17才のレース鳩「シンクロ号」に血が入る
以前に話題にした当舎の「シンクロ号」♂は94年生まれで、今年17才です。北海道・羽幌930Kを翌日帰還の記録を持ってます。ところがレースの日に私は仕事で抜け出せず、当時は自動入舎でなく記録は夕刻になりました。
午前中に帰還してた可能性を考えれば、飼育者として誠に申し訳ないことをしてしまいました。以来ずっと種として活躍中です。 脚環と私製環は足の保護のため5年ほど前に外しました。
掴んでみると他の鳩と異なることがあります。それはシルクタッチです。多分、血統的に毛質が緻密にできてるのでしょう。主翼は抵抗しないで広げて見せます。閉じ方も力を入れずにサッと閉じます。
写真は最近撮ったもので、年齢にしては立ち姿は申し分ないでしょう。第2の人生を送っている飼育者としては若さの秘訣を学びとりたいところです。
タイトルが示すように今春17才にして血が入りました。1番仔は無性卵だったので仮母に使ったら体調が整い、現在は自らの子孫を育て抱卵中です。
シンクロとしての系統は母の両親が米国フランク・キタ鳩舎作のブラックイーグル系です。私は小学生の時からシンクロに魅力を感じ飼育したり、30年ほど前にもアイザクソン系のシンクロを飼っていました。
今回の配合♀は茨城・高塚鳩舎作(写真下)で、特に目に神秘性を感じます。父が02年東日本GNで総合3位となった「稚内ブルー号」、母方の祖母が97年GN当日総合優勝「ミラクルクイーン号」です。
この鳩も9才でなので母として心配でしたが、卓越した先祖の血統を後世に残せることになりました。
ところで、当舎は飼育環境や飼育者の今後の都合で種鳩を大幅に整理し、数が少なくなってます。現在、在舎してるのはスチール号をはじめ、その多くが岐阜県・香山鳩舎から昨秋に導入したものです。
このため、やはり今後のため若干の種の補強を行う予定です。上記のペアーもシンクロが誕生すれば、種として予定ですが、再度・香山鳩舎からの導入を予定してます。
これからも飼育できる範囲内で、オランダを中心としたヨーロッパの血統を飼育するとともに、自らも心身の健康をめざして生活したいです。この点においても人間で考えれば90歳ほどの「シンクロ号」の生活態度から学ぶことはたくさんあるように考えてます。
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