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2010年10月

2010年10月28日 (木)

シルクタッチで16才のシンクロから学ぶ健康法

 当舎作1994年生まれのシンクロ♂は1才で北海道羽幌900Kチャンピオンレースに於いて翌日・群馬県高崎市の当舎に帰還しました。この日私は仕事を休めず、入舎口を開けたまま職場へ行きました。職場にいても、もう帰還したかなと気がかりでしたが、抜けられません。

 夕刻、帰宅するとシンクロが帰還していたのです。申し訳ない気持ちで、すぐゴム輪を抜き、記録機で記録しました。順位が下がり入賞できませんでした。現在のように自動入舎であれば結果が出たのです。

 午前中帰還していた可能性があり、本当に申し訳ない気持ちになりました。それ以来、種として活躍し現在も現役です。現在は足に負担がかからぬよう脚環をはずしてあります。

 系統はイギリス・ジェフハント鳩舎の長距離系×アメリカ・フランクキタ鳩舎のブラックイーグル系です。ブラックイーグル系はシンクロの系統で、フランクキタ鳩舎はアメリカで強豪であっても宣伝しないといわれます。このためあまり出回ってないようです。先祖はヤンセンの血を引きます。

 今までこの鳩を見たレースマンは、みな素晴らしいと褒めてくれました。その人は地元連合会の故・中野鳩舎さん、ピジョンクレージーさん、岐阜の上宝村の著名な方です。刺しが入らず全くのシンクロです。

 最大の特徴は100羽に1羽もいないシルクタッチの鳩です。持ってみると羽が一般のレース鳩の感触と異なるのです。肌触りが良く、柔らかくきめ細かい感触です。文字通り、絹の感触です。羽を広げると力を入れないでサッと戻ります。性格は無駄な行動をせず、堂々としてます。

 以前も16才まで生きた♂鳩がいました。直仔がその年に生まれても900K帰還しました。このため、本当にいい長距離鳩は長生きなのでしょう。言い換えれば、健康だから900キロを記録でき、長寿であると思われます。上の写真を見ても16歳にしては立ち姿がしっかりしてると言えます。

 分離されてる♀鳩たちは現在南側の部屋にいます。スチール号の直仔♀は9羽、♂は4羽で、来春の配合にスタンバイです。この「スタンバイ期間の健康管理こそ」飼い主の腕でしょう。

 私はレース鳩が健康であるかどうかを、立ち姿と目の輝きで判断してます。内臓に欠陥があれば魅力ある立ち姿をキープできないでしょう。硬くて丸い糞も健康の証です。

 昨日、種鳩を♂♀に分ける仕切りをつけました。素人にしては結構良くできたので、作出時期に入っても、壊さないでこのまま残すことにしました。写真左が引戸で作出時期には開けたままにできます。

 ところで、前述の16才シンクロは無精卵が出ないので、来春も雛が引けると思います。私も肖りたいです。

 来春の配合でシンクロが生まれ、果たしてシルクタッチの雛が誕生するでしょうか。楽しみです。現在、選手鳩には刺しのシンクロが2羽おり、1羽はシルクタッチで体重が軽く、来季のレースが楽しみです。

 ところで、人間に置き換えれば、90~100歳に相当する16才という長寿のレース鳩から、飼い主である私はミネラルを含んだバランスある食事、規則正しい運動、休養、そして、どっしり構えてこせこせしない性格など「長寿の秘訣」について、ヒントを得ることができると思ってます。

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2010年10月26日 (火)

倉賀野から島村の渡しへ往復60Kのサイクリング

Photo  天気に恵まれ、私にとっては久々の長距離サイクリングになりました。友人Samuel Toddさんに誘われてのサイクリングは運動不足解消に絶好のチャンスとなり、途中、コンビニで昼食と飲み物をゲットし、目的地は利根川の土手伝いに整備されてるサイクリングロードを走り続け、境町の島村の渡しです。

