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2011年5月

2011年5月30日 (月)

サボテンに効果てきめんの液肥

 春の花木はカルミアやサツキを最後に終わりを告げてます。君子蘭や花梅に始まった庭は2月,3月,4月,5月の4ヶ月間、それぞれ個性ある花を楽しませてくれました。

 私の庭では、やはり、日本シャクナゲ、西洋シャクナゲ、しだれ桃が圧巻であり、多くの皆様にご観賞いただきました。

 本来、植木の育て方については素人で、見よう見まねの私は幾度となく枯らしてしまった失敗の繰り返しから、次第にコツを掴みつつあるように感じますが、専門の方から見るとまだまだの評価でしょう。

 度々ブログに書きますように最近は水を多めに与えてみました。これはこれで植物の生育にとって水の必要性は大いにあると感じてます。樹勢が生き生きしてくるからです。

 その他、肥料は鶏糞や固形の油粕を与えたことはあります。特に鶏糞はシャクナゲに即効性があると認識できます。それは今年の新芽は12センチほど伸びてるからです。

 ところで、先日、ホームセンターで液肥を購入し、庭の植物や植木鉢の観葉植物に与えてみました。中でも、2種類のサボテンは勢いが見る見る変化し、逞しい風貌になり効果があることが分かります。すでに蕾も確認できます。今年はかなりの数が咲くのではないかと今から楽しみです。

 お買得とあって、これで98円です。最近は5個買いました。観葉植物はもちろん庭の植物の根の周りに2~3本を差し込みました。前述の通り、サボテンに効果が確認できたので他の植物にも試みています。

 学校時代に習った窒素、リン酸、カリが植物の生育には重要であることを再確認しています。

 クリックすると説明書きがはっきりご覧になれます。あらゆる植物に適するようなので、最近購入した常夏ツツジをはじめとして、お礼肥としてシャクナゲや山ツツジ、カルミアなどの根元に差し込みました。

 これから夏に向かい、樹勢が良くなるでしょうか。元気な生育が楽しみです。サボテンのように効果覿面であれば、鶏糞同様に安価なので助かります。鶏糞は10Kほどの袋詰めで200円以下です。

 基礎として肥料は欠くべからざることでしょうが、反省として今まで肥料については勉強不足でした。

 多くの植木に昨年末から鶏糞を施してるので、開花が終わる5月の新緑が始まる頃、お礼肥として液肥を与えるように考えてます。

 これは常夏ツツジの根本に差し込んだ写真です。今春はカミリアが本当に良く咲いたので、これにも本日、液肥を差しました。良く咲き過ぎた感なので、本日、残りの花弁をすべて取り去りました。

 白のカミリアですが、枝によっては薄いピンクでこの上ない優しさが漂います。人の表情もかくの如くありたいものです。花弁の中は点が10個あり、幾何学的模様で不思議です。

 肥料の施し方については今後、種類や量、タイミングを研究します。

 【写真は昨年の開花です。】

 ところで、百日紅=サルスベリにそろそろ蕾ができる気配になってます。こちらは小さい蟻との闘いですが、百日紅=crape myrtleは意外と虫に強いといわれます。

 今年は写真より一回り大きくなりました。文字通り百日間、楽しみをプレゼントしてくれる日が近づいてます。

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2011年5月26日 (木)

この夏は節電・節水に取り組むよい機会

   イタリアでは原発はすでに稼働しておらず、ドイツ及びスイスでは原発の全面廃止が決まり、数年のうちに太陽光発電などに切り替えるとのことで、国民の生命の安全を最優先する政府の素早い対応に目を見張るものがあります。

 これらは未だ収束の目途がつかず、深刻な事態が続く福島第一原発の現状に起因します。適切な手が打てないまま時間が過ぎ、これこそ危機です。日本の危機的現状は国際社会から重大な関心を持って注目されてます。

