優勝して美酒を味わえることを目指します。

 特に基礎訓練の10キロから30キロでは夜明け前の暗い時刻に家を出発し、飛翔は朝の涼しい時間であるべきと思います。訓練は厳しく、しかし、温度をよく確認して飛びやすい気温のうちに放鳩すべきと思います。

| | コメント (0)

« 2010年7月 | トップページ | 2010年9月 »