 こんな遠くへは車であっても結構遠方の場所で、この付近には若き日、レース鳩の訓練に来たことがあります。それにしても、サイクリングロードが思いのほか良く整備され、ずっと利根川伝いに走り続ければ太平洋の河口である銚子まで行けそうです。

 現代は私たちにとって飽食の環境にあり、どうしても太り気味になりやすい時代です。このため、健康維持には積極的に足腰を鍛えるべきことは分かっていても、きっかけがないと運動はできないものです。幸い登山やサイクリングのオーソリティーSamuel Toddさんに導かれ、往復60キロという一人では到底不可能である距離に 挑戦できました。

 ここは「島村の渡し」の休憩所付近で道は良く整備され、ご覧の通り、とても走りやすくなってます。

 辺りの景色は群馬県と趣を変え、近くに山は見えず、どこを見ても広々しており、これは埼玉県の特徴と感じます。やはりサイクリングは排気ガスがない空気の良いところを選ぶ必要があります。

 驚いたことに、サイクリングロードをすれ違う人たちはかなりいます。殆どが本格的なスポーツ車に乗り、ヘルメットに自転車用のウェアーを身に付け少々派手な出で立ちで、時速25~30Kと思われるスピードで走ってます。

 私はせいぜい20K行くか行かないかのスピードです。それでも、平素自転車に乗るようになったからでしょう。Samuel Toddさん曰く「前回よりスピードが出てます。」とのことで、自転車によって以前より足腰が鍛えられてるかもしれません。

 ところで、現在は年齢とともに骨粗鬆症=osteoporosisに罹ってる人が増え、65歳以上の女性の50%、80歳以上の男性の50%にその症状が出ていると云われ、これには乳製品や小魚などカルシュームの摂取、及び適度な日光浴、そして意識して骨に負荷を与え運動が必要と考えられます。

 今回の私の体験では、膝のすぐ上の大腿部に疲労感が残ります。この疲労感があることがとてもプラスになると言い聞かせてペダルをこぎました。この部分は登山で使う筋肉と丁度同じに感じます。スピードスケートの選手が夏季に自転車で足腰を鍛えてることが頷けます。

 こんなことを意識してか、行き交うサイクルストに高齢者が多いのには驚きました。上の写真で偶然出会った方々も私より年配に感じます。皆さんかなり本格的な格好と素晴らしい愛車を持たれてます。行動範囲の広がりとともに、趣味を同じくする人同士がここで出会い、交流してることが分かります。

 骨粗鬆症は結果的にLocomotive syndromeとして現れることを考えると、高齢化時代に仲間入りするときこそ、改めて足腰の鍛錬の必要性を認識し、いろいろに挑戦して脳に良い刺激を与えることが肝心要な生き方でしょう。

 それにしてもSamuel Toddさんには感謝が堪えません。サイクリングはもとより群馬県内を中心とした登山、外国の方が見えたとき紹介して下さり、英語を話す機会を提供して下さったりで、一人暮らしの私の無味乾燥な生活に潤いを与えてくださいます。職場の同僚として巡り会っことがきっかけで、それ以来、交流をお願いしています。   

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2010年10月21日 (木)

Sam de Jong系で北海道から当日帰還めざす

207  この♂鳩は「スーパーイヤリング号」の直仔で岐阜県香山鳩舎作です。現在Persimmon Marsh Loftの種鳩です。

 オランダ・ブルッへマン兄弟鳩舎作「デン51号」が父で、この父は有名な「オード62号」の直仔異母兄弟同士による交配で生まれた種鳩です。

 母はオランダ・ニコ・フォルケンス鳩舎作翔「スーパーイヤリング号」です。成績は1歳でボルドーN954K10033羽中総合44位となり、その35日後モントバーンN994K5711羽中・総合優勝の記録を持ちます。スーパーイヤリング号の両親はSam de Jong鳩舎作です。故に、「スーパーイヤリング号」は100%Sam de Jong系です。異父兄はバルセロナIN1272K総合7位です。