 地震国、津波国で、しかも狭い日本に54基という世界第三位の原発が集中してることは極めて危険な状態と言えます。

 原発数第一位のアメリカは環太平洋の地震帯に原発を殆ど設置せず、第二位のフランスには地震帯がありません。日本の原発は常に地震と津波の危険に晒されてます。

 放射能汚染=radioactive contaminationを避けるため計画的避難区域から避難されてる方々は、避難生活がいつまで続くか、故郷での生活にいつ戻れるか不明であり、今までの仕事ができず、どれほどか辛いことでしょう。我が群馬県にも多くの方々が避難されてます。

 私は、これからの日本の発電はCO₂排出量の少ない天然ガス火力発電所の推進、及び水力発電所を増やすべきと考えます。

 地震直後の計画停電はなくなり、ホッとしても、長期予報によると今年の夏は猛暑が予想されてます。私たちは暑さ対策について、昔のように知恵を絞る必要があります。

 ところで、東京都庁、千葉県庁や宇都宮市などいくつかの自治体、及び企業によっては独自のサマータイム=DST=daylight saving timeを取り入れると報じられてます。朝の涼しいうちに業務を開始し、残業なしで退庁・退社時間を早める動きです。これにより節電はもとより、仕事の能率を図ることになります。

 この方法は時計を1時間早める本格的なサマータイムと異なり、社会的混乱が少なく、多くの職場で行われやすいと思います。

 西欧諸国が行ってる国全体を1時間早める本格的なサマータイムは経度差23°と東西に長い日本では、地区により生活に不自然さが生じます。

 一般論として、人間の動作や判断力は早朝が鈍く、通勤通学時の交通事故が危惧されます。また、循環器疾患の人、早朝高血圧の人、及び多くの高齢者は体調を崩すことが考えられます。

 日本におけるサマータイム導入について、北海道では比較的影響が少なくても、九州、及び沖縄など南西諸島では相応しくありません。

 これは父母が戦前から使用してた防火用水です。現在、私は鳩舎に降った雨水を溜めて、植物に与えてます。雨量は予想以上に多量に降るものです。ちょっと降るとすぐに溢れてしまい、自然の力は凄いです。雨という恩恵を無駄にせず、打ち水などに利用すればいくらか涼しくなるでしょう。

 レース鳩は暑さに弱いと考えられ、あちこち風が抜ける構造にしてあります。換気は東西のみならず、上下にも流れる構造です。

 今年、住まいも簾を予定してます。簾が有るのと無いのでは体感温度が違い、外気が直接身体に当たるのと、簾を抜けて来るのとでは気温差が出る筈です。

 私が子供の頃はクーラーどころか扇風機もなく、うちわのみでした。(えっ~、カッキー今いくつ?)

 この夏、私は原則的にクーラーを使用しない覚悟です。来客が見えた時のみ入れるつもりです。普段は薄着でクールビズ的な涼しい衣服を着用し、日中、喉が乾けばアルカリイオン水を飲み、そして、一日暑さに頑張ったら褒美に夕刻は生ビールです。

 梅の木の下にはテープルがあり、今年の夏の夕暮れは生ビールをここで頂きます。椅子は二つ用意してあるので早く二人で乾杯したいものです。(涙) 

 何と言っても、緑を植えることが暑さ対策にいいでしょう。

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2011年5月23日 (月)

第二の人生をどう生きるか・・・欲を持って生きる

442  これは庭のカルミア白です。何と生命力に溢れてるのでしょう。アップしてご覧ください。一度枯れそうになりましたが、場所を移し換え、充分に灌水したら生き返りました。これから毎年咲いてくれるでしょう。

 私たちの人生も同様で、途中で弱ることは結構あるものです。私はストレスで飲み過ぎたのでしょうか。それとも好きで飲み過ぎたのでしょうか。中年時代は高血圧で参りました。現在はteetotalerに近づき、回復し130~80程です。

