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2011年1月 6日 (木)

内モンゴルとネパールで見た手に取るような星座

 夜中に星座を見ると、「無窮の宇宙は暗黒である」と認識せざるをえません。この世はすべて真っ暗であることを悟ると生きてるのが怖くなる時があります。昼間明るいと感じても、それは地球上にいるからであり、大気のお陰であり、大気がなければ太陽は輝いても昼間も空は暗い空でしょう。

 空気が澄んでるので今の時季、星座を見るのは絶好の機会です。毎晩、同じ時刻に同じ星座を見ても、少しずつ西に移動してます。それは、およそ1度です。

 空に手をかざすと手の幅(親指から小指まで)が約10度なので、一晩に星座が移動する距離は指1本の半分ほどです。それを地球上での距離で考えると【赤道で】111Kほど西に移動してることになります。これは地球が公転によります。

 冬の代表格はオリオン座と冬の大三角形です。今の時季すぐに発見でき、誠に個性的な形です。オリオン座のベルトに当たる三つ星=tristarは本当によく並んでいて奇跡です。三つ星は北半球から見て、右からミンタカ、アルニラム、アルニタクと命名され、偶然でしょうが、ミンタカの真下が赤道です。これを知ってると便利です。

 若き日、2年間インドに滞在してたとき、Calcutta Symphony Orchestraの演奏会の帰路はオリオン座を眺めて歩いたものです。

 前述の通り、オリオン座は全体的にも赤道の真上なので、私が住んでたカルカッタ(現コルカタ)は北緯22度のため、日本で見るより、頭上に近い位置にあります。

 天体の位置が日本で見るのと変わることは、特に南の国や北の国に行っておもしろいことでしょう。日本国内でも、南西諸島では冬にカノープスが見えます。

 カルカッタでは月も太陽も年間を通してほとんど頭上のことが多いです。外にいると正午に自分の影がなくなります。影は自分で踏んでるのです。西の空に沈む三日月はお椀の形になります。

 以前に幾度かシリウスと1月1日の関係を書きました。除夜の鐘が鳴るとき、日本全国どこで見ても、ほとんど真南に輝いています。先日の年越しの瞬間、シリウスをご覧になりましたか。チャンスを逸した方は1年後です。「1年とは何か」について、あるいは「1月1日の意味」について考えられるかもしれません。

 シリウスはオリオン座のミンタカの位置から大分下に見えるので、赤道より南にあることが分かり、オーストラリア北部です。南半球の緯度の高い場所では北側に見える筈です。これは日本で見るのとは全く異なるシリウスの光景でしょう。

 シリウスやオリオン座は日本では冬の星座でも、オーストラリアやニュージーランドでは夏の星座です。

 ところで、昔に比べ最近は日本でも星空がはっきり見えるようになりました。空気がきれいになりつつあるのでしょう。高い山や高原で電灯が見えない地域では、自然が残ってる外国に引けをとらないと思われます。

Dscf0348 【左の建物がパオの入口】

 実は、私が飼育してるレース鳩の1羽が内モンゴルで発見されたことがあり、その鳩に会いに行った時のことです。鳩を保護してくださっていた張宝崑さんと大草原の移動式テントであるパオの中で、60度のお酒で乾杯し、鳩談義をしました。度数が強くてこれには参りましたが、パオの天井には換気用の大きな丸い窓が開いており、そこから星が見えるのです。

 夜中にパオから出ると目に入る光景は星座のみです。真っ暗なため他に何も見えません。しかも、かなり立体的に近くに見える感じです。標高2000メートル付近の空気は夏でもヒンヤリしてます。星座は手に届くようにきらきら輝くのです。時々、出現する流れ星=meteorを見~た?などとダジャレを言っても、内モンゴルでは通じません。

 一方、インド滞在中、休暇にはカトマンズへ「ヒマラヤ山脈」を見に行きました。山々は万年雪に覆われ、天に届くかのごとく高くて長い山脈です。快晴でよく見渡せました。

 そして、夜間は内モンゴルの大草原と甲乙つけがたい星座のオンパレードです。「星は降る如く」という表現が相応しいでしょう。カトマンズは北緯28度。奄美大島と同緯度です。このため北極星の視角は28度となり、私の群馬県(北緯36度)で見るより、全体的に星座が北に移動し感銘を受けました。

 それ以来、天体の動きに関心を持ち始めました。外国に行ったら天体観察をしたいものです。特に南半球では満月の柄が日本とは上下逆さまになる筈で、到底、今年の干支であるウサギには見えないでしょう。

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