Dscf0478  一方、この♀鳩は香山氏が2007年10月、オランダのオークションで落とされたSam de Jong鳩舎作出鳩で脚環番号はNL2007-1694624です。昨年秋、Persimmon Marsh Loftに導入なりました。

 オークションのパンフレットの記載を見ると"KRASJE24"と命名されてます。

 このため、来春の交配はSam de Jongの血を固めることを目標に、この2羽をペアーに予定してます。「スーパーイヤリング号」の母の脚環番号90-2823007がオークション鳩"KRASJE24"の先祖にあるので戻し交配と言えるでしょう。

3657  一方、このペアーは"KRASJE24"の先祖です。鳩友ピジョンクレージーさんの掲示板からいただいた写真です。左の鳩は90-2823006号はスーパーイヤリング号の母と脚環番号が1違いの同腹でフォルケンス鳩舎の最高種鳩♂です。

 このほか、当舎では代表鳩「スチール号」が健在で、現在、交配♀を探しています。今年中には決定する予定です。

Photo  なお、今秋暫くぶりに秋レースに参加してますが、やはり交配時期が早い方がいいと感じました。例年、2月中旬の交配で3月中旬に1番仔の誕生でした。

 来春は1ヶ月早く交配し、2月中旬の孵化を予定してます。そして、作出を5月いっぱいで終了し、例年より早く個人訓練開始を目指します。

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2010年10月19日 (火)

秋の夜長は彗星、流星群、月、木星観察の好機

 秋の夜長を啼き通す虫の声とともに、秋の夜は天体の魅力に惹かれます。これから冬にかけて空気が澄み、一年でも天体観測に最も適してる季節です。

 現在、話題のハートレイ彗星はカシオペア座~ペルセウス座~ぎょしゃ座方面の位置にあり、天の川の中を進み、10月20日~21日にかけて地球に最接近すると伝えられてます。ぎょしゃ座付近では有名なカペラ近くに軌道をとり、双眼鏡でなら神秘な姿を確認できそうです。光度=magnitudeは4等星ほどといわれます。

 心配なのは20日が十三夜、22日が満月なのでちょっとタイミングが悪いです。しかし、その後も暫くは地球に近いのでチャンスはあるでしょう。そして、徐々に地球から遠ざかり、次回は2016年に出現と予想されてます。

 実は、21日にはこれと並行する天体ショウーがあり、それはオリオン座流星群です。21日は満月の前夜なので、やはり明る過ぎるかもしれません。しかし、特に強い光を放つ流星は観察可能と予想されてます。

 このため、21日は北の空にハートレイ彗星、南に天高くオリオン座流星群=swarm of meteorsと天体の揃い踏みとなり、同時に、なぜか神秘に光る今年の木星の輝きと相まって夜空から目が放せません。

 今回のハートレイ彗星は1986年にMalcom Hartleyによって発見され、前述のように周期は6年と比較的短いといわれます。私の残りの人生から考えるとあと数回は見られるでしょう。 有名なハレー彗星は約50年後に出現とのことですから、果たして見られるでしょうか。人生一度きりなので、それまで頑張ります。

 一方、この数日またもや木星と月が追いかけっこしながらランデブーしてます。ご覧なるとおもしろいでしょう。地球の自転も関係し、並び方は縦になったり横になったりです。それでも、日に日に月が東へと離れていきます。

 ところで、興味尽きない天体には不思議なことが誠に多いです。太陽系の動きの中で私が不思議に思うこと、それは軌道が楕円形=ellipticalであることと、惑星の自転や公転の方向が太陽の自転方向と同じであることです。専門家でないので明確なことは難しいですが、太陽の引力によって惑星の公転と自転の方向も影響されてると考えます。今回話題になってるハートレイ彗星の軌道も北極星側から見て反時計回りで惑星と同じです。また、彗星は極端な楕円軌道を描いています。 

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2010年10月15日 (金)