 「お酒は百薬の長」といわれても飲み過ぎてはなりません。最近は守れるようになりました。もしかして体内に抑制する機能が備わり(?)【これ以上はストップ!】のサインが分かります。

 好きなものがたくさんある私は、その中の一つが夕食前の一杯です。一人で飲んでても、美空ひばりの「哀しい酒」にはなりません。これでも夢があります。【そのうち叶うぞ】とワクワクして飲んでます。

 植物も人間も生物という点では同じで、いつまでも健康的、躍動的で自分らしく生活し、人生の花を咲かせたいものです。

 私は毎日手入れしてる植物から健康について、いろいろヒントを得ています。

 60歳を過ぎたら闘病生活や寝たきりに縁がなく、誰でも旅行や好きな趣味に没頭できる日々でありたいものです。

 【退職後とは人生を一番楽しめる時期です。】

 厚生労働省発表(平成22年9月)によると100才以上の高齢者=centenarianは44449人で、都道府県別ランキングでは島根県が初めてトップとのことです。

 世界記録はフランスのジャンヌ・カルマンさん(女性1997年没)が122才で、日本記録は泉重千代さん(男性1986年没)の120才といわれます。

 日本人の平均寿命は今から60年前が人生50年。平成21年は男性79.59才、女性86.44才と60年間で30才も延びました。

 一方、現実の長寿社会ではマイナス面もあります。それは子供の独立、生涯において3組に1組といわれる離婚、長生きすれば配偶者との死別も起こりうることで、いつかは一人暮らしとなり、この状況は今後、増え続け、結果としていつまでも発見されない不幸な孤独死=lonely deathが推測できます。

 これを防止するためにも退職後は積極的に新しい縁を作り、孤立しない生き方こそ肝心でしょう。家族に代わる新たな地域関係を模索することが精神的にプラスになります。

 この点、私は最近始めた小中学生の登下校をパトロールするボランティア活動の仲間入りをしてます。このお陰で目的外の副産物として地域の方々と知り合いになれ、孤独感が減少しました。

 肉体面で、健康維持するには規則正しい食事、脂肪を燃焼させる運動、及び睡眠はポイントでしょう。

 食事量のバランスでは、1日を10とすると朝食が5、昼食が3、夕食は2が肥満を防ぐと考えてます。肥満は糖尿病、高血圧、動脈硬化、脳卒中の原因と考えられてます。

 朝食はご飯など炭水化物がすぐに消化され、ブドウ糖になり全身の臓器の活動エネルギーになるといわれ、夕食はたんぱく質(肉、魚、卵、大豆、チーズなど)を摂ることにより、睡眠中に筋肉を育てたり、組織や細胞、傷ついた血管を補修する効果があるといわれてます。

 食事は早食いせず、胃腸に負担かけないためによく噛むことです。翌朝、食欲がなくなるので夜遅くに食べない。塩分が多いインスタント食品は避ける。水分は1時間に1度は1口飲みましょう。 また、深呼吸では吸う意識より、残気がなくなるように、吐き切ることがポイントと考えます。

 精神面で大切なことは私たちは【欲を持つこと】ではないでしょうか。経済動向にも敏感であるべきです。【数字は物事を考えるとき最も具体的といわれ】、脳の活性化によいと思われます。

 そして「日々、文化・芸術活動です。中でも創作活動が脳の血流に良い」と考えてます。例えば英語では英作文が内容及び表現方法において創作活動として効果があると思います。創作活動は生甲斐につながり、日々が生き生きしてきます。

 人間、欲がなくなったらボケ=sinile dementia につながります。

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2011年5月19日 (木)

経済活性化へ・・・・・サンキ倉賀野店オープン

 私の家からすぐ近くのところにサンキ倉賀野店が本日オープンしました。ファッション市場と銘打って衣料品専門店です。開店後2時間ほどしてから行ってみましたが、開店大売り出しとあって女性客を中心に人・人・人でおそらく1000人ほどで賑わってました。  倉賀野町内にこんなに人が集まったことがあるでしょうか。

