シルクタッチで16才のシンクロから学ぶ健康法
当舎作1994年生まれのシンクロ♂は1才で北海道羽幌900Kチャンピオンレースに於いて翌日・群馬県高崎市の当舎に帰還しました。この日私は仕事を休めず、入舎口を開けたまま職場へ行きました。職場にいても、もう帰還したかなと気がかりでしたが、抜けられません。
夕刻、帰宅するとシンクロが帰還していたのです。申し訳ない気持ちで、すぐゴム輪を抜き、記録機で記録しました。順位が下がり入賞できませんでした。現在のように自動入舎であれば結果が出たのです。
午前中帰還していた可能性があり、本当に申し訳ない気持ちになりました。それ以来、種として活躍し現在も現役です。現在は足に負担がかからぬよう脚環をはずしてあります。
系統はイギリス・ジェフハント鳩舎の長距離系×アメリカ・フランクキタ鳩舎のブラックイーグル系です。ブラックイーグル系はシンクロの系統で、フランクキタ鳩舎はアメリカで強豪であっても宣伝しないといわれます。このためあまり出回ってないようです。先祖はヤンセンの血を引きます。
今までこの鳩を見たレースマンは、みな素晴らしいと褒めてくれました。その人は地元連合会の故・中野鳩舎さん、ピジョンクレージーさん、岐阜の上宝村の著名な方です。刺しが入らず全くのシンクロです。
最大の特徴は100羽に1羽もいないシルクタッチの鳩です。持ってみると羽が一般のレース鳩の感触と異なるのです。肌触りが良く、柔らかくきめ細かい感触です。文字通り、絹の感触です。羽を広げると力を入れないでサッと戻ります。性格は無駄な行動をせず、堂々としてます。
以前も16才まで生きた♂鳩がいました。直仔がその年に生まれても900K帰還しました。このため、本当にいい長距離鳩は長生きなのでしょう。言い換えれば、健康だから900キロを記録でき、長寿であると思われます。上の写真を見ても16歳にしては立ち姿がしっかりしてると言えます。
分離されてる♀鳩たちは現在南側の部屋にいます。スチール号の直仔♀は9羽、♂は4羽で、来春の配合にスタンバイです。この「スタンバイ期間の健康管理こそ」飼い主の腕でしょう。
私はレース鳩が健康であるかどうかを、立ち姿と目の輝きで判断してます。内臓に欠陥があれば魅力ある立ち姿をキープできないでしょう。硬くて丸い糞も健康の証です。
昨日、種鳩を♂♀に分ける仕切りをつけました。素人にしては結構良くできたので、作出時期に入っても、壊さないでこのまま残すことにしました。写真左が引戸で作出時期には開けたままにできます。
ところで、前述の16才シンクロは無精卵が出ないので、来春も雛が引けると思います。私も肖りたいです。
来春の配合でシンクロが生まれ、果たしてシルクタッチの雛が誕生するでしょうか。楽しみです。現在、選手鳩には刺しのシンクロが2羽おり、1羽はシルクタッチで体重が軽く、来季のレースが楽しみです。
ところで、人間に置き換えれば、90~100歳に相当する16才という長寿のレース鳩から、飼い主である私はミネラルを含んだバランスある食事、規則正しい運動、休養、そして、どっしり構えてこせこせしない性格など「長寿の秘訣」について、ヒントを得ることができると思ってます。
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