脈拍が上がるアメリカンウォーキングの奨め

 私たち人間は旧石器時代以前のいつの日からか直立歩行を始めたと考えられます。それまでは猿のような動作を行なって生活していたと考えられ、今でも尾骶骨=coccyxがあるのは動作のバランスを取った名残ではないでしょうか。

 レース鳩の飛び方を観察すると、特に降りるときに尾羽を下げながら広げバランスを取ってることが分かります。人間が樹木につかまっていたことを示すのは体毛が手首から肘の方向に伸びてることなども、遠い祖先の生活様式を伝えてると考えられます。

 直立歩行を始めてからは重力の法則により、内臓は下がり気味になったり、倒れないために尾骶骨に代わり三半規管=semicircular canalsが発達したと思われます。そして、血液は下半身に溜まりやすくなり、脳はすっきりして物事をいろいろ深く考えられるようになり、これが他の動物に比較して、人類の知恵が格段の進歩につながったのでしょう。

 上の写真は群馬県南部を流れる鏑川と烏川の合流地点の土手です。このように空気の澄んだ静かな道を少し速めに歩くと心身ともに快適です。酸素を含んだ血液が循環し、特に脳の活動に効果があるようです。歩くといろいろのことが考えられるので不思議です。直立歩行によって脳の位置が身体の中で最も高くなり、視界の広がりとともに、人間の考える力がグッと向上したことが頷けます。

 このようなことから、私たちは寝てばかりいては脳が働かなくなってしまうでしょう。活動するときはなるべく立って動き、反対に休養は充分にします。起きてる時と寝てる時のメリハリを明確にしたいものです。

 これは認知症=dementiaを防ぐことにもつながるでしょう。この病気になると日常生活にさまざまに支障をきたし、家族は戸惑い混乱します。自らの意志で避ぐ努力が大切で、歩くことはとても良い方法と考えます。

 私はアメリカンウォーキングと命名された歩き方が理想と感じてます。これは肘を90度に曲げて歩くと、自動的にとても肩関節がよく動き、上半身の血流が良くなることが自覚でき、脳への血流もスムースと考えられます。下半身の骨に負荷を与えるため踵から降りる歩き方です。視線は遠方を見つめます。

 アメリカンウォーキングの利点は肘が振り子のように前後に動くので、歩く速さが散歩とは断然違い、自然とスピードが出ます。有酸素運動に近くなり、私の場合、脈拍は120~130ですから、とてもいい運動です。慣れるまでは肘を90度にすると疲れますが、すぐ慣れます。

 ところで、肉体の組織を作る食事については三度の食事を規則的に摂ることです。食べ方については【種類は多いほど良く、量は少なめです。】

 三度の食事の量的、栄養的バランスも肝心で、朝食はしっかり量も食べるべきでしょう。一日の活力源だからです。昼食は腹ごしらえ程度です。夕食では多くの品数が必要です。多くの栄養素がバランスよく吸収できます。しかし、睡眠前なので量を少なめにすべきです。これは難しいですが、BMI=22~23を維持しましょう。

 ミネラルを含む海鮮サラダは理想的と思います。できれば毎日食卓に有りたいものです。

 食べ過ぎなで、バランスある栄養、しっかり運動、ゆっくり休養は「身体の健康とともに脳の活動」にプラスになると思います。

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2010年10月12日 (火)

照葉峡・坤六峠の紅葉を満喫by Audi TT Quattro

074  朝9時に倉賀野を出発。目的地は群馬県北部に位置する奈良俣ダムから照葉峡~坤六峠~尾瀬戸倉への周遊コースです。同行者は群馬の山々をほとんど登った経歴を持つSamuel Toddさん。

 関越自動車道の北上は渋川インターを過ぎると、ほとんど上り勾配の山岳高速道路です。制限スピードを順守し、約30分で水上インターを降りました。

 英語版ナビによる誘導のためSamuel Toddさんはご機嫌です。一路、奈良俣ダムの堤の上を目指しました。珍しいロックフィールドダムは驚くほど無数の巨石で築かれてます。高さ158mある堤の上を散策しました。