 衣料品に疎い私でも、一見して値段はどれも安いと感じました。私はクールビズのシャツと緑の半袖を購入しました。それは肌触りがよく、ファッションとしても気に入りました。私のセンスはどうでしょう。

 数日間、大売り出しとのことで次回は下着や靴下など購入しようと思います。私の場合、すべて自分で買い物する必要があり、近くで便利になります。

 これらは599円です。多くのお客さんは籠に詰めていろいろ買われてます。人のことは言えませんが、私も珍しく衝動買い=impulsive buying気味でパジャマも買いました。 

 ところで、経営者の奥様は私の知人で15年来の交流をいただいてます。近年はお会いするチャンスがなくても毎年、年賀状を頂戴してます。隣接する食品販売のフレッセイも経営され、ここへも夕刻に度々行ってます。

 このサンキの場所は以前に関東いすゞ本社がありました。近年、こちらは倉賀野バイパスに移転し、ここは暫く空き地でした。それがあまりにも広い敷地で驚いてました。今年になって工事が始まり、見る見るうちに出来上がり友引の本日にオープンです。

335   一方、サンキのすぐ北側にはこれまた倉賀野町始まって以来の結婚式場がオープンします。本体工事が殆ど終了したように見受けられ、華やかな新郎新婦の幸せな姿も拝見できるしょう。

 内心、人の幸せを見る前に自分の幸せをと願ってしまいました。ご覧のように、入ってすぐの通路が鏡になっており、これで来客は度肝を抜かれるでしょう。

 倉賀野町はすでに郊外に大型店がありますが、町内にこのような経済の起爆剤となる店舗は見られませんでした。私が子供の頃は商店街に活気があり、子供心にも楽しい町でした。近年は長いこと賑わいがなくどちらかというと寂しい町でした。

 しかし、これによって倉賀野町が昭和30年代~40年代のような賑わいを見せてくれれば嬉しいものです。

 何と言っても近くのため高齢者が買い物しやすくなり、倉賀野住民の生活が明るくなることを期待してやみません。明日も行ってみよう。  

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2011年5月16日 (月)

大器晩成の如く咲く西洋シャクナゲ大輪

434 【写真をクリックしてください。】

 まるで女王の風格を持つ西洋シャクナゲ大輪が玄関前に咲いてます。年間の手入れが功を奏し(?)と言っても過言ではないでしょう。

 こんなにたくさん開花しても昨年12月に蕾を100コ摘みました。現在、咲いてる花は運よく摘まれなかった生き残りです。蕾を摘むときは摘まなければ咲くのにと、もったいない気がしてなりません。しかし、毎年平均して咲かせたり樹勢を考慮すると、この作業は欠かせません。ですから、現在開花してるのは涙の結晶なのです。 100コ摘んでも、鑑賞する人には摘んだ結果であることが分からないでしょう。

 前の道を通る方々に看板をご覧頂いてます。今朝も元・高崎女子高校の校長先生が愛犬の散歩中、庭に入って来られ、このシャクナゲ大輪を素晴らしいと褒めてくださいました。彼は芸術家で音楽美術に造詣の深い方です。美を見る専門家に褒めていただき私は嬉しくなりました。

 アップにすると中が良く観察できます。それぞれの花弁内には必ず上の方に点々の模様があります。最近気がついたことですが、シャクナゲに限らず多くのツツジもそうで、この模様が逆さになりません。必ず上にあります。これはスミレでもそうで、上下が逆さにならないことは自然界の神秘の一つです。

 今の時季、春の花々が終わりを告げる頃です。その中にあって、大器晩成の如く咲き出してるので目立ちます。

 概して言えることですが、西洋シャクナゲは自然の色とは思えないほど強い色彩を持つものがあります。

 余り紹介されてませんが、欧米では数世紀にわたり植物学者によって品種の改良が繰り返され、その結果として現在多くの西洋シャクナゲが存在します。しかし、このピンクは目に優しいので自然に近いと言えるでしょう。

