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2011年8月25日 (木)

44億年前、月は二つあったのだろうか

94bc8c8e  月こそ万葉の時代から歌に詠まれ、いや、それ以前の何十万年と続いた旧石器時代から、いや、それどころではない恐竜が生息していた中生代から、それよりずっと大昔から、現在と同じく、地球に同じ面のみを向け、同じクレーターを見せ、見かけ上、満ち欠けの変化を繰り返しながら、弟のように地球のそばにいたのでしょう。

 ところで、西洋音楽を勉強するため、日本の黎明期にドイツにわたり、27才という短い生涯を終えた作曲家は瀧廉太郎です。

 「荒城の月のみならず瀧廉太郎は幾曲も月の音楽を作曲していた」と彼の妹さんが90代の高齢で、50年ほど前にテレビ出演され、兄・滝廉太郎について語った番組は今でも私の脳裏に残ってます。

 ♪秋の月♪瀧廉太郎作詞作曲

 【光はいつも変らぬものを、ことさら秋の月の影は、などか人にものを思わする、などか人にものを思わする、ああ啼く虫も同じ心か、ああ啼く虫も同じ心か、声の哀しき。】

 月が文学や芸術の題材として取り入れられたのは、同じ月でも日によって、時刻によって、また、雲に隠れたり、その表情は変化に富み、それは私たち人間の心の動きのように明暗を表わし、特に悲しい時は静かに見守ってくれます。

 天体の中でも月は最も身近で、(と言っても距離は38万Km)、 地平線に上る満月は大きく希望を与え、上の写真のように上弦の三日月はなぜか暗黒の時間が迫る寂しさを暗示します。

 若き日、天体望遠鏡で月をアップして見た感激は忘れません。 暗黒な宇宙空間にぽっかり浮き、多くのクレーターがある表面は人間を寄せつけない荒涼とした姿です。この光景には恐怖感が漂います。それとともに、刻々と西へ移動する現実に時間を感じ、望遠鏡で追いかけるのが忙しかったです。

 一方、地球が太陽の周りを回る平均スピードは毎秒29kmほどであっても、上弦の半月から満月へ、そして下弦の半月までの2週間は月が地球の外側へ回り込んで地球を追い越すため、その速さは秒速29kmより増します。その後、下弦の半月から新月へ、そして上弦の半月まで2週間は太陽側に入り、地球に抜かれるので地球より遅くなります。地球と月は約9億kmある公転軌道上を1周する間に、25回ほど追い越したり追い抜かれたりしています。

 さて、最近The Japan Times Weeklyに掲載されたNatureの記事が目に留まりました。それによると44億年ほど前、地球に2つの月が有ったと推測されるというのです。下の図はそのシュミレーションです。

 これは米国の研究者らが発表し、かつて地球には大きい月と、もう一つの小さい月が存在し、その後ゆっくり衝突し、余り時間をかけず、4段階でペチャっと飲み込んむかの如く一つになったと推測されるというのです。

 地球に面してる側より、裏側の方が起伏が激しいのはその結果だと考え、44億年前、地球に生物は存在せず、空に二つの月が浮く奇妙な姿を見たものはいません。

 二つの月が共存した時代、小さいほうの月は軽く、直径は960Kmほどで、大きい月の3分の1。質量は25分の1で、重力により小さい月が大きい月に引き寄せられた結果、衝突が起こり飲み込まれたという推測です。

   ところで、惑星にはたくさんの衛星が発見されてます。有名なのはガリレオ衛星で、これは木星にあるイオ、エウロバ、ガニメデ、カリストです。しかし、木星には現在60個以上の衛星が発見されてます。

 惑星の衛星の個数を比較すると、水星は0、金星は0、地球は1個、火星は2個、木星は60個以上、土星は60個以上、天王星は27個、海王星は13個、今や惑星の地位から外された冥王星さえ4個も確認されてます。

 数から見ると内惑星にはなく、外惑星に多いことが分かります。この数字から推し量ると金星が0個で、火星が2個となると地球に2個あったとしても不思議はありません。

 ところで、人類がどうしても知りたいこと、それは【何故、月は同じ面のみを地球に向けてるか】その理由でしょう。

 私の推測では、「月の質量の中心が月の中心から地球側へずれてるため」と考えるのです。何故ずれてるかについて考えた時、今回のNatureの記事が私たちに答えを与えてるように思えてなりません。

 大きい月の中に小さい月が飲み込まれた場合、小さい月が大きい月の中心まで到達できず、比較的外側に入ったのではないでしょうか。そうすると、月の質量の中心は月の中心になく、重い面が常に地球の引力に引き寄せられざるをえないと推測できます。月は質量の重い面を地球側に向け、相対的に軽いと想われる裏側を見せないのではないかと想像します。

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