遺伝力を感じるボルドーマーチン号直仔雄姿
最近のレース鳩には鼻コブの大きいのが少なくなりました。こんなに大きくては鼻コブが邪魔して餌をついばむのが難しいのではないかと思うほどですが、何ら問題なく子育てに勤しんでます。
血統は以前に載せましたが、岐阜県・香山氏作♂です。父はオランダ・Jクラウト作翔、翔歴はフランス・ボルドー~オランダ間816キロをイヤリングでIN9686羽中総合2位、N6133羽中総合優勝です。
今春、番いになってる♀はサムデヨング鳩舎作のクラスイェ24号【下】です。以前からサムデヨングの鳩を希望してたところ念願叶い1年半前に導入なりました。
オランダのオークションで香山氏が入手され、当舎に来舎しました。
今春このペアーから生まれた2羽を種に残し、他の雛は選手鳩として活躍してもらう予定です。
欧州と異なる気候、山の多い地形、津軽海峡横断の宿命、そして地震の多発する日本で果たして優れた先祖の血統が蘇るでしょうか。血統は申し分ないので、後は飼い主の管理と訓練にかかってます。
ところで、当地、群馬県でも例年より早めに梅雨入りし、連日しとしと降ってます。同時に、レース鳩はこの時季から約半年間かけて生理現象として羽が生え換わります。飼育してるすべての鳩なので、その量は膨大なものとなります。
梅雨の後はすぐに真夏となり、これからの季節は特に健康を維持するために、鳩舎の衛生管理がポイントでしょう。今回は改めて梅雨時の管理を考えてみました。
換気は東西に流れるようにしたいものです。経験上、風は南北より、東西に流れます。また、風は上下にも流れます。床や止まり木が常に乾いてる状態を良しと考えます。
しかし、換気が良い反面、夜間に蚊の侵入があり目ブチや鼻コブ、足が刺され、体調不良を起こします。夜中に鳩が足をバタバタさせてるのは蚊とゴキブリがいる証拠です。
ご覧の通り、当舎の窓は蚊の侵入を防ぐ細かな網(サッシの網より粗い)が張ってあり、換気と蚊対策の目的を果たしてます。併せて、選手鳩鳩舎の外壁と窓には蔦を這わせ、種鳩鳩舎には簾を施して、幾分か涼しい舎内にしてます。
ところで、夏の夜中にそっと鳩舎内を覗いてみてください。ゴキブリの天国となってることがあります。日中は板と板の隙間に隠れて活動せず、夜になると出てきます。まるで若い頃の私のようです。
鳩舎内にゴキブリがいては害はあっても益はありません。病原菌の運び屋です。根気よく数日かけ徹底して除去しましょう。
ゴキブリ退治は「隙間を塞いで閉じ込める」のも一つの方法です。その後、キンチョールです。
ですから、梅雨~夏~秋にかけては、一にも二にも舎内の掃除を頑張りたいものです。
一方、雛が育つこれからは巣皿の中に吸血虫が発生します。毎日、巣皿の底を点検し、きれいにして上げましょう。生後15日ほどして雛がある程度大きくなったら、メッシュの巣皿に入れてやると吸血虫は住み着つけません。また、メッシュは雛にとってジメジメせず、健康を維持できるでしょう。
また、梅雨の時季、雨が降っても、レース鳩は水浴を好みます。定期的に水浴をさせ、換羽時は皮膚も痒いことが想像されます。成鳩も雛もさっぱりさせてやりたいものです。
私たち人間も、これからは度々風呂に入り、下着を取り換えさっぱりしたいのと同じに考えましょう。
一方、トウモロコシを中心に餌にカビが付きやすいので天日干しが効果があります。梅雨の晴れ間に餌を広げ乾かしましょう。機械があれば餌を磨いてから天日干しにするとより効果があると考えます。
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