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2011年5月 2日 (月)

2011年5月の早朝は東の地平線に惑星が集合

 地上は緑あふれる季節となりましたが、今年の5月は日の出直前の東の地平線上を見逃すわけにはいきません。それは惑星のうち水星、金星、火星、木星たちが集合して見えます。惑星たちがあたかも何か相談してるような光景でしょう。

 と言っても、実際にはそれぞれは想像を絶するほど離れており、それぞれは独自の軌道上を反時計回りで公転し、地球からの距離は刻々と変化しています。しかし、今回はほぼ1列に並び、暫くの期間、集合して見え、太陽を挟んで地球からの距離も推定しやすいです。

 太陽・地球間の距離(1天文単位)=AU=astronomical unitが約1.5億Kmなので、このAUを太陽・惑星間の距離に加えれば、今回の地球からの距離は木星(写真)が約9.2億Km、火星が約3. 9億Km、金星が約2.5億Kmとなり、水星はほぼ西方最大離角にあり、およそ1.5億Kmと推定できます。やはり木星は桁外れに遠く、地球の公転軌道の一周の距離(1.5億Km×2π)にほぼ等しいことになります。

 これらの惑星が集合して見えるのは地球から見て、同一方向に一列にあるということで、たまたま今回、地球はこれらの惑星と太陽を挟んで反対側に位置し、水星だけは前述の理由で、1天文単位にほぼ等しいと考えます。

 今回、見られる天文ショーは太陽が昇る直前なので、観察できるチャンスは時間的に短いです。でも、失敗しても暫くは連日見えます。水星が常に太陽の近くだから日の出前となり、今回は水星が運よく太陽から最も離れてる西方最大離角にあることが幸いしてます。

 生涯にそれほどあり得ないこの天文ショーを観察するには晴れの朝、小高い地点に行けばチャンスがあるでしょう。小高い山や、高いビルの最上階、あるいは太平洋側の海岸です。

 惑星たちは刻々と右斜め上に移動し、下から太陽が追いかけて来ます。運が良ければ平地でも大丈夫かもしれません。概して5月は梅雨前線が近づき、地平線や水平線にもやがかかりやすく、観察は高い位置にチャンスがあるでしょう。

【スカイビューをクリックしてください。これは5月15日の午前4時です。東の空に惑星たちがかたまってます。惑星は日数的には差ほど早く位置関係が変化しないので、5月上旬から下旬まであまり移動しないでしょう。5月16日頃からは日の出時刻も早まり、関東では3時半頃からが観察にいいでしょう。

 日本は東西南北に長いので、地域により日の出時刻が異なります。日の出時刻に近づくと薄明るくなり、惑星たちは幻想的な塊になるでしょう。

 今回の天体ショーは、特に5月30日には下弦の月も加わり、東の空は日・月・火・水・木・金と6個の天体が集まることになります。観察可能の日が長いのでチャンスはあるでしょう。早起きして東の空を眺めましょう。

 ところで、来年2012年の5月21日(月)午前7時頃には西日本の太平洋側から関東にかけて金環食=annular eclipseが見られる予定で、世界から多くの天文ファンが来日するでしょう。

 特に東京での金環食は誠に珍しく、金環食の時間は5分ほど。この稀に見る貴重な時間に東京は沸き返ることでしょう。殆どの人にとって生涯一度の体験です。 

 このとき、愛する方へダイアモンドリングをプレゼントするのも味のあること。 人生において忘れえない千載一遇の瞬間です。

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