夏の一日を群馬県川場村の吉祥寺に憩う
暫くぶりに関越自動車道を前橋インターから沼田インターまで走りました。お盆の帰省客で比較的混んでてもAudi TT Quattroは水を得た魚の如く、轟音とともに安定した走りを実現し、特に渋川インターを過ぎて赤城山の裾野に伸びる連続した上り坂をぐんぐん進みます。Quattroの真価を楽しむには打ってつけの道路環境です。
片品川を大きく跨ぐカーブした巨大な橋を渡り切ると高速とも別れ、ナビは一般道に出て沼田市街とは反対に位置する川場村へと誘導しました。
辺りは尊武山(ほたかさん)の裾野に広がる自然が満ち溢れ、実に緑豊かな佇まいです。以前に来たことのある玉原(たんばら)も近いです。
吉祥寺の駐車場に着くと古代ハスの数々に目を奪われ、まるで極楽浄土の世界で数百のハスが風に揺れてます。
いよいよ境内を小川の流れに沿って歩くと、生い茂った樹木の中に勇壮な山門が姿を現し、それは追従を許さぬ荘厳な山寺の入り口です。
山門の二階は見学ができるので靴を脱いで赤絨毯の部屋に入りました。空気がひんやりし、セミの合唱。平素の喧騒とは別世界で、我が精神の安定が分かります。文殊菩薩が数体祀られ、私は願い事を思い礼拝し、素晴らしい空気にしばし時の経つのを忘れてました。
吉祥寺境内はまるで川の流れる庭園です。こんなに川が流れてることから、この地域一帯が川場村と命名されてるのでしょうか。
ふと右を見ると鐘つき堂があり一発鳴らしてみました。これほど大きな鐘はあまり見たことがありません。響きはその大きさに比例し余韻が長く続き、もしかして、私の願い事が叶うかの如くです。
いよいよ本堂が姿を現し、周囲は大自然に囲まれ、あちこちに滝の音がしてます。また、境内の裏庭に広い池があり、水は滝によって次の池へと流れてます。おそらく名峰・尊武山から湧き出る水脈と推定できます。
吉祥寺は鎌倉の建長寺を本山とし1339年に創建されたと伝えられ、花寺として有名です。年間を通じて四季折々の花が楽しめるでしょう。今回は前述の古代ハスとアジサイが咲き、訪れる人を魅了します。
本堂の前庭は大海原に佇む島々のようです。ずっと眺めていると無窮の宇宙を感じたり、私の日々の生活の善し悪しを客観的に回想できます。
これは釈迦堂です。菩薩はインドのブダガやにある菩提樹のもとでお釈迦様が悟りを開いた姿です。
先日、友人Mr.Samuel Toddtが大学時代の友人2人と老神温泉で旧交を温められ、このとき、吉祥寺を訪れたと話されました。この寺に対する彼らの印象がとても良かったらしく、私に薦めて下さり、今回の訪問が実現したのです。
帰宅後、メールで娘のMarie Persimmon Marshに吉祥寺の良さを伝えたら、彼女は既に行っており、【もうハスの花が咲いてた?】と私を驚かせました。娘は私より群馬県のことをよく知ってるようです。これからは次第に娘から教わることが増えそうか。
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