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2011年1月28日 (金)

2011年1月30日早朝に金星と下弦の月が接近

 この月は月齢25で下弦の月=waning moonです。午前4~6時の日の出前に、もうすぐ昇る太陽の光を受け日本では左下が輝いてます。日に日に細くなり、ついには衰え、消え失せるというwaneという言葉は誠に表情豊かな英語表現です。

 上弦の月=waxing moonは新月から次の満月に至る月で北半球では右側が光り、日に日に大きく盛り上がる感じの英語表現です。

 日本語の上弦とは月の入りに弦が上方に見え、下弦とは月の入りに弦が下方に見えることによるからです。しかし、実際に下弦の月の入りは太陽の光に遮られ見えません。

 ところで、あと1週間で新月です。内モンゴルなどアジアの一部では現在でも太陽太陰暦が採用され、【今年は2月3日】に新年を迎えます。この頃になれば寒さも峠を越し、ほんの少し陽の温かさを感じ、梅がほころび、ほんの少し春を感じる時季を新春と呼ぶのは季節感に溢れています。

 日本の年賀状では、これから冬本番を迎えるのに「新春おめでとうございます」という新年の挨拶です。平安~江戸時代からの名残りと考えられます。

 1月1日午前0時にシリウスが南中する太陽暦の現代では「新年おめでとうございます。」や「明けましておめでとうございます。」がふさわしいと思います。

 実は、毎晩同じ時刻に月の位置を調べると、手の甲を空にかざした幅より少し余計に移動します。年齢に関係なく手の幅は約10°です。月は毎日11~12°移動するので手の幅より少し余計に東に移動します。

 地球誕生以来、地球の周りを3億回以上も回っていると考えられる月は、満ち欠けに関係なく、ずっと同じ面のみを地球側に見せてます。裏側を見せません。この理由について私は「月は球体であっても重心が中心からそれ、地球に近い方にある」と推測してます。くるくる自転しないのはこのためではないでしょうか。

 いつも変らぬ月を滝廉太郎は作詞作曲し「光はいつもか変わらぬものを、ことさら秋の月の影は、などか人にものを思わする、などか人にものを思わする、ああ、啼く虫も同じ心か、ああ、啼く虫も同じ心か、声の哀しき」と表現してます。変わらぬ月であるからこそ、季節により人を感動させ、特に秋の月はしみじみと人の心を打つのでしょう。

 このスカイビューでは、東の空に夏の大三角形が登っています。明け方の星座はすでに夏の星座です。彦星(アルタイル)、織姫星(ベガ)、白鳥座のデネブが見えます。また、今回接近して見える「金星と月」のすぐ右に「さそり座」のアンタレスが輝きます。

 さそり座ほどユニークな形の星座も珍しいでしょう。背骨から尾がくねってる表情はまさに恐れられるサソリ=scorpionです。若き日、南インドのマドラスの海岸で見たさそり座はベンガル湾の水平線から空高く、あたかも地球上の生物を恐怖に陥れるかのごとく、赤いアンタレスを中心に強烈な表情で輝いてました。

 ところで、2011年は金星と月のランデブーとともに「初日の出」見ることができました。あれからひと月経過し、再び下弦の月と明けの明星のランデブーが起こります。金星が西方最大離角に近いことからこの天体現象=astronomical phenomenonが起こると考えられ、東方最大離角の頃は宵の明星でこの現象が見られます。

【2011年1月30日午前4時に撮影】

 ぜひ、30日の夜明け前に神秘的な宇宙ショーを見ましょう。時間的に考えてアメリカで見ると日本で見るより接近するでしょう。

 尚、1ヶ月後の3月1日夜明け前には金星と下弦の月が今回より、より一層接近して見える予定です。お楽しみに。

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