平地でも灌水すれば見事に咲く山ツツジ
★震災で避難生活されてる方々に、一日も早い平安が訪れることを祈ります。
今年は庭の花木に例年よりたくさん水をやりました。その結果でしょうか。ご覧の通り、山ツツジがよく開花し、当たり前のこととは知りながら、植物にとって最大の栄養は水であることを再認識しています。近年、こんなに良く咲いた年はありません。写真をクリックしてください。
一般的に、購入して2年後くらいから次第に咲かなくなるようです。
山ツツジはその名の通り、低山によく咲きます。群馬県では名湯伊香保温泉から榛名山へ登る途中、特に水沢山付近に山ツツジの群生があります。100年以上と推測できる古木もあり、適当に寒い気温や水脈があり、一方、斜面のため排水が良いと考えられます。
ここでは永遠に水分がなくなりません。それは榛名山の頂上に満々と水を蓄えてる榛名湖があるからです。
私は以前にも気に入った山ツツジを手に入れたのに数年で枯れてしまい、当時としては「山の木は平地に向かないのか」と諦めました。今考えると、あまり水をやらなかったことが原因の一つと後悔しています。何事も失敗を繰り返し、目的に近づくのでしょうか。
少しくらい水をやっても根全体には行き届きません。土の上辺だけが水を吸うのみです。最も深い位置にある根に水が届くよう充分に与えるべきです。
ご覧のように、根元を月面のクレーターのようにして水を溜めます。乾いてる時はすぐ地中に浸み込むので続けて2回ほど水を入れます。昨年の秋から平均して週に2回ほどこの方法を行ってきました。なお、植物に与える水の確保は鳩舎の屋根に降った雨水を防火用水に溜めておきます。また、井戸水です。
それに報いてくれたのでしょうか。念願叶い見事な開花です。植物は口が利けないので、丁寧に観察し、欲してることを直感することでしょう。これは人間の役目です。
ところで、庭にはこの他、八重桜が満開です。花弁は薄いピンクと白が混ざっており、花梅で言う「思いのまま」のようです。これは亡き父が植え、すでに45年ほど咲き続けていますが、あまり勢いはよくありませんでした。ところが、やはり灌水により近年、樹勢が良くなってきました。
父はこの八重桜が苗木のときの色彩を確認し「どうしてもこの色がいい」との思いで購入したと推測できます。この考えは現在の私も同様で、花木は必ず開花時の色を確認して購入することが鉄則です。今までの経験では、蕾のまま購入し、開花すると期待外れのこともありました。
八重の花がまるでサクランボのように枝からブランコしてるみたいに垂れ下がってる様子は、下から覗いて見てやりたい雰囲気です。
これも最近、近くにあるサルスベリに灌水してるので、地中では八重桜の根に浸透してる筈です。やはり植物は水が命と改めて感じます。
この他、今年はモクレンも素晴らしい色合いになりました。これは剪定により枝が密集しなくなったことと、灌水が原因と考えられます。根元にある日本シャクナゲに多めに水をやってます。
今回、秋から冬にかけ、また、蕾の成長とともに灌水の大切さを書きましたが、相反することで、水はけの必要性を忘れることはできません。また、一般的に、植物は深く植え過ぎないことが肝心と思います。
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