 その点、日本シャクナゲは目に優しい色彩がほとんどです。品種名があっても、例えば「屋久島シャクナゲ」や「アズマシャクナゲ」という風に地名が品種名になってます。

 ところで、このように大きな西洋シャクナゲの育て方にはポインドがあると悟ってます。今までも数回書きましたが、第一に水はけのよいところが肝心です。写真は築山の上に植えてあり問題ありません。

 このシャクナゲの上には覆いかぶさるように枝垂れ桃があるので半日陰を作ってます。桃は冬季に落葉するので寒い時季に陽を浴びられます。夏は直射日光を遮ってくれます。

 日々、水はたっぷり与えてます。「水はけがよいところで水をたっぷり与えます。」私は雨水を防火用水に溜めて与えます。

 肥料は鶏糞を施しました。鶏糞は他の肥料に比べ格安なので助かります。化学肥料よりじわじわ効いて自然でしょう。

 それから、前述の蕾を摘み取ることが平均して毎年開花します。しかし、小さい西洋シャクナゲでは蕾は大切なので余り摘まないほうが賢明です。摘むのは樹木が大きくなったてからと考えます。

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2011年5月12日 (木)

17才のレース鳩「シンクロ号」に血が入る

4169  以前に話題にした当舎の「シンクロ号」♂は94年生まれで、今年17才です。北海道・羽幌930Kを翌日帰還の記録を持ってます。ところがレースの日に私は仕事で抜け出せず、当時は自動入舎でなく記録は夕刻になりました。

 午前中に帰還してた可能性を考えれば、飼育者として誠に申し訳ないことをしてしまいました。以来ずっと種として活躍中です。 脚環と私製環は足の保護のため5年ほど前に外しました。

 掴んでみると他の鳩と異なることがあります。それはシルクタッチです。多分、血統的に毛質が緻密にできてるのでしょう。主翼は抵抗しないで広げて見せます。閉じ方も力を入れずにサッと閉じます。

 写真は最近撮ったもので、年齢にしては立ち姿は申し分ないでしょう。第2の人生を送っている飼育者としては若さの秘訣を学びとりたいところです。

 タイトルが示すように今春17才にして血が入りました。1番仔は無性卵だったので仮母に使ったら体調が整い、現在は自らの子孫を育て抱卵中です。

 シンクロとしての系統は母の両親が米国フランク・キタ鳩舎作のブラックイーグル系です。私は小学生の時からシンクロに魅力を感じ飼育したり、30年ほど前にもアイザクソン系のシンクロを飼っていました。

 今回の配合♀は茨城・高塚鳩舎作(写真下)で、特に目に神秘性を感じます。父が02年東日本GNで総合3位となった「稚内ブルー号」、母方の祖母が97年GN当日総合優勝「ミラクルクイーン号」です。

   この鳩も9才でなので母として心配でしたが、卓越した先祖の血統を後世に残せることになりました。

 ところで、当舎は飼育環境や飼育者の今後の都合で種鳩を大幅に整理し、数が少なくなってます。現在、在舎してるのはスチール号をはじめ、その多くが岐阜県・香山鳩舎から昨秋に導入したものです。

 このため、やはり今後のため若干の種の補強を行う予定です。上記のペアーもシンクロが誕生すれば、種として予定ですが、再度・香山鳩舎からの導入を予定してます。

 これからも飼育できる範囲内で、オランダを中心としたヨーロッパの血統を飼育するとともに、自らも心身の健康をめざして生活したいです。この点においても人間で考えれば90歳ほどの「シンクロ号」の生活態度から学ぶことはたくさんあるように考えてます。

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2011年5月 9日 (月)