 このような岩石をよくここまで運び並べたものと驚きです。

 長さ400mほどある堤の上を散策。湖水から吹く涼しい風を快く感じ、足取りは軽くなりました。ここから見える尾瀬の仏至山は雄大に迫っています。

 Audi TTはいよいよ轟音を轟かせ山間部の曲がりくねった道路を水を得た魚の如く、クワトロの威力を発揮です。

 ここは武尊山(ほたかさん)2158mと、2年前に登った尾瀬に聳える仏至山(しぶつさん)2228mに挟まれた地点で、その名も照葉峡です。山奥の清流はやがて利根川に流れます。

 曲がりくねった山岳道路は対向車に気をつけなくてはなりません。カーブミラーのないカーブではクラクションを鳴らしました。

077  紅葉の美しさでは照葉峡・坤六峠間は群馬県で一二を競う所でしょう。ラッキーにも予想が当たり今が見ごろです。

 この界隈では、自然が織りなす色彩を多くのアマチュア・カメラマンが撮影してました。きっと生涯に残る作品を目指しているのでしょう。皆さんの顔つきは真剣です。私たちも車を降り、群馬の奥深い紅葉を暫し満喫。山々はまるで油絵のよう。しかし、冬季は積雪深い所。寒暖の差が著しいと思われます。辺りに人家は皆無。夜は怖いほど真っ暗と推測できます。

072  ここからの紅葉は一日中見てても飽きないまさにAutumnal Tintsと表現できるでしょう。今夏は猛暑で長かったですが、人間の心配をよそに時季が来れば山間部の夜間は想像以上に冷え込んでると思われます。

 ところで、「秋の夕日に照る山もみじ、濃いも薄いも数ある中に」と歌われる小学唱歌「もみじ」は作詞家・高野辰之が 群馬県碓氷峠の紅葉を見て作ったと伝えられてます。

 群馬県にはこのほか魔の「谷川岳」や石門で有名な「妙義山」など紅葉の素晴らしいところがたくさんあります。

 いずれも近くには温泉があり、紅葉狩り後のひと風呂は心が満ち足ります。今回もSamuel Toddさんととりわけ熱い温泉で汗を流しました。

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2010年10月 7日 (木)

失敗から学ぶ観葉植物の寒さ対策

055 観葉植物について造詣のない私はこのコンシンネを12月になっても玄関前に置いたままでした。

 12月のある朝、驚きました。葉がすべて萎れ、どうしていいか途方にくれました。せっかく立派に育ったのに、一晩でだめになりました。その後、室内の温かなところへ移動しても葉はますます萎れて落ち始め、ついに丸坊主になりました。大切にしていたものが管理の甘さから、一晩の寒さでやられ、取り返しのつかないことになったのです。

 それでも奇跡を信じ、冬の期間、温かい廊下に置きました。5月になっても変化なく新芽が吹きません。本当に枯れたのかなと半分諦めました。

 それでも奇跡を信じ、5月下旬になって植木鉢から取り出し、丸坊主のまま庭に植え込みました。周囲の樹木は豊かな新緑であっても、コンシンネは一向に葉がなく、みすぼらしい姿です。

 ついに私は最後の手段に賭けました。それは根元から20㎝のところを鋸で切り、太い幹の一部と根だけを残して芽が吹くことを祈りました。

 暫くして梅雨の晴れ間のある日、良く観察したら嬉しいことに小さな芽が6~7個出ているではありませんか。思わず「やった!」と心で叫びました。生き返ったのです。寒さにやられて失望してから丁度半年目です。人間、諦めたらいけないのですね。