1本の木で6色楽しめる「常夏ツツジ」が開花

399  白と赤の花弁を主体するツツジであっても、良く観察するとこの他に「しぼり」など4種類の花弁を持ち、1本の木で合計して6色が咲いてる豪華な姿です。

 なぜこのように咲き分けるか神秘に感じますが、きっと遺伝子がそうさせるのでしょう。花梅やしだれ桃では2色咲く木があり、それぞれ「思いのまま」や「源平しだれ」と命名されてます。

 それでは白と赤以外の花弁をご覧に入れます。

 このツツジは最近、埼玉県花園町の花木流通センターで見つけ、値段も手頃だったので数年ぶりに購入しました。値段は飲みに行くことを3回自粛すればいいほどです。ツツジのことを話しながら飲むのも楽しいもので、果たして3回自粛できるでしょうか。

 これらの花弁はそれぞれ小枝の先端に付いてるので、折らないように注意が必要です。特にこの花弁は細かな「しぼり」で美しいです。

 こちらも「しぼり」ですが、大まかな「しぼり」です。

 ご存じの通り、レース鳩の羽色も多種多様で、私の鳩舎にはしぼりに似たモザイクがいます。これも遺伝によるものでレース鳩は観賞用ではありませんが、美しいものです。

 こちらも「しぼり」ですが、斑模様が入ってます。やはり咲いてる花弁は少なく、この枝を大切に扱わなければ今後咲くかどうか心配てす。私としては年間を通じて樹勢が良くなることを努めるのみで、来年以降の開花は神頼みです。暖かいところで、水はけと灌水に心掛けます。

 今後、ツツジの育て方をより研究し、花弁がたくさん付くよう日々の管理を正しくするつもりです。ツツジの仲間であるシャクナゲの育て方は大体把握できてるので、ツツジの管理も似てるかもしれません。シャクナゲとの違いは育てる場所がポイントで日陰でないところでしょう。

 ところで、群馬県には館林に花山公園があり、樹齢100年以上のツツジがたくさんあります。多分、江戸時代からツツジの名所であったようです。ここはすぐ後ろに大きな沼があり、これがツツジの生育に幸いしてると考えられます。

 私の家では雨水をたくさん溜めてるので、植木への灌水はこれで賄ったり、井戸水も活躍しますから、植木に与える水道代はかかりません。昨今は節電を心がける時代になり、雨水を溜めることは大変良いエコです。雨水は予想を超えて水量があり驚きです。自然を脅威から恩恵に変えるのは人間の工夫や知恵ではないでしょうか。

 前述のレース鳩には、モザイクあるいはグリズルと呼ばれる斑模様の羽色がいて、とてもきれいです。この鳩自身は地震で被災された岩手県・一関350Kから今春2月下旬に羽根を怪我して帰還しました。多分、猛禽類の急襲を受けたのでしょう。すでに回復してます。この鳩の祖母はやはりモザイクで稚内1000Kから3回帰還した林祐和鳩舎作翔「GNスリー」です。

 ツツジもレース鳩もその美しさが人間の心に潤いを与えてくれます。 

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2011年5月 5日 (木)

懐かしいインドが蘇った美術展

 インドの人々やインドの風景をテーマにした絵画展に行ってきました。群馬県安中市の「ギャラリーくぼにわ」で開催されてる洋画家・北村真氏の新作45点の絵の一点一点に、私は眠りかけていた若き日が蘇りました。

 学校卒業と同時に就職したカルカッタ日本人学校に勤務した若き日、強烈に目に焼きついたインド人の風習や街角の光景に驚いたものであっても、現地で日々生活してるとそれが当たり前のようになり、当時、若かったこともあり次第に日本のことを忘れかけてくる現象がありました。