 夏の期間、半日陰の場所であったのでそのままいじらずに、元気のいい芽を5個残して自然のままにして夏を過ごしました。今年は猛暑だったのが幸いしたのでしょうか。

 ご覧の通り息を吹き返し、今では生き生きしています。5本の芽は長くなり幹になる気配です。早速、植木鉢に植え替え日当たりのよい廊下で生育することにしました。

 冬の期間、もう二度と寒い外気に触れさせません。人間、分かっていても失敗はあるものです。しかし、実際このように苦い体験をすると肝に銘じこれからは間違いを繰り返さないでしょう。

 この他、観葉植物として君子蘭が6鉢あるので、そろそろ寒さ対策として室内に入れます。しっかりした蕾が出て、開花が約束で来たら、1鉢は友人Samuel Toddさん宅にプレゼントする予定です。毎年2月から3月に咲きます。

 もともとこの君子蘭は隣のTさんから1鉢もらったものが増え、私が「根分け」し6鉢になったのです。

 ところで、不思議なことに、隣のTさんと友人Samuel Toddさんはニュージランドでお会いしてるのです。君子蘭は南半球を原産地としていることから、Tさんの君子蘭の子孫がSamuel Toddさん宅で開花すれば、南半球で始まったお二人の絆は「根っから」のものになるでしょう。(洒落)

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2010年10月 4日 (月)

2010年「ぐんま輸入車フェア」で目立った一台

 高崎市問屋町のヴィエント高崎で開催された輸入車フェアを見に行き、車好きの私はワクワクしながら、どんな車が並んでいるか興味津々です。以前に行った東京モーターショーとは比較にならない規模でも、有名な会社の最新モデルを見て回るのは楽しい一言に尽きます。

052 【Click Please】 

 途端に目に飛び込んできたのは、会場の奥にあった「アウディーR8V10」で、5204ccの排気量に何とも驚きです。それは地を這う怪獣の如く、目を奪うスタイルとともに約2000万円の価格にため息です。客たちもスタイルとともに価格に唸りました。

 たまたま、この車の説明者はアウディー高前支店営業担当W氏で、私がTTを乗り始める以前からの知人でした。彼は私を見つけると呼びとめてくれました。嬉しかったです。

 予想できる豪快な走り「時速300K」と紫かかった青いボディーカラーが、空気抵抗の少ないスタイルと、よくマッチしてると見えたのは私だけではないでしょう。

 彼はいろいろ説明してくれました。日本でも台数は数えるほどで特別車のため、一般の支店で購入は扱えないとのことです。特に整備ではこの車専門の整備士が取り掛かるそうで、整備も特別な訓練がいるのでしょう。

 彼曰く、「どうですか。この車に乗り換えませんか」とのことですが、「購入したTTがまだ新しく、最近やっと運転に馴れてきたところです」と申し上げましたが、本当はそれどころではなく、2000万円とは逆立ちしても手が届きませんし、死んだ女房に怒られます。

 3年前、東京モーターショーで私が記憶してる高額な車は1500万円でしたが、それを上回ります。世の中にはこんな車に乗る人がいるのですから、不況でも、あるところにはあるのですね。

 座席は2シーター。後方は大きな荷物として10気筒のエンジンを積載してるだけで、「速く走る目的以外に何もない」と言っていいでしょう。室内にぎっしり詰まってるエンジンの巨大さに改めて驚きです。

053 【Click Please】 

 日本において実力を発揮できる道路があるでしょうか。高速道路を100キロで走るとおそらくノロノロ運転となり、エンジンによくないと思われます。

 説明者は「このイべントに合わせて高前支店でも特別車の展示をしてるので行ってみて下さい。普段見られない車があります。」とのことで午後になってから行きました。

 日曜日とあって高前支店では客も多く、ご覧のような2500ccのTT がありました。しかし、客は私が乗って行った黄色いTTも展示車と思ったらしく、これは仕方がありません。特注で納車まで半年かかりました。黄色いTTを目にすることはほとんどないようです。

 紅茶をいただきながら支店長さんとも暫く歓談できました。彼曰く、「安全運転の基本中の基本は車間距離です。」との言葉に、スピードの出る車の運転法を改めて肝に銘じ、帰路につきました。 

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