 一方、現在でも一日としてインド滞在中の生活を忘れることはなくても、当時、強烈であった印象は次第に遠のいてるという現実もあります。

 ところが、今回の絵画の数々に滲み出てる人々の顔のつくりや、その哲学的表情とともに色彩豊かな民族衣装、そしてインド人ならではの動作の数々が余すところ描かれてる北村氏の一枚一枚の絵画に私は青春時代が蘇り、氏の緻密な表現と色彩感覚に深い感銘を受けました。

 常に動物と生活を共にする彼らは神聖な白い牛をはじめとして、ラクダやヤギ、クジャク、鳩とともに日々があり、一枚目の絵はオールドデリーに戯れる鳩と美しい女性で、この絵に私は最も深い感動を覚えます。私の家にはインドの品々が飾ってある「インドの間」がありますが、ここに飾りたくなったほどです。

 左隅のヴイクトリアメモリアルの建物の絵は当時の私が描いたものです。これはカルカッタにある英国ヴィクトリア時代の博物館で、日曜日に境内で描いていたら、インドの人たちが黒山のように集まり、絵が素人である私は恥ずかしくても逃げられない状況になってしまいました。初めて味わう注目された状況にあっても暫しの間、我慢して描き続けた思い出があります。

 ところで、日々レース鳩を飼育してる私にとって、鳩は生活の一部であり、それはインドに由来します。

 1枚目の絵は子供のころ紙芝居で知った「お釈迦さまと鳩」という物語を彷彿させるもので、それ以来50年以上にわたり鳩を飼育し続けているのも、インドが関係してるといえます。その後、縁あってインド滞在となり、私の人生とインドは掛けがいない繋がりとなってます。

 北村氏とは「ギャラリーくぼにわ」で初めてお目にかかりましたが、ご挨拶を申し上げたところ、快く応じて下さり、丁寧な応対に感銘しました。氏は幾度となくインドを訪問され、インド各地で個展を開かれたそうでこれも驚きですが、私とはインドという共通点のほかに彼の高校の母校に私が勤務してたことも分かり、初めてお目にかかっても、深いつながりを感じました。

P1010912  この絵の女性もそうですが、インド女性は何かするとき座りこむ習慣があり、この姿も懐かしいです。物を食べるとき手のひらを上にして何度も握り、ほどよく柔らかくなると口に運びます。これは日本女性が行わない仕草で身体はかなり柔軟でしょう。ヨガの国ならではの特徴と言えるかもしれません。

 街角でスペースがあれば店を広げ、ネックレスや宝石など売ってる光景に当時が甦ります。私はイエケトナパイサと言って値段を訊くことはよくありました。このような雰囲気ではヒンズー語が口から出てきます。

 この顔立ちに民族の歴史的な交流を感じます。滞在2年目の時、インド北部のカシミールで新年を迎えたことがあります。ここは多民族による東西交流の地点でシルクロードの南寄りです。このため、顔立ちが東洋系・インド系・中近東系、東欧系、ロシア系の混ざった風貌をしており、特に男性の鼻は作って付けたかのように大きいです。

 ここは雪が降る世界の屋根の一角スリナガールの町。当時、私は日向ぼっこしている数人の彼らに「なぜ鼻がそのように長く大きいのか」と尋ねたことがありました。そしたら冗談かどうかは分かりませんが、毎日鼻を持って伸ばしてるというのです。私はカルカッタに帰ってから彼らの言った通り、毎日鼻を引っ張っりましたら、1週間ほどして鼻血が出たことがあります。それでも、まんざら冗談ではなさそうで、少しは効果があったように思います。

 同様に氏の描かれたこのスーりャ寺院はオリッサ州プリ―の海岸近くにあり、寺院全体が移動できるかの如く、大きな車輪が土台近くにたくさん彫刻されています。当時、この寺院を見たとき私はあるいは日本の祭りの山車の起源はここではないかと感じました。カトマンズでは山車の本物を見たことがあります。

 これは南インド・マドラス近くのベンガル湾の海岸に建つショア―テンプルで何百年間も海風に耐え抜いています。私はこのベンガル湾で海水浴をしたことが思い出されました。

 今回、この絵画展が地元紙に紹介され、読んですぐに訪れましたが、懐かしい時間が持てました。北村氏には感謝するとともに、「世の中には共通するものを持ってる人がいるものだ」とつくづく人間の神秘を感じました。

 絵画は氏の許可をいただき、ブログに掲載させていただきました。  

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2011年5月 2日 (月)

2011年5月の早朝は東の地平線に惑星が集合

 地上は緑あふれる季節となりましたが、今年の5月は日の出直前の東の地平線上を見逃すわけにはいきません。それは惑星のうち水星、金星、火星、木星たちが集合して見えます。惑星たちがあたかも何か相談してるような光景でしょう。

 と言っても、実際にはそれぞれは想像を絶するほど離れており、それぞれは独自の軌道上を反時計回りで公転し、地球からの距離は刻々と変化しています。しかし、今回はほぼ1列に並び、暫くの期間、集合して見え、太陽を挟んで地球からの距離も推定しやすいです。

 太陽・地球間の距離(1天文単位)=AU=astronomical unitが約1.5億Kmなので、このAUを太陽・惑星間の距離に加えれば、今回の地球からの距離は木星(写真)が約9.2億Km、火星が約3. 9億Km、金星が約2.5億Kmとなり、水星はほぼ西方最大離角にあり、およそ1.5億Kmと推定できます。やはり木星は桁外れに遠く、地球の公転軌道の一周の距離(1.5億Km×2π)にほぼ等しいことになります。

 これらの惑星が集合して見えるのは地球から見て、同一方向に一列にあるということで、たまたま今回、地球はこれらの惑星と太陽を挟んで反対側に位置し、水星だけは前述の理由で、1天文単位にほぼ等しいと考えます。

 今回、見られる天文ショーは太陽が昇る直前なので、観察できるチャンスは時間的に短いです。でも、失敗しても暫くは連日見えます。水星が常に太陽の近くだから日の出前となり、今回は水星が運よく太陽から最も離れてる西方最大離角にあることが幸いしてます。

 生涯にそれほどあり得ないこの天文ショーを観察するには晴れの朝、小高い地点に行けばチャンスがあるでしょう。小高い山や、高いビルの最上階、あるいは太平洋側の海岸です。

 惑星たちは刻々と右斜め上に移動し、下から太陽が追いかけて来ます。運が良ければ平地でも大丈夫かもしれません。概して5月は梅雨前線が近づき、地平線や水平線にもやがかかりやすく、観察は高い位置にチャンスがあるでしょう。

【スカイビューをクリックしてください。これは5月15日の午前4時です。東の空に惑星たちがかたまってます。惑星は日数的には差ほど早く位置関係が変化しないので、5月上旬から下旬まであまり移動しないでしょう。5月16日頃からは日の出時刻も早まり、関東では3時半頃からが観察にいいでしょう。

 日本は東西南北に長いので、地域により日の出時刻が異なります。日の出時刻に近づくと薄明るくなり、惑星たちは幻想的な塊になるでしょう。

 今回の天体ショーは、特に5月30日には下弦の月も加わり、東の空は日・月・火・水・木・金と6個の天体が集まることになります。観察可能の日が長いのでチャンスはあるでしょう。早起きして東の空を眺めましょう。

 ところで、来年2012年の5月21日(月)午前7時頃には西日本の太平洋側から関東にかけて金環食=annular eclipseが見られる予定で、世界から多くの天文ファンが来日するでしょう。

 特に東京での金環食は誠に珍しく、金環食の時間は5分ほど。この稀に見る貴重な時間に東京は沸き返ることでしょう。殆どの人にとって生涯一度の体験です。 

 このとき、愛する方へダイアモンドリングをプレゼントするのも味のあること。 人生において忘れえない千載一遇の瞬